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(出典:トヨタ公式サイト)
「ヴォクシーの保険料の相場はいくら?」
「うちのヴォクシーの保険料は高いの!?それとも安いの?」
こんな疑問を持っている人は多いでしょう。
ヴォクシーはファミリーカーとして非常に人気が高いです。
300万円前後の価格となっており、高級ミニバンである「アルファード」などより、リーズナブルな価格設定になっているのも人気を支える1つの要素と言えるでしょう。
あと、CMが秀逸ですよね。
親子がかっこよく生きるなら”ヴォクシー”というメッセージ性がしっかりと伝わってくるCMです。
今回はそんなヴォクシーの「自動車保険料」にスポットライトを当てたいと思います。
本文では色んなパターンの保険料を紹介しているので、是非参考にしてください。
なお、下の表は今回の保険料の見積結果をまとめたものです。
詳しくは本文をチェックしてくださいね。
■【ヴォクシー】保険料相場一覧表
【3社比較】ヴォクシーの自動車保険の保険料はいくら?
まず、トヨタヴォクシーの保険料をセゾン自動車火災保険・三井住友海上・ソニー損保の3社で比較してみたいと思います。
さっそく保険料の見積シュミレーション結果を見てみましょう。
自動車保険 | 保険料 (一括払い) | 保険料 (分割払い) |
---|---|---|
セゾン自動車火災 | 48,020円 | 月間:4,250円 合計:51,000円 |
ソニー損保 | 55,880円 | 月間:4,900円 合計:58,800円 |
三井住友海上 | 82,230円 | 月間:7,190円 合計:86,230円 |
3社のうちでもっとも保険料が安かったのは、セゾン自動車火災でした。
その次に安かったのがソニー損保です。
そして、セゾン自動車火災より約3万円も保険料が高くなった三井住友海上が3位という結果になりました。
なお、今回の見積の前提条件は以下の通りです。
■見積もりした車種について
- 車両・・・トヨタ ヴォクシー(グレードV、4WD、2014年発売モデル)
- 初度登録年月・・・2017年6月
- ナンバー・・・5ナンバー
- 型式・・・DBA-ZRR85G-BPXGP型
■記名被保険者等について
- 記名被保険者・・・42歳既婚男性
- 家族構成・・・妻41歳、子供3人(17歳、15歳、11歳)
- 運転免許保有者・・・夫、妻
- 住所・・・北海道
■自動車保険の内容について
- 等級・・・15等級
- 事故有係数適用期間・・・0年
- 使用目的・・・日常・レジャー使用
- 免許の色・・・ゴールド
- 運転者の範囲・・・夫婦限定
- 車両保険・・・一般条件300万円(免責金額5-10万円)
- 予想年間走行距離・・・7,000km~9,000km以下 *1
- 対人賠償保険・・・無制限
- 対物賠償保険・・・無制限
- 搭乗者傷害保険・・・なし
- 人身傷害保険・・・3,000万円(車内外補償タイプ)
- 付帯した特約・・・対物超過修理費用特約、弁護士費用特約、身の回り品特約、個人賠償責任特約
- 自動付帯される特約・・・他車運転特約、無保険車傷害特約、自損事故特約、車両無過失事故特約 *2
*1 セゾン自動車火災保険では「5,000km超~10,000km以下」、ソニー損保では「9,000km以下」を選択しています。三井住友海上は質問項目が有りません。
*2 車両無過失事故特約は、セゾン自動車火災保険では自動付帯、三井住友海上では特約として付帯、そしてソニー損保では無いので付帯していません。
車両保険の有無でヴォクシーの保険料はどれくらい変わるか?
(出典:favcars)
ヴォクシーは軽自動車やコンパクトカーと比べると本体価格も高いですし、サイズも大きいです
。車両保険を付帯するとメチャクチャ高くなってしまう可能性はあります。
そこで、ヴォクシーの保険料に対して車両保険がどの程度影響を与えているのかを見るために、車両保険の「一般タイプ」と「エコノミータイプ」そして「付帯しない場合」のヴォクシーの保険料について見てみたいと思います。
前提条件はさきほどと同じ物を使用し、セゾン自動車火災で見積もりを取っています。
車両保険 | 保険料 (一括払い) | 保険料 (分割払い) |
---|---|---|
一般タイプ | 48,020円 | 月間:4,250円 合計:51,000円 |
エコノミータイプ | 36,620円 | 月間:3,250円 合計:39,000円 |
付帯なし | 26,120円 | 月間:2,330円 合計:27,960円 |
エコノミータイプにすると約25%の節約、付帯なしだと半額程度まで安くなりますね。
「ヴォクシーの保険料が高い!!」と感じている人は、車両保険のタイプ変更も検討してみてください。
しかし、車両保険のタイプ選択又は付帯の有無に関しては注意点があります。
それは一般タイプの車両保険以外を選ぶ場合、補償範囲が狭くなってしまう点です。
エコノミータイプでは自損事故等が補償されません。
付帯しない場合に至っては、一切補償を受けられなくなります。
そのため、安易に「保険料の節約」を選択するのではなく、「補償」について今一度検討するようにしてください。
特にローンで新車を購入した人なんかは車両保険を外したらダメですよ!全損事故を起こした日にはローンだけが残る・・・なんて事になりかねませんからね。
車両保険金額の決め方(補償金額はいくらにすべき?)
車両保険金額には一定の幅が設けられており、その中から契約者が価格を選択する事になります。
(要は一定の幅から補償金額を選択するという事です。)
たとえば、ヴォクシーのグレード「ZS”煌”」だと、新車の場合、車両保険金額は240万円~330万円といった感じで設定されています(保険会社によって異なります)。
金額の幅はけっこう広く設けられているので、「いくらにすれば良いの?」と悩む人も多いはずです。
この点、誰にも共通する事項として編集部では「高めの金額設定」にすることをオススメしています。
なぜなら、高めの金額で契約しても保険料はあまり高くなりませんし、高めに設定することで支払保険金が足りないという不測の事態を避けられるからです。
では、車両保険金額によってどれだけ保険料が変化するのかを確かめてみましょう(見積条件はさきほどと同一です)。
- 車両保険金額270万円・・・47,510円
- 車両保険金額300万円・・・48,020円
- 車両保険金額330万円・・・48,470円
今回の場合では、車両保険金額に60万円の差をつけても保険料の差額は約1,000円です。
たった1,000円で60万円分も補償金額が変わってくるなら高めにした方が良いよね?という感覚です。
ヴォクシーの年代別保険料~20代・30代・40代・50代・60代ではいくらになる~
年齢に関係なく共通の自賠責保険料とは違って、任意保険の保険料は被保険者の年齢によって変わってきます。
また、補償範囲をどこまで(何歳まで)広げるかによっても大きく変わります。
先ほどまで紹介していた保険料の例示は51歳・18等級の方がモデル。
その為、全体の平均相場よりも少し安めの金額になっています。
そこで、このセクションでは年代別に見るとヴォクシーの保険料はどの程度になるのかチェックしてみたいと思います。
年齢と等級以外の見積条件はさきほどと同じ物を使用し、セゾン自動車火災で見積もりを取っています。
年代 (年齢・等級) | 保険料 (一括払い) | 保険料 (分割払い) |
---|---|---|
20代 (21歳・8) | 129,000円 | 月間:11,320円 合計:135,840円 |
30代 (31歳・11) | 66,010円 | 月間:5,810円 合計:69,720円 |
40代 (44歳・14) | 48,530円 | 月間:4,290円 合計:51,480円 |
50代 (57歳・20) | 37,240円 | 月間:3,300円 合計:39,600円 |
60代 (64歳・20) | 40,100円 | 月間:3,550円 合計:42,600円 |
結果は上記の通りです。
やはり20代は等級も低いですし、保険料は高めですね。
(もちろん、車両保険を外せば半額程度には落ちます)。
なお、18歳~20歳の場合、等級も低く、免許の色もブルーである事が多いため、保険料は年間20万円を超える事もあります。
この事から、ヴォクシーはある程度の年齢に達して等級が進んでから購入したほうが無難かもしれませんね。
【参考】ヴォクシーの車両料率クラス一覧
ヴォクシーにはいくつかの型式があり、型式毎に設定されている車両料率クラスによって保険料が変わってきます。
では、現在新車として販売されている新型ヴォクシーの車両料率クラスがどのように設定されているのか見てみましょう。
型式 | 車両料率クラス (対人・対物・車両・人身) |
---|---|
ZWR80W (ハイブリッド) | 4・4・4・4 |
ZWR80G (ハイブリッド) | 4・4・5・4 |
ZRR80W (ガソリン車) | 3・3・3・4 |
ZRR85W (ガソリン車) | 3・3・3・4 |
ZRR80G (ガソリン車) | 4・3・4・4 |
ZRR85G (ガソリン車) | 4・3・4・4 |
なお、ヴォクシーの場合、型式の「80」が2WD車、「85」が4WD車を表わしています。
そして数字の後の「W」が3ナンバー、「G」が5ナンバーを表わしています。
また、車両料率クラスは毎年見直しが行われます。
上記の数値は2017年に適用されているものです。
ヴォクシーには6つの型式が採用されており、その中で車両料率クラスが高く設定されているのは「ZWR80G」です。
グレードでいうと「ハイブリッドV」及び「ハイブリッドX」が該当します。
この型式は他の型式と比べると、保険料が高くなります。
特筆すべきは料率クラスが「3」のものも結構多いという事です。
標準的には「4」になっている車が多いので、ヴォクシーに乗っている人は30代以上の方が多く、相対的に事故リスクが低いのでしょう。
実際に保険料を型式毎に見積もってみました(条件はさきほどと同一です)。
- ZWR80W・・・48,020円
- ZWR80G・・・52,240円
- ZRR80W・・・44,010円
- ZRR85W・・・44,010円
- ZRR80G・・・48,020円
- ZRR85G・・・48,020円
やはり型式「ZWR80G」の保険料が高くなっています。
型式「ZRR80W」などとの差額は約8,000円にもなります。
このように、同一の補償条件で見積もると、同じヴォクシーでも型式によって保険料が異なる事が分かります。
ヴォクシーのタイプ選択に迷っている人や「日産 セレナ」や「ホンダ ステップワゴン」などのその他の車種と迷っている人は、この車両料率クラスを比較してみると答えが出るかもしれませんよ。
【参考】保険料に好影響を与えるヴォクシーの特徴
「多彩なシートアレンジ」や「低床設定による乗降の快適さ」など、ヴォクシーには魅力的な特徴がいくつもあります。
今回はその中から【保険料に好影響を与える特徴】をピックアップして紹介したいと思います。
- ハイブリッド車には割引有り
- 「Toyota Safety Sense C」搭載車
ヴォクシー・ハイブリッドはエコカー割引の対象
ヴォクシーの各グレード「ZS・V・X」にはハイブリッド車が設定されています。
これらのハイブリッド車は、自動車保険のエコカー割引の対象となっています。
■エコカー割引の特徴
- 対象車・・・ハイブリッド車や電気自動車など
- 割引率(額)・・・「3%~7%」又は「1,000円か1,200円」
- 割引適用期間・・・初度登録年月から13ヶ月or37ヶ月(無期限もある)
大きな割引を受けられるわけではありませんが、少しでも保険料がお得になれば嬉しいですよね。
しかし、注意して欲しい事が1つあります。
それは、ヴォクシーハイブリッドの保険料が必ずお得になるわけではない点です。
さきほど紹介した「ヴォクシーの車両料率クラス」をもう1度見てください。
ガソリン車よりもハイブリッド車の方が全体的に高く設定されていますよね。
つまり、ヴォクシーハイブリッドはそもそもの保険料が高いんです。
さきほどの見積では、ハイブリッド車の方が約8,000円高い結果に・・・。
エコカー割引が適用されたとしても、この差額を埋められるかはかなり疑問です。
ヴォクシーの購入を検討していて「ハイブリッド車にしようか、ガソリン車にしようか」と迷っている人は、価格や燃費の比較に加えて、両タイプの保険料も比較材料として追加するようにしてください。
ヴォクシーには優れた予防安全機能が搭載!
ヴォクシーには「Toyota Safety Sense C」が搭載されています。
「Toyota Safety Sense C」とは、以下の3つの予防安全機能のパッケージ名です。
- プリクラッシュセーフティシステム(自動ブレーキ)
- レーンディパーチャーアラート(車線逸脱回避)
- オートマチックハイビーム
このような予防安全機能が搭載されている事により、事故を未然に防ぐ可能性が高まります。
また、たとえ事故を起こしたとしても、被害を軽減する事ができます。
なお、ヴォクシーのグレード「X」は「Toyota Safety Sense C」がメーカーオプションとなっています。
標準装備ではないので注意してください。
さて、このシステムが「どのように保険料に影響するのか」というと、事故率や保険金支払額が抑えられる事によって、車両料率クラスに反映されます。
ヴォクシーの各型式の保険料が全体的に安くなる可能性が有るんですね。
ちなみに、2018年から新たに「自動ブレーキ割引」の適用が開始されます。
しかし、この割引制度が適用されるのは、普通車・小型車の場合、型式モデルの販売が開始されてから3年間となっています。
現行のヴォクシーは2014年1月に販売が開始されているので、残念ながら自動ブレーキ割引の適用対象外となっています(車両料率クラスに反映されているので、この辺はなんとも言えない所です・・・)。
【まとめ】ヴォクシーの保険料を安くしたいなら見積・比較を!
ヴォクシーの保険料を色々と条件に変化をつけて見積もってきました。
なぜこのような事をしたのか?というと、ヴォクシーの保険料相場・平均額を「○○円!」と一概に言う事が出来ないためです。
自動車保険は、契約する保険会社や契約者に関する情報、補償内容によって保険料が変わるものなんです。
そのため、今回紹介したヴォクシーの保険料は、あくまで目安として利用していただいて、実際に自動車保険を契約する際は、あなたの条件で保険料がどれくらいになるのかを見積もるようにしてください。
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