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出典:トヨタ公式サイト
押しも押されぬ人気車種の一つとなった「トヨタのプリウス」。
販売当初から乗り続け、愛車として大事にしている人もたくさんおられるでしょう。
また、次の車にしようと考えている人も多いはずです。
燃費もトップクラスに良いですし、最近はデザイン性もかなり高くなってきましたからどんな人にもおすすめ出来る車です。
そこで、今回はそんなプリウスの保険料が高いのか低いのか?その相場を紹介します。
なお、下の表は今回の保険料の見積結果をまとめたものです。
詳しくは本文をチェックしてくださいね。
■【プリウス】保険料相場一覧表
注:自動車保険の保険料は、契約内容(補償・年齢等)によって異なります。当記事で紹介している保険料についても同様の事が言えますので、あくまで参考としてご利用ください。
プリウスの自動車保険の保険料は高いor安い?3社比較でチェック!
(画像出典:トヨタ公式サイト)
高いとも低いとも言われるプリウスの保険料。
さまざまな人が乗っているので、任意保険料に関して色々な意見が出てくるのは仕方ないことですよね。
そこでまず、トヨタプリウスの保険料を3つの自動車保険三井ダイレクト損保・そんぽ24・三井住友海上で比較してみたいと思います。
結果はこちら。
自動車保険 | 保険料 (一括払い) | 保険料 (分割払い) |
---|---|---|
三井ダイレクト | 59,520円 | 月間:5,350円 合計:64,200円 |
そんぽ24 | 61,110円 | 月間:5,510円 合計:66,120円 |
三井住友海上 | 79,330円 | 月間:6,990円 合計:83,880円 |
3社のうちでもっとも保険料が安かったのは、三井ダイレクト損保でした。
その次に安かったのがそんぽ24です。
そして、三井ダイレクトより約2万円も保険料が高くなった三井住友海上(代理店型)が3位という結果になりました。
やはり、プリウスの保険料もダイレクト型の自動車保険を利用した方が安くなりそうです。
他の車種と比較してそんなに保険料が高いという感じではありませんね。
ごくごく一般的な保険料です。(その他の車種の保険料相場を知りたい方は「年代別の保険料試算・相場カテゴリー」をチェック)
なお、今回の見積の前提条件は以下の通りです。
■見積もりした車種について
- 車両・・・トヨタ プリウス グレードS(2015年発売モデル)
- 盗難防止装置・・・イモビライザー
- 初度登録年月・・・2017年8月
- ナンバー・・・3ナンバー
- 型式・・・DAA-ZVW55-AHXEB型
■記名被保険者等について
- 記名被保険者・・・51歳既婚男性
- 家族構成・・・妻50歳、子供1人(別居の既婚の29歳社会人)
- 運転免許保有者・・・夫、妻、別居の子供
- 住所・・・兵庫県
■自動車保険の内容について
- 等級・・・18等級
- 事故有係数適用期間・・・0年
- 使用目的・・・通勤通学使用
- 免許の色・・・ブルー免許
- 運転者の範囲・・・妻
- 車両保険・・・一般タイプで310万円(免責金額5万-10万円)
- 予想年間走行距離・・・5,000~6,000キロ
- 対人賠償保険・・・無制限
- 対物賠償保険・・・無制限
- 搭乗者傷害保険・・・1,000万円
- 人身傷害保険・・・3,000万円(車内補償タイプ)
- 付帯した特約・・・弁護士費用特約、車内身の回り品特約
- 自動付帯される特約・・・他車運転特約、無保険車傷害特約
等級が18等級と高めの方(なおかつ運転者範囲は配偶者限定)なので、上記で紹介した保険料は少し安めの金額と言っても良いかも知れませんね。
自分の場合の保険料をすぐに調べたい人は「インズウェブの自動車保険一括見積もり【無料】」を利用して、相場観をチェックしてみるのもおすすめですよ。
車両保険内容で変わるプリウスの保険料!
車両保険は本当に高いです。
初めて新車を購入して見積もりをとってみるとビックリしますよね。
ただ、あまりにも高くなるのは「一般タイプ」の車両保険を付帯した場合のお話です。
ご存知のように車両保険は補償範囲が小さめの「エコノミータイプ」が存在していますので、そちらを利用すれば保険料はかなり抑えられます。
また、付帯なしでも良いのであれば、更に保険料の節約が可能です。
以下、車両保険内容によってプリウスの保険料がどの程度変わるのか調べてみた結果を紹介します。
前提条件はさきほどと同じ物を使用し、三井ダイレクト損保で見積もりを取っています。
車両保険 | 保険料 (一括払い) | 保険料 (分割払い) |
---|---|---|
一般タイプ | 59,520円 | 月間:5,350円 合計:64,200円 |
エコノミータイプ | 40,980円 | 月間:3,680円 合計:44,160円 |
付帯なし | 25,560円 | 月間:2,300円 合計:27,600円 |
上記の保険料はあくまで1つの事例ですが、車両保険を「エコノミータイプ」にすることで約2万円安くなり、「付帯無し」にすると約3.5万円も安くなっていることが分かります。
「プリウスの保険料が高い!」と感じている人は、車両保険範囲の縮小を考えてみるべきなのかもしれません。
ただし、車両保険を「エコノミータイプ」又は「付帯無し」にすると“補償範囲が狭くなる点”には本当に注意して下さい。
自損事故はエコノミータイプでは補償されませんが、ハイブリッドシステムやバッテリーが損傷すると、それだけの修理費用で十万円単位の自己負担が発生しますから、保険で補償されないとなると結構痛いですよ。
そのため、安易に「保険料の節約」を選択するのではなく、「補償」について今一度検討するようにしてください。
ちなみに、プリウスは盗難に遭いやすい車として有名です。
盗難被害件数が2015年に1位、2016年に2位となっています。
盗難対策として最低でも車両保険は「エコノミータイプ」にしておいた方が良いでしょう。
「付帯しない」という選択肢はあまりオススメできません。
車両保険金額の設定方法・決め方!いくらにするのが正しい?
車両保険金額とは事故を起こした時に補償される上限金額の事です。
車両保険金額には一定の幅が設けられており、たとえばプリウスのグレード「A(E-four)」(新車)だと、車両価格約300万円に対して車両保険金額は250万円~370万円といった具合に設定されます(保険会社によって異なります)。
車両保険金額を低めに設定すると、全損が発生した場合に全てを保険で賄えなくなるリスクが発生するため、車両保険を付帯するのであれば車両保険金額の設定は非常に大事な決定要素の一つです。
では「車両保険金額はいくらにするのが良いのか?」と言うと、高めの金額設定にするのがほとんどの人にとって正解です。
なぜなら、車両保険金額の多寡は保険料への影響度合いが小さいからです。
これを理解するために、車両保険金額によってどれだけ保険料が変化するのかを確かめてみましょう(見積条件はさきほどと同一です)。
- 車両保険金額310万円・・・59,200円
- 車両保険金額340万円・・・60,380円
- 車両保険金額370万円・・・61,250円
今回の場合では、車両保険金額に60万円の差をつけても保険料の差額は約2,000円です。
そのため、車両保険金額で保険料を節約するよりは、補償金額を充実させておいた方が良いのではないでしょうか。
もちろん、車両保険金額を低く設定してプリウスの保険料を節約するのもアリだと思います。
ただし、事故時に保険金が不足して自己負担が発生する可能性がある点は覚えておいてください。
プリウスの年代別任意保険料相場~20代・30代・40代・50代・60代で調べてみた!
ここまでプリウスの保険料について、保険会社別・車両保険の有無別など様々な状況の保険料を見てきましたが、上で紹介したのは全て「51歳男性・18等級」の方の場合の保険料です。
プリウスは50代だけでなく、老若男女色々な人に人気のある車種ですから、以下でプリウスに関して年代別の保険料相場を紹介しておきたいと思います。
なお、年齢と等級以外の見積条件はさきほどと同じ物を使用し、そんぽ24で見積もりを取っています。
年代 (年齢・等級) | 保険料 (一括払い) | 保険料 (分割払い) |
---|---|---|
20代 (20歳・7F) | 257,410円 | 月間:23,230円 合計:278,760円 |
30代 (30歳・12) | 73,050円 | 月間:6,590円 合計:79,080円 |
40代 (42歳・15) | 65,770円 | 月間:5,940円 合計:71,280円 |
50代 (57歳・20) | 48,540円 | 月間:4,380円 合計:52,560円 |
60代 (66歳・20) | 54,660円 | 月間:4,930円 合計:59,160円 |
「20代」の保険料が突出していますよね。
この最大の要因は「20歳」という年齢にあります。
20歳の場合、年齢条件が最も範囲の広い「全年齢補償」となり、保険料が跳ね上がってしまうんです(18歳・19歳も同様)。
ちなみに、20代の人全員が高額な保険料になるわけではありません。
21歳になれば年齢条件が「21歳以上補償」となるので、保険料はグッと安くなります。
さらに、26歳になれば「26歳以上補償」となるので、ググッと安くないます。
・21歳のプリウスの保険料(等級7F)・・・138,580円
・26歳のプリウスの保険料(等級7F)・・・108,370円
もちろん、等級やその他の見積条件との兼ね合いによって保険料は変化するので、上記保険料がプリウスの年代別相場とは言えませんが、目安として参考にしていただけたらと思います。
【参考】プリウスの車両料率クラス一覧
同じプリウスでも型式毎に設定された車両料率クラスによって保険料が変わってきます。
では、現在新車として販売されている新型プリウスの車両料率クラスがどのように設定されているのか見てみましょう。
型式 | 車両料率クラス (対人・対物・車両・人身) |
---|---|
ZVW50 | 4・5・5・4 |
ZVW51 | 4・3・4・4 |
ZVW55 | 4・3・4・4 |
なお、車両料率クラスは毎年見直しが行われます。
上記の数値は2017年に適用されているものです。
今回紹介したプリウスの3つの型式の中で車両料率クラスが高く設定されているのは「ZVWD50」です。
グレードでいうと「S」及び「S”ツーリングセクション”」の2WD車です。
他の型式と比べると、保険料が高くなります。
実際に保険料を型式毎に見積もってみましょう。
なお、車両価格が型式毎に全く違うので、車両保険を付帯していない場合で比較していきます(その他の条件はさきほどと同一です)。
- ZVW50・・・73,290円
- ZVW51・・・61,100円
- ZVW55・・・61,100円
やはり型式「ZVW50」の保険料が高くなっています。
このように、同じ補償条件で見積もると、同じプリウスでも型式によって保険料が異なる事が分かります。
今回の場合だとその違いは約12,000円です。
プリウスの購入を検討している人は、候補となっているその他の車種との比較材料として車両料率クラスも加えてみましょう。
【参考】保険料に好影響を与えるプリウスの特徴
「グレードによってはリッター40kmを超える燃費性能」「人気車種なのでリセールバリューが高い」など、プリウスならではの特徴が数多くありますが、ここでは【保険料に好影響を与える特徴】に絞って紹介したいと思います。
その特徴が以下の2つです。
- ハイブリッド車である事
- 「Toyota Safety Sense P」搭載車である事
ハイブリッド車等に適用されるエコカー割引の対象
ハイブリッド車の先駆者であるプリウス。
当然、全グレードがハイブリッド仕様となっています。
ハイブリッド車である事が自動車保険料に好影響を与えます。
というのも、自動車保険には「エコカー割引」という制度があり、その対象車種はハイブリッド車や電気自動車などのエコカーです。
プリウスはこの割引を受ける事ができます。
割り引かれる保険料は、保険会社によって異なり、定額の場合もあれば、定率の場合もあります。
なお、エコカー割引を採用していない自動車保険もあります。
また、ソニー損保のようにハイブリッド車をエコカー割引の対象外としている所もあります。
自動ブレーキ割引の対象
プリウスには「Toyota Safety Sense P」が導入されています。
この「Toyota Safety Sense P」とは、以下の4つの機能がパッケージ化された衝突回避支援システムの総称です。
- プリクラッシュセーフティシステム
- レーンディパーチャーアラート
- オートマチックハイビーム
- レーダークルーズコントロール
なお、グレードSとグレードEでは「Toyota Safety Sense P」がメーカーオプションとなっているので注意してください。
このうちプリクラッシュセーフティシステム、いわゆる自動ブレーキが自動車保険料に好影響を与えます。
自動車保険では、2018年から自動ブレーキ割引が新たに導入されています。
割引率は9%。
プリウスもこの割引の対象車となります。
ただし、3代目以前のモデル(型式でいうとZVW30以前)には「自動ブレーキシステム」が搭載されていないので、割引の対象ではありません。
【まとめ】プリウスの保険料を安くしたいなら見積・比較を!
プリウスの保険料について、いろんなパターンの見積を紹介してきました。
条件が1つ違うだけで金額が大きく変わる事も有りましたよね。
そのため、今回紹介した保険料はあくまで目安として利用していただいて、実際に自動車保険を契約する際は、あなたの条件で保険料がどれくらいになるのかを見積もるようにしてください。
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