この記事を読むのに必要な時間は約 19 分です。
(出典:ホンダ公式サイト)
「コンパクト・低燃費・リーズナブル」と三拍子が揃っているホンダのフィット。
コンセプトが20代~40代の女性にウケて大人気となっています。
そんなフィットの自動車保険の保険料は高いのか、それとも安いのか、気になりますよね。
そこで今回は、ホンダフィットの保険料についてシミュレーションしてみたので、見積もりの試算結果を紹介していきたいと思います。
年代別・等級別など様々なパターンで試算していますので、自分の条件にあった結果を参照して頂ければと思います。
【自動車保険比較】ホンダ フィットの保険料はいくら?
まずは、フィットの保険料をセゾン自動車火災保険・SBI損保・損保ジャパン日本興亜の3つの自動車保険で比較してみます。
フィットは家族のセカンドカーとして機能することも多いため、今回は39歳の既婚女性がセカンドカー割引を適用して任意保険に加入したら保険料はどうなるか?という前提条件をおいて見積もりを取ってみました。
結果がこちら。
自動車保険 | 保険料 |
---|---|
SBI損保 | 43,660円 |
セゾン自動車火災 | 46,560円 |
損保ジャパン | 75,950円 |
最も保険料が安かったのはSBI損保です。
僅差でセゾン自動車火災保険が2位につけました。
これら2社はネット専業会社ですから、やはり保険料は安くなりますね。
反面、損保ジャパンは代理店型ですのでかなり高めの保険料。
ここで言うことは無いですが、ダイレクト型と代理店型自動車保険でサービス内容にほとんど違いを見せられない現状で、なぜ代理店型はここまで保険料を高くするんでしょうかね。
見積もりの前提条件の全体像は以下の通り。
■見積もりした車種について
- 車両・・・ホンダ フィット(2013年9月発売モデル)
- ナンバー・・・5ナンバー
- 型式・・・DAA-GP5型
- 他に所有している車の有無・・・有(夫が所有)
- 二台目として新車で購入
■記名被保険者等について
- 記名被保険者・・・39歳既婚女性
- 家族構成・・・夫40歳、子供2人(いずれも同居の15歳中学生、12歳小学生)
- 運転免許保有者・・・夫、妻
- 住所・・・東京都
■自動車保険の内容について
- 等級・・・7等級 *1
- 事故有係数適用期間・・・0年
- 使用目的・・・日常・レジャー使用
- 免許の色・・・ゴールド
- 運転者の範囲・・・配偶者限定
- 車両保険・・・一般タイプ185万円(免責金額5万-10万)
- 予想年間走行距離・・・3,000~5,000キロ *2
- 対人賠償保険・・・無制限
- 対物賠償保険・・・無制限
- 搭乗者傷害保険・・・なし
- 人身傷害保険・・・3,000万円(車内のみ補償タイプ)
- 付帯した特約・・・ロードアシスタンス特約(セゾン以外は自動付帯)
- 自動付帯される特約・・・他車運転特約、自損事故特約、無保険車傷害特約、車両無過失事故特約(SBI損保には無し)、ロードアシスタンス特約(損保ジャパン日本興亜・SBI損保)
*1 複数所有新規割引により7等級スタート
既に旦那がメインの車を持っている家庭です。
日中は旦那が車を通勤に使うので、妻が普段使いにメインの車を利用することはできません。
買い物や子供の習い事などの送り迎えにサブカーを利用することを想定しています。
*2 走行距離はサブカーであることも考慮して3,000km~5,000kmに押さえています。
別記事でも書きましたが、走行距離は保険料に大きな影響を与えます。
当然、走行距離が増えれば事故を起こすリスクが高くありますからね。
別記事で見積もった、走行距離別の保険料の違いはこちら。(保険会社はソニー損保)
走行距離区分 | 保険料 |
---|---|
3,000km以下 | 40,820円 |
5,000km以下 | 43,780円 |
7,000km以下 | 46,330円 |
9,000km以下 | 50,550円 |
11,000km以下 | 53,220円 |
16,000km以下 | 62,880円 |
無制限 (16,000km超) | 66,210円 |
3,000km以下と無制限の場合と比較すると、保険料は25,000円程度変わっています。
従って、サブカーとして利用するのであれば多くても5,000km以内に抑えるのが保険料を安く抑える秘訣となりそうです。
車両保険がフィットの保険料に与える影響
さきほどの見積もりは車両保険に関して「一般タイプ・免責金額5万円-10万円・車両保険金額185万円」という前提で見積もりを行いました。
皆さんご存知のように任意保険の保険料は車両保険の付帯の有無によって大きく変わってきます。
そこで、他の前提条件は同じと仮定して、車両保険の有無でどれくらい保険料が変わるのか見積もってみました。
車両保険 | 保険料 |
---|---|
一般タイプ | 43,660円 |
エコノミータイプ | 30,080円 |
付帯無し | 19,070円 |
そもそも、今回の前提条件は車両保険に「免責金額」を設定しているので、それなりに保険料の節約はできています。
それでもエコノミータイプと比べると年間1.3万円ほど保険料が変わってきますし、付帯なしの金額と比べると約2.3倍となります。
保険料が安くなればなるほど補償範囲が狭まるわけですから、慎重に検討していかなければならない部分ですが、保険料節約のためには付帯なしの決断をした方が良いかもしれません。
但し、新車の場合であれば購入後2,3年経過するまでは付帯させておいても良いでしょう。
(参考:車両保険は新車購入から何年目まで付けるべきかの目安と事例)。
4年目以降はかなり車両価値も下がりますので、その時に要検討という感じでしょうか。
(出典:ホンダ公式サイト)
なお、車両保険金額(保険が補償してくれる最高金額のこと)に関しては、選択できる範囲で最も高い保険金額を選ぶのが無難です。
たとえば、フィットのグレード13G・F(新車)だと、車両保険金額は110万円~200万円といった感じの幅が設けられています(保険会社によって異なります)。
- 車両保険金額155万円・・・42,700円
- 車両保険金額185万円・・・43,660円
- 車両保険金額215万円・・・44,010円
もし車両保険を付けるのであれば保険金額は高めに設定しておいた方が良いでしょう。
高めに設定しておけば、仮に車が全損してしてしまった場合に多めの保険金を貰えるので、新しいクルマを買う時の原資として有効活用できますよ。
フィットの年代別保険料~20代・30代・40代・50代・60代ではいくらになる~
さきほど紹介した保険料は「39歳・既婚女性・7等級」という前提で試算した結果です。
フィットは20代~40代の女性を中心に全ての世代で人気の車種なので、年代別の保険料のシミュレーション結果も紹介しておきます。
なお、年齢と等級以外の見積条件はさきほどと同じ物を使用し、SBI損保で見積もりを取っています。
年代(年齢) | 等級 (割引率) | 保険料 |
---|---|---|
20代(21歳) | 7F等級 (30%) | 78,070円 |
30代(35歳) | 13等級 (49%) | 35,770円 |
40代(46歳) | 18等級 (54%) | 31,830円 |
50代(52歳) | 20等級 (63%) | 23,750円 |
60代(68歳) | 20等級 (63%) | 27,010円 |
フィットの場合では、21歳で7f等級の方でも78,070円となっており、保険料が10万円を下回っています。(注:車両保険込価格です)。
本体価格も休めですし、保険料も安いとなれば人気になるのも頷けます。
30代~60代の場合等級の差こそあれ2万円~3万円台で収まっていますので、セカンドカーとして利用するには最適なのではないでしょうか。
【参考】フィットの車両料率クラス一覧
同じフィットでも型式が違えば、車両料率クラスが異なり、全く同じ条件で自動車保険を契約しても保険料が変わってきます。
では、新車として販売されている新型フィットの車両料率クラスがどのように設定されているのか見てみましょう。
型式 | 車両料率クラス (対人・対物・車両・人身) |
---|---|
GP5 (ハイブリッド・FF) | 5・4・4・4 |
GP6 (ハイブリッド・4WD) | 4・4・4・4 |
GK3 (1.3L・FF) | 4・4・3・4 |
GK4 (1.3L・4WD) | 4・4・3・4 |
GK5 (1.5L・FF) | 4・3・4・4 |
GK6 (1.5L・4WD) | 4・4・5・4 |
なお、車両料率クラスは毎年見直しが行われます。
上記の数値は2017年に適用されているものです。
フィットに関しては、突出して車両料率クラスが高い型式はありませんが、対人賠償保険の数値が「5」になっている型式GP5や車両保険の数値が「5」になっている型式GK6は、その他の型式よりも保険料が高くなるでしょう。
(出典:favcars.com)
実際に保険料を型式毎に見積もってみましょう。
なお、車両価格が型式毎に違うので、車両保険金額を170万円に下げて比較しています(その他の条件はさきほどと同一です)。
- GP5・・・43,030円
- GP6・・・41,980円
- GK3・・・37,990円
- GK4・・・37,990円
- GK5・・・40,230円
- GK6・・・46,770円
やはりさきほど挙げた2つの型式の保険料が高くなっています。
今回の場合だと、型式の違いだけで保険料が最大約9,000円も異なってきます。
ちなみにGK3はグレードとしては「13G・F」と表示されており、希望小売価格は1,428,840円です。
これはフィットのラインナップのうちで最も安い本体価格。
最もグレードの低い型式が最も良い車両料率クラスになっているのはなぜなのか?
- 節約志向が高い人が多いため事故率が低い
- 本体価格が安いため事故があっても車両保険を使う人が少ない、あるいは付帯していない人が多い
という感じでしょうかね。
グレードによって選べるオプション等が変わってしまいますが、今まさにフィットの購入を検討している人で、特に装備品等にこだわりのない人は「型式別車両料率クラス」も参考材料の1つとして利用してみてはいかがでしょうか?
【参考】保険料に好影響を与えるフィットの特徴
「最小回転半径4.7mで取り回しが抜群」「カラーが10色前後用意されていて個性的」など、色々な特徴を持つフィットですが、ここでは保険料に好影響を与える特徴に絞って紹介したいと思います。
その特徴が以下の2つです。
- ハイブリッドタイプがある事
- Honda SENSING搭載車である事
フィット・ハイブリッドはエコカー割引の対象
フィットには「ハイブリッド車」と「ガソリン車」の2タイプがあります。
このうちフィット・ハイブリッドは、自動車保険のエコカー割引対象車となります。
ガソリン車も燃費は良いのですが、残念ながら割引の対象外です。
割引内容は、1,000円などの定額制の自動車保険もあれば、3%などの定率制の自動車保険もあります。
いずれにしても、保険料が安くなるわけですから嬉しい事に変わりありません。
但し、ハイブリッドカー自体は電気自動車や水素自動車が完全にパッケージ化されるまでの“ツナギの車”と言われています。
将来的にハイブリッドカー自体は無くなっていきますから、その辺も考慮した上でハイブリッドカーにするか否か選んで欲しいところです。
また、基本的にハイブリッドカーにすると燃費は向上しますが、ガソリン節約代金が本来価格上昇分(ガソリン車と比較して)を吸収できるまで10年前後はかかります。
節約志向の方は、エコカー割引や補助金等も踏まえた上で”ハイブリッドカー”と”ガソリン車”のどちらを購入したほうがトータルコストが安くなるのかをしっかりと計算した上で購入するようにして下さい(*)。
* 環境に優しいから!という理由でハイブリッドカーを購入している人は関係ありません。
フィットはHonda SENSING搭載車
(出典:安全運転支援システム Honda SENSING | Honda)
フィットには、以下の安全装備等がパッケージ化された「Honda SENSING」が搭載されています。
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- アダプティブ・クルーズ・コントロール 等
なお、グレード「フィット・ハイブリッドF」及び「13G・F」では、自動ブレーキを含めたHONDA SENSINGがメーカーオプションとなっています。
またグレード「フィット・ハイブリッド」はHONDA SENSING搭載対象外となっています。
これらの安全装備によって、フィット全体の事故発生件数や保険金支払額の減少が期待できます。
それにより、車両料率クラスが低下し、保険料が安くなる可能性があります。
なお、2018年から導入される「自動ブレーキ割引」についてですが、この割引制度は適用されるのが「型式発売後3年間」となっています。
そのため、フィットの全型式は発売から3年超が経過しているので、割引対象外となります(車両料率クラスに反映)。
【まとめ】フィットの保険料を安くしたいなら見積・比較を!
サブカーとしてもメインの1台としても使えるフィットの保険料を様々なパターンでシミュレーションしてきました。
試算結果から分かったことは、条件が1つ変わるだけで保険料は大きく変わるという事です。
そして、自動車保険とはそういうものなんです。
従って、自分の条件・環境であれば「保険料がいくらになるのか?」は実際に見積もってみないと分かりません。
是非、無料の一括見積もりなどを利用して最安の保険会社を探すようにしてくださいね。
コメント
この記事へのコメントはありません。