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(出典:FAVCARS)
シンプルかつスタイリッシュな外観が特徴的なスズキのアルト。見た目だけでなく、30km/Lを超える「燃費性能」と先進安全技術による「安全性」も兼ね備えています。
今回はそんなアルトを20代の女性が購入した場合を想定して自動車保険料を見積もってみました。
見積もりの前提条件
今回の見積りは、以下の様な前提条件で実施しています。なお、見積りに利用した保険会社は、ソニー損保、そんぽ24、SBI損保の3社です。
■見積もりした車種について
- 車両・・・スズキ アルト(グレードS)
- 初度登録年月・・・2016年12月
- ナンバー・・・5ナンバー
- 型式・・・DBA-HA36S
■記名被保険者等について
- 記名被保険者・・・26歳女性
- 家族構成・・・本人
- 運転免許保有者・・・本人
- 住所・・・兵庫県
■自動車保険の内容について
- 等級・・・6等級
- 事故有係数適用期間・・・0年
- 使用目的・・・日常・レジャー
- 免許の色・・・ブルー
- 運転者の範囲・・・本人
- 車両保険・・・エコノミータイプの車両保険130万円(免責金額5-10)
- 予想年間走行距離・・・5,000キロ~10,000キロ
- 対人賠償保険・・・無制限
- 対物賠償保険・・・無制限
- 搭乗者傷害保険・・・なし
- 人身傷害保険・・・3,000万円(搭乗中のみ補償タイプ)
- 付帯した特約・・・対物超過修理費用補償特約、弁護士費用特約
- 自動付帯される特約・・・無保険車傷害特約、他車運転特約 等
スズキ アルトの保険料は?
このような条件で保険料を見積もった結果が以下の内容です。
保険会社 | 保険料 |
---|---|
三井ダイレクト損保 | 59,010円 |
SBI損保 | 63,260円 |
そんぽ24 | 86,000円 |
見積を取った3社の中で一番保険料が安かったのは「三井ダイレクト損保」でした。その保険料は59,010円。そして、2番目に安かったのが「SBI損保(63,260円)」で、3番目が「そんぽ24(86,000円)」という結果になりました。
ところで、みなさんはご自身で自動車保険の見積をした事が有りますか?実際にやった事が有る人は分かると思いますが、いくつかの簡単な質問に回答して、その答えを基に保険料が算定されます。
例えば、年齢や免許の色、年間走行距離などです。年齢に関して言えば、生年月日を聞かれ、若ければ保険料が高くなり、逆に年を取っていれば保険料が安くなります。
このように保険料を算定する自動車保険をリスク細分型自動車保険と言います。ほとんどの保険会社が採用していますね。
で、保険料の見積の際には車種・型式についても質問され、保険料が算定されます。算定の基準となるのが「車両料率クラス」と呼ばれるものです。
車両料率クラスとは、過去の事故データから事故を起こすリスクの高さを車種・型式毎に9段階に設定したものです。詳しくは下記記事を参考にして下さい。
気になるのは「スズキのアルト(型式HA36S)」が車両料率クラスの影響をどの程度受けるのか、という点です。結論から言うと影響は一切受けません。なぜなら、軽自動車には車種・型式毎に車両料率クラスが設定されていないからです。
そのため、スズキのアルトだから保険料が高いとか、又は安いという事にはならないんですね。
ただし、軽自動車にも車両料率クラスが導入される予定です。これによって保険料は最大2倍の差がつくと言われています。また、新たに先進安全技術搭載車の割引も導入される予定です。
そのため、今は軽自動車の車種・型式の違いだけで保険料に差は付きませんが、この先は保険料を節約する上で車種・型式選びも大切になってくるでしょう。また、そうした事態に備えて、今から軽自動車を購入する人は先進安全技術搭載車を選んでおいた方が良いですね。
【参考】アルトの特徴点
ここでは、アルトの知っておきたい特徴点を厳選して紹介していきます。
アルトの価格・グレード
スズキのアルトには4つのグレードが設定されています。グレード毎の価格は以下の通りです。
グレード | 価格 |
---|---|
F | 847,800円~ |
L | 894,240円~ |
S | 1,002,240円~ |
X | 1,134,000円~ |
この安さがアルトの最大の特徴です。100万円前後で新車が購入出来る、というのはこのご時世では有り難い話ですね。しかもこのアルト燃費性能が抜群なんです。
アルトの燃費性能
グレード別の燃費性能は以下のようになっています(2WDの場合)。
グレード | 燃費 |
---|---|
F | 27.2km/L |
L | 37.0km/L |
S | 37.0km/L |
X | 37.0km/L |
アルトには燃費性能を支える以下のような機能が搭載されています。
- エネチャージ・・・減速時のエネルギーで発電・充電し、その電力を電装品に供給し、ガソリンの発電による消費を抑えるシステム
- アイドリングストップ機能・・・一定の速度まで減速したら自動的にエンジンを停止させガソリン消費を抑えるシステム
ちなみに、グレード「F」の燃費が悪いのは、上記のシステムが装備されていないためです。
外装(大きさ・色・デザイン)
アルトの車体の大きさは以下の通りです。
- 全長・・・3,395mm
- 全幅・・・1,475mm
- 全高・・・1,475mm(グレードXは1,500mm)
全長・全幅は軽自動車の車格(全長:3,400mm、全幅1,480mm)ギリギリのサイズとなっています。
近年主流のトール型(車高が高い)ではなく、車高が低めのセダン型となっていますね。
グレードによって異なりますが、以下の11色から選ぶ事が出来ます。
- フレンチミントパールメタリック *1
- コフレピンクパールメタリック *1
- フォーンベージュメタリック *1
- ピュアレッド
- シフォンアイボリーメタリック
- フィズブルーパールメタリック
- アーバンブラウンパールメタリック
- ブルーイッシュブラックパール3
- シルキーシルバーメタリック
- スペリアホワイト
- パールホワイト *2
*1 グレード「S」と「L」の限定色です。
*2 グレード「X」の限定色です(メーカーオプション)。
ボディカラーが充実しているのも女性にとっては嬉しいポイントですね。また、グレード「X」では、バックドアをツートンカラーにする事も可能です(4パターン有り)。
外観のデザインは、フロントからボディそしてバックドアまでシンプルに仕上げられています。また、内装もインパネ周りの各種ボタンが分かりやすいデザインとなっています。
室内空間
軽自動車の後部座席はどうしても狭いイメージが先行してしまいますが、アルトの後部座席は意外と広いです。男性が座っても足元には余裕が有ります(足を組むのは難しいですが)。
ただし、シートの質感は質素な感じです。これは価格が安いから仕方無いですね。
ラゲッジスペースはお世辞にも広いとは言えませんが、後部座席を前方に倒す事が出来るので、大きい荷物でも積載する事は可能です。
安全性能
レーザーレーダーで前方車両等を検知して、自動ブレーキによって衝突回避又は被害軽減をする「レーダーブレーキサポート」が搭載されています(グレードX以外はメーカーオプション)。
前述したように、軽自動車に車両料率クラスが導入されても、レーダーブレーキサポート搭載車なら保険料が高くなる事は無いかもしれません(安くなる可能性の方が高いかもしれませんね)。
その他の安全装備についてはスズキにて確認して下さい。
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