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自動車保険の更新ハガキに記載されている翌年度の保険料を見て「これって高いの?それとも安いの?」と思いませんでしたか?40代の保険料相場がどれくらいなのか、気になるところですよね。
自動車保険以外にも色々と出費が嵩む40代。少しでも安い自動車保険を選びたい!と思っている人が多いでしょう。
そこで今回は、40代の自動車保険の平均相場や40代におすすめの自動車保険などを紹介したいと思います。
実は、漠然と「保険には入らないといけない」という考えで同じ保険会社で更新し続ける人って結構多いんですよね。
そういった人の場合は、同年代の相場より高い保険料を払っているケースが多いので、見直ししてみることで保険料が大幅に安くなることもありますよ♪
代理店型の保険に加入していると担当の人に任せっきりで、自分の保険の契約内容をしっかり把握してないって人多いわよね。
年代別・自動車保険の選び方 | ||
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40代はこちら | 50代はこちら | 60代・70代以上はこちら |
年代別保険料の平均(相場) | 初心者ドライバーの保険料相場 | 保険加入のタイミング |
40代の自動車保険の平均相場
実際に自動車保険の見積もりを取って、その保険料を平均したものを「40代の保険料相場」として紹介します。
見積もりを取った保険会社は「SBI損保・ソニー損保・セゾン自動車火災・三井住友海上・損保ジャパン日本興亜」の5つです。代理店型2社、ダイレクト型3社ですのでバランス的には丁度良いと思います。
なお、車種はプリウス・ハリアー・アルファードの普通車3車種です。軽自動車の相場はこのあとに別途紹介します。
主な見積条件は以下の通りです。
●年齢:40歳 ●等級:16等級 ●事故有係数適用期間:0年 ●運転者範囲:配偶者限定 ●免許の色:ゴールド ●使用目的:通勤・通学 ●補償内容:対人・対物(無制限)、車両保険(一般タイプ)、人身傷害(3,000万円)等
車種 | 年間保険料 | 月払い保険料 |
---|---|---|
プリウス | 58,910円 | 月々:5,545円 合計:66,540円 |
ハリアー | 69,738円 | 月々:6,568円 合計:78,810円 |
アルファード | 72,974円 | 月々:6,863円 合計:82,350円 |
参考:「年間保険料」は一括払いをする場合の金額、「月払い保険料」は分割払いをする場合の金額です。
ご覧の通り、分割払いにすると保険料が数%高くなります。一括払いの方がオススメですよ。
40代の保険料相場は、およそ6万円から7万円です。30代の保険料相場もこれに近い金額なので、40代になったからといって急激に保険料が安くなるわけではありません。
ちなみに、今回はフルカバータイプの車両保険でシミュレーションをしているので、エコノミータイプにすれば上記金額より1万円~2万円ほど安くなります。
保険料を節約したい人は車両保険をエコノミータイプにするのも1つの手です。ただし、補償範囲が限定される点には注意してくださいね。
車両保険をエコノミー型にすれば安くなるが、それで十分か考えよう
【軽自動車の場合】40代の任意保険の保険料相場
続いて、軽自動車の保険料相場について見ていきましょう。車種は、ワゴンR・タント・N-BOXです(その他の見積条件はさきほどと同じです)。
車種 | 年間保険料 | 月払い保険料 |
---|---|---|
ワゴンR | 48,220円 | 月々:4,535円 合計:54,420円 |
タント | 50,194円 | 月々:4,720円 合計:56,640円 |
N-BOX | 49,974円 | 月々:4,700円 合計:56,400円 |
40代での軽自動車の保険料は、5万円前後といった感じです。普通車の相場と比べると、1万円~2万円ほど安くなっていますね。
なお、セカンドカーとして軽自動車の購入を考えている場合は、新規での契約となるので、上記金額よりもだいぶ高くなります。具体的な相場については、次の項目を参考にしてください。
40代ともなるとずいぶん保険料も安くなるのね。
とは言っても、これは相場ですのでこれよりも高い保険料を支払っている方は沢山いらっしゃいますよ。
なるほど・・・
できれば相場と同じくらいには保険料を下げたいところよね。
等級によって保険料はかなり変わる!初めて加入する6等級と20等級を比較
自動車保険は等級によって保険料がかなり違ってきます。そのため、初めて自動車保険に加入する40代と十何年も継続して契約している40代では、保険料に大きな差が出ます。
そこで”40代で新規加入する6等級の人”と”40代で20等級の人”の保険料を比較してみました。車種は普通車・軽自動車から2車種ずつピックアップし、等級以外の条件はさきほどと同じです。
車種 | 6等級 | 20等級 |
---|---|---|
プリウス | 101,376円 | 45,182円 |
アルファード | 125,772円 | 56.018円 |
ワゴンR | 83,142円 | 37,126円 |
N-BOX | 86,266円 | 38,466円 |
どの車種においても新規6等級の保険料は、20等級の2倍以上にもなっています。等級が保険料に与える影響が大きいことが分かりますね。
ちなみに、新規6等級の割引率は9%、20等級の割引率は63%です。(参考:自動車保険の等級制度の仕組みをガッツリ解説)
現在20等級ではない人は、なるべく早く20等級になれるように、日々安全運転を意識して等級を上げていくようにしましょう。
なお、新規で加入する場合は、7等級からスタートできるセカンドカー割引を適用できるかどうか確認しておきましょう。7等級になるだけで保険料はだいぶ安くなりますよ。
とはいえ、やはり40代だと年齢別保険料が低いので保険料も安いですね。10代で6等級の人が同じ見積もりを取ると軒並み年間保険料が30万円を超えてきますから、ここは年齢に感謝です(笑)
6等級って新規加入の時の等級よね?
40代で新規加入する人ってそんなにいないんじゃないの?
確かに40代で自動車保険に新規加入する人はそれ程多くありません。しかし保険は使えば使う程等級が下がっていきますからね。
事故が多い人ならあり得るってことね。
40代におすすめの安い自動車保険は?結局どこがいい?
保険料を軸に自動車保険を選ぶ場合、ポイントになるのは「ダイレクト型の自動車保険」です。代理店型の自動車保険と保険料を比較すれば、その差は一目瞭然です。
では、どれだけ両者に保険料の違いが有るのか見てみましょう。保険料相場を作成するにあたって見積もった各社の保険料を「ダイレクト型」と「代理店型」に分けて、それぞれ平均した金額で比較してみます(車種はハリアーとタントの2車種です)。
車種 | ダイレクト型 | 代理店型 |
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ハリアー | 61,740円 | 81,735円 |
タント | 44,746円 | 58,365円 |
ハリアーの場合では、ダイレクト型の平均保険料の方が19,995円安くなっています。タントでは13,619円安くなっています。
そのため、安い自動車保険を探すならダイレクト型を中心に比較していくとよいでしょう。
では、ダイレクト型の自動車保険の中から選ぶなら、結局どの自動車保険が良いのか?気になりますよね。
おすすめするのは「SBI損保」です。オリコンや価格コムが行っている顧客満足度調査において、毎年保険料部門で1位に輝いていますからね(保険料ランキング)。
また、紹介した保険料相場においても、一番安かったのがSBI損保でした。ハリアーの見積結果は48,830円、タントの見積結果は35,570円です。いずれもダイレクト型の平均保険料より1万円前後安くなっています。
もう1つオススメの自動車保険を紹介しておきますね。それが「セゾン自動車火災保険」です。大人の自動差保険と言った方がピンと来る人が多いかもしれませんね。
このセゾン自動車火災保険は、SBI損保のようにズバ抜けて保険料が安いわけではありません。それなのになぜおすすめするのかというと、この自動車保険だけが年齢を重ねるごとに保険料が安くなっていくからです。
見積条件にもよりますが、40歳と49歳では保険料に数千円差が出ます。また、子供を補償範囲に含めた時の保険料値上げ幅が低いのもオススメする理由の1つです。
通常の自動車保険では、子供を補償範囲に含めると、年齢条件を子供の年齢に合わせるので保険料が大幅に高くなってしまいます。一方、セゾン自動車では、親の年齢で計算した保険料に子供の保険料分を追加する構成になっているので、値上げ幅を抑える事ができるんです。
「SBI損保」と「セゾン自動車火災保険」は40代にオススメの自動車保険なので、ぜひ検討してみてくださいね。
なお、自動車保険は、契約者の条件・車種などによって計算される保険料が異なります。そのため、必ずあなたの条件で見積もって保険料を比較した上で契約する自動車保険を選ぶようにしてください。
つまり40代の人はSBI損保かセゾン自動車火災保険に加入しておけば間違いないってこと?
保険料が安くなる可能性が高いというだけで、確実ではないので各社の比較の為に一括見積もりはしておいた方が良いですよ。
【40代の自動車保険の注意点】子供が免許を取ったら
40代の自動車保険で最も注意しなければならないのが「子供が免許を取った時」です。子供が親の車を運転する機会が出てくると思いますが、子供が補償範囲に含まれるように契約内容を変更する必要があります。
ただ子供と同居しているのか別居しているのか、また子供が未婚か既婚かによって変更内容が変わってきます。ちょっとややこしいんですね。
そこでパターンに分けて変更すべき内容を紹介しておくので、当てはまる項目をチェックしてください。
同居している子供の場合(未婚・既婚両方)
同居している子供を補償範囲に含める場合には、「運転者の範囲」と「年齢条件」の両方を変更する必要があります。
- 運転者の範囲・・・家族限定に変更
- 年齢条件・・・子供の年齢に合わせる
これで子供も補償範囲に含まれるようになります。ただし、補償範囲が広くなるので保険料はかなり高くなります。たとえば、以下のような条件で見積もってみましょう。
●車種:プリウス ●保険会社:イーデザイン損保 ●事故有係数適用期間 0年 ●走行距離:5,000~10,000km ●等級:11等級 ●免許の色:ブルー ●使用目的:主にレジャー ●補償内容:対人・対物(無制限)、人身傷害保険(3,000万円)等
年齢や補償範囲 | 車両保険なし | 車両保険あり (一般型) |
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本人限定 30歳以上補償 (変更前) | 28,370円 | 56,460円 |
家族限定 全年齢補償 (変更後以下同じ) | 64,080円 | 145,870円 |
家族限定 21歳以上補償 | 37,870円 | 79,160円 |
家族限定 26歳以上補償 | 36,110円 | 73,310円 |
家族限定 30歳以上補償 | 29,670円 | 59,790円 |
特に年齢条件が全年齢補償、つまり18歳から20歳の子供の場合には保険料の値上げ幅が大きいです。約2.5倍高くなっています。親にとっては厳しい契約内容の変更です。
そこで代替案を紹介しておきます。それは「1日自動車保険」です。1日500円から加入できるので、親の車を使う頻度がそこまで多くないなら、こちらを利用した方が絶対お得です。
契約内容の変更による保険料の値上げが厳しいと感じる人は、子供に1日自動車保険を勧めてみましょう。
別居している未婚の子供の場合
別居している未婚の子供を補償範囲に含める場合には、運転者の範囲のみ変更しましょう。年齢条件の変更は不要です。
- 運転者の範囲・・・家族限定に変更
- 年齢条件・・・変更不要
年齢条件が適用されるのは“同居の親族のみ”です。
そのため、別居している子供は年齢条件とは無関係です。たとえば、現在の年齢条件が30歳以上補償で子供の年齢が21歳の場合、そのままの年齢条件でも子供は補償対象になります。
さきほどの契約内容変更前後の保険料を見てもらうと、運転者の範囲の変更だけではそこまで保険料は高くなりません。そのため、親の自動車保険の変更で対応すれば良いと思います。
別居している既婚の子供の場合
別居している既婚の子供を補償範囲に含める場合には、さきほどと同じく「運転者の範囲」のみを変更します。ただし変更する内容は異なります。
- 運転者の範囲・・・限定なし
- 年齢条件・・・変更不要
別居している既婚の子供は、自動車保険上、家族ではなく他人という扱いになります。そのため、補償範囲に含める場合には運転者の範囲を「限定無し」にする必要があります。
思い込みで「家族限定」にしてしまう事もあるので注意してくださいね。
なお、保険料の値上がり幅は、条件にもよりますが、およそ1万円前後でしょう。別居の既婚の子供が頻繁に親の車を運転するケースは稀だと思うので、このケースも1日自動車保険で対応した方が保険料の節約になると思いますよ。
その後状況が変化したら
契約内容変更後に状況が変化したら、適正な内容に変更しましょう。そのまま放置しておくのは、保険料が無駄になりますからね。たとえば、以下のようなケースです。
- 子供が就職して一人暮らしを始める
- 子供が結婚して嫁ぎ先に引っ越す
- 子供が自分の車を購入して親の車を運転しなくなる 等
こうした状況変化が発生したら、契約期間の途中でも変更が可能なので、すぐに保険会社に連絡しましょう。
子供が「免許を取った」「別居することになった」「結婚した」・・・これ全部の条件が違って契約内容を見直す必要があるってことね。
40代になると、お子さんが免許を取って車を貸してほしいと言ってくる家庭は多いですからね。その都度、補償内容を見直して運転する人にしっかりと保険が適用されるようにしておきましょう。
まとめ
40代の自動車保険の相場は、一番有利な年齢条件の適用や等級のある程度の進捗などから比較的安くなる傾向にあります。逆に言えば、等級を進める以外保険料を節約する術があまり無いとも言えます。20等級の人は頭打ち感がありますよね。
そのため、より重要になるのが自動車保険選びです。今回紹介したように、ダイレクト型の自動車保険を中心に探せば、今より安い自動車保険が見つかる可能性が高いです。
なるべく多くのダイレクト型自動車保険を比較して、保険料の安い自動車保険を見つけてくださいね。
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