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2011年の東日本大震災以降、津波のリスクにどう対応すれば良いのか?を考える人が増えています。
車や建物があっという間に流れていく映像は世界中に衝撃を与えましたから、リスクに対応しようと考えるのは当然です。
津波は車両保険の対象外⇒特約で50万円だけ補償
しかし、残念ながら、津波によって車両に損害が発生しても車両保険では補償されません。
一般車両保険とかエコノミー車両保険のどちらを契約しているか?
という問題ではなく、通常の車両保険では一切補償されないのです。
津波で流されて車を発見できなかった場合も同様。
自動車保険で唯一対応出来るのが、「「地震・噴火・津波」車両全損時一時金特約」という特約だけです。
但し、補償限度額は50万円と少ないので、合わせて「地震保険・火災保険」でトータルで車を守るという考え方をするのが望ましいです。
本来、地震保険も火災保険も車の損害は対象外なのですが、考え方を変えれば、車の補償にもなりえます。
考え方は下記記事を参照して下さい。
住所地の津波リスクを把握することが災害対策の第一歩
全国の各自治体では津波のハザードマップを公開(*1)しています。
(他にも洪水ハザードマップ・高潮ハザードマップ・土砂災害ハザードマップなど色々有ります。)
*1 中には公開していない自治体も有ります。
例えば、兵庫県であれば各自治体ごとに、南海トラフ巨大地震が発生した場合に備えて、最大クラスの津波が発生した場合に、どの程度の高波がどの辺りの地域まで到達すると予想されるか?を公表しています。
このハザードマップをチェックしておけば、津波が起きた場合に自分の家の周辺地が波に飲み込まれるリスクが有るのか・無いのか?を判断することが出来るので、非常に役立ちます。
是非、自分の住所地のハザードマップをチェックしてみましょう。
なお、津波のスピードはジェット機並みとも言われているので逃げ切るのは不可能です。
それゆえ、しっかりと防衛策を取っておかないと、自分や家族の命が危険にさらされますよ。
また、津波は地震が原因で起こりますので、住所地の地震リスクにも目を配っておきましょう。
参考:津波と高潮の違いと車両保険との関係
津波は地震の影響で発生するものですが、高潮は違います。
高潮は、台風や低気圧の影響で周辺の気圧が低下し、海面が上昇する現象です。
波の速度もジェット機並みの津波と比べれば遅く、大体時速40km~60kmくらいです。
どちらも危険である事に違いは有りませんが、津波と違って、高潮による車の被害は車両保険で補償されます。
(エコノミータイプでもOK.但し車対車は当然ダメです。)
一般的に発生する台風が原因で起こる事が多いので、補償対象となっているのでしょう。
被害も津波に比べればそこまで甚大になるわけでは有りませんしね。
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