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車両新価特約と通常の車両保険の違いを理解するためには、「車両協定保険価額」と「車両新車保険価額」の違いを理解する必要が有ります。
少しややこしいですが、分かりやすく解説していきますので、是非御覧ください。
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協定保険価額と新車保険価額の違い
車両協定保険価額とは、契約車両と同一の「用途・車種・車名・型式・仕様・初度登録年月」の車(中古車)を「保険始期日時点」で購入したらいくらになるか?を定めた金額です。自分の車の「保険始期日時点の中古車としての時価(市場価格)」と考えて下さい。
車両新車保険価額とは、契約車両と同一の「用途・車種・車名・型式・仕様・初度登録年月」の新車を「保険始期日時点」で購入したらいくらになるか?を定めた金額です。自分の車の「保険始期日時点の新車販売価格」と考えれば分かりやすいです。
両者の保険金額の違い
で、通常の車両保険の契約金額は「協定保険価額」に基づき決定されます。協定保険価額は「自分の車の中古車としての時価」を表すものですから、年々その金額は下がっていきます。(一度登録した車は、その時点で「中古車」になり、評価額(時価)はあっという間に下がっていきます)
例えば、新車で200万円の車を購入したとしましょう。この新車の1年目~3年目の時価は以下のように推移していきます。(あくまで例ですよ。)
1年目:200万円
2年目:160万円
3年目:130万円
車両保険においては「保険始期日の時価=協定保険価額」なので、仮に3年目で全損となるような事故を起こした場合、車両保険からは「130万円」しか支払われません。
新車を購入してから3年目と言えば、まだ最初の車検も終わっていませんし、気分的には「新車に乗っている」ような物ですよね。どうせなら、また同じ車を新車で手に入れたい!と思うのが人間の性でしょう。
しかし、車両保険は「協定保険価額」として定められている金額しか支払ってくれません。同じ新車を購入するには「70万円(200万円-130万円)」分の資金が不足しますね。
車は高額な買い物ですから、2年前・3年前に新車を購入したのに、新たに新車の購入費用をポンっと、出せるほどの「経済的余裕」がある人も少ないでしょう。壊れた車のローンだって、まだ残っているかもしれません。
ここで登場するのが「車両新価特約」です。車両新価特約を利用すれば、不足部分の70万円を含めた新車購入費用の「総額200万円」を支払ってもらえます。今回の場合だったら「200万円」が「車両新車保険価額」として設定されているはずですからね。
■車両新価特約のイメージ図
(出典:セゾン自動車-車両新価特約)
事故を起こして愛車が壊れても、経済的な負担を負うこと無く、新車に乗り換えられるという意味で、車両新価特約は非常におすすめの特約です。
但し、車両新価特約はあくまでも「車両新車保険価額」にもとづいて、新車の再購入費用を負担してくれる特約です。180万円の新車を購入したなら「180万円」分しか保険金は降りません。200万円と180万円の差額20万円が、手元に入ってくるわけでは無い、という事は知っておきましょう。
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