【専門家監修】自動車保険が高い!保険料が高くなる理由と安くする対策方法

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お金に押しつぶされる自動車

「自動車保険が高い!」

このような不満を自動車保険(任意保険)に対して感じていませんか?毎年支払っていく保険料ですから、少しでも節約したいですよね。

また、どうやったら安くなるか悩んでいる人もいるでしょう。

それらの不満・悩みを解決するには、自動車保険が高い理由を突き止める事がポイントになります。

あなたの自動車保険が高い理由は必ずあります。

たとえば、以下のような事例が該当します。

  • 保険料が高い保険会社と契約してしまっている
  • 保険料が高くなる車種に乗っている
  • 無駄な特約を付帯してしまっている

保険料が高い理由が分かれば、あとは簡単!そこを改善すれば、「自動車保険が高い!」という不満は緩和されるからです。

そこで、今回は「自動車保険の保険料が高くなる理由」と「安くする対策方法」を紹介したいと思います。

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自動車保険の保険料が高くなる理由

まず、自動車保険の保険料が高くなる主な理由を1つずつ見ていきましょう。

なお、そもそも今の自動車保険の保険料が高いのか?それとも安いのか?がよく分からない人は、下記記事の自動車保険の年代別平均相場を参考にしてみてください。

合わせて読みたい

自動車保険の平均相場はいくら?20代・30代・40代などの年代別で見積もってみた!

理由①:自動車保険が高い会社と契約

代理店で自動車保険契約

自動車保険が高い会社といえば、損保ジャパンやあいおい、東京海上日動などの代理店型の保険会社です。

これらの代理店型の保険会社と契約していませんか?

もしそうであれば、自動車保険が高い理由を1つ突き止めたと言えるでしょう。

代理店型の保険料が高い理由は、代理店に支払われる手数料などが保険料に反映されているからです。

こうしたコストはダイレクト型の自動車保険には有りません。また、大手の代理店型自動車保険では、社員への高い給料も原因の1つと言えます。

■主な代理店型の自動車保険一覧

  • 損保ジャパン日本興亜
  • あいおいニッセイ同和損保
  • 東京海上日動火災保険
  • 三井住友海上
  • 日新火災
  • 共栄火災

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理由②:自動車保険が高い車・車種に乗っている

自動車保険は車種によって保険料が違います。高い車種もあれば、低い車種もあります。

その要因となるのが「車両料率クラス」です。

車両料率クラスとは、車の型式毎、また保険の種類毎に1~9のクラスが設定されていて、保険料の算定に用いられる基準です。数字が小さいほど保険料が安くなり、「1」と「9」では保険料に約3倍の差がつきます。

赤いスポーツカー

料率クラスは過去の保険金支払の実績によって見直されます。

そのため、スピード超過による事故を起こしやすい「スポーツカー」や修理費用が高くなる「高級車」などは、料率クラスが高く設定されがちな車種、つまり自動車保険が高い車種と言えます。

自動車保険の節約の為に車を乗り換えるのは非現実的なので、料率クラスについては1つの知識として覚えておいてください。

ただし、次の買い替えの際には、料率クラスも車選びの1つのポイントとして参考にしてみましょう。

理由③:車両保険を付帯している

自動車保険の数有る補償の中で、保険料に大きな影響を与えるのが「車両保険」です。

保険金額や等級、年齢などの条件にもよりますが、年間保険料は車両保険の有無によって数万円もの違いが出ます。

理由④:正しい契約条件を設定していない

困った運転手

自動車保険の契約の際に、正しい契約条件を設定していないと、無駄な保険料を支払う事になってしまいます。

その代表的な例が「運転者限定条件」と「年齢条件」です。

  • 運転者限定条件・・・補償する人が多いほど、保険料が高くなる
  • 年齢条件・・・補償する年齢幅が広いほど、保険料が高くなる

この2つの契約条件は、内容がやや複雑なので、間違って設定してしまう事があります。

また、当初は正しく設定していても、子供の上京などの変化に対応せずに、そのままの契約内容にしている事もあります。

理由⑤:不要な補償・特約を付帯している

今付帯している補償・特約は、本当に必要でしょうか?友人や代理店の営業マンに勧められたから付帯していませんか?

自動車保険は補償範囲を広げるほど、また特約を付帯するほど、保険料が高くなります。

この点は、自動車保険の補償を組み立てる際に、念頭に置いておく必要が有ります。

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保険料を安くする方法

それでは、高い自動車保険を安くする方法について見ていきましょう。

対策①:安い自動車保険に乗り換え

保険会社を探している人

現在、自動車保険が高い会社、つまり代理店型の保険会社と契約しているなら、安い自動車保険に乗り換えるだけで保険料の節約が可能です。

では、安い自動車保険はどこなのか?

気になりますよね。

それについては、価格コムとオリコンの保険料に関する満足度ランキングが参考になると思います。

そのランキングが以下の表です。

ランキング価格comオリコン
1位セゾン自動車保険ソニー損保
2位ソニー損保イーデザイン損保
3位三井ダイレクトAIG損害保険
4位イーデザイン損保セゾン自動車保険
5位チューリッヒ保険会社東京海上
6位SBI損保SBI損保
7位アクサ損保チューリッヒ保険
8位楽天損保三井住友海上
9位あいおいニッセイ三井ダイレクト
10位三井住友海上あいおいニッセイ

TOPにランクインしているのは、ソニー損保・セゾン自動車火災保険・イーデザイン損保の3社です。

いずれもダイレクト型の自動車保険です。また、3位以下もほとんどがダイレクト型の自動車保険となっています。

それだけダイレクト型の自動車保険の保険料に満足している、という事が分かりますね。

電卓と車

では、実際にダイレクト型の「SBI損保」と代理店型の「東京海上日動」の保険料を同条件で見積もって比較してみましょう。

見積条件は以下の通りです。

●車種:プリウス(ZVW50) ●初度登録年度:平成29年6月 ●使用目的:日常・レジャー ●免許の色:ゴールド ●運転者限定条件:夫婦限定 ●年齢条件:26歳以上補償 ●車両保険:一般タイプ(免責金額5万―10万) ●特約:対物超過修理費用特約

等級SBI損保東京海上日動差額
7等級63,340円102,760円39,420円
13等級55,310円87,610円32,200円
20等級37,830円64,030円26,200円

この場合では、東京海上日動からSBI損保に自動車保険を乗り換えると、保険料がおよそ3万円~4万円安くなります。

個々人の状況・条件によって安い自動車保険は異なりますが、自動車保険が高いと感じているなら、ダイレクト型の自動車保険への乗り換えを検討してみましょう。

なお、安い自動車保険が毎年同じ会社になるとは限りません。

つまり、昨年契約した時はA社の保険料が一番安かったけど、今年はB社の保険料が一番安かった、という事が往々にしてあるのです。

そのため、毎年、一括見積もりサイトなどを利用して、どの保険会社が一番安いのか?を検証するようにして下さいね。

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対策②:自動車保険自体の見直しで保険料を節約

自動車保険のポイントを伝える女性

「自動車保険自体の見直し」も重要です。

チェックするポイントは、さきほど「自動車保険が高い理由」として挙げた以下の項目です。

  • 不要な補償・特約を付帯していないか?
  • 運転者限定条件及び年齢条件は正しく設定されているか?
  • 車両保険を付帯するか否か?

不必要な特約のせいで、保険料が割高になってしまっている人は結構多いです。

特に代理店任せで契約した人は、その傾向が強いでしょう。

また、車両保険については、付帯するか否かだけではなく、補償を限定した「エコノミータイプ」や「免責金額の設定」によって保険料を節約する方法もあります。

合わせて読みたい

自動車保険料を劇的に節約する見直しポイントはコレ!

なお、自動車保険の更新のタイミングを待つ必要はありません。

契約期間の途中でも電話一本で補償の変更を行えます。

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【注意】補償の削り過ぎはダメ!

注意

自動車保険の見直しの際に、注意して欲しいのは「補償の削り過ぎ」です。

保険料の節約を優先するあまり、必要な補償まで削ってしまう恐れが有るからです。事故の際に役に立たない自動車保険なんて契約している意味が有りませんよね。

ちなみに、損害保険料率算出機構統計集(平成28年度)によれば、自動車保険契約台数に占める各保険の支払件数の割合は以下の通りとなっています(「保険金支払件数÷自動車保険契約台数」で割合を算出)。

  • 対人賠償保険・・・約0.7%
  • 対物賠償保険・・・約3.6%
  • 人身傷害保険・・・約0.5%
  • 車両保険・・・約6.4%
対人賠償保険の保険金請求率は約0.7%なので、概ね100人に1人は、相手を死傷させて多額の賠償金を払っている事が分かります。

また、車両保険なら100人に6人~7人もの人が、毎年保険金を請求している事になります。

こういうデータを見ると、誰しも交通事故を起こす、又は事故に巻き込まれる可能性が有ると言えますよね。

そのため、自動車保険を見直す際は、保険料の節約だけでなく、事故の際に補償をしっかり受けられるのか、という点も忘れずにチェックして下さい。

自動車保険で最低限必要な補償(保険)と金額
自動車保険 おすすめの特約

【参考】これ以上自動車保険を節約できない!という人は

  • 「安い自動車保険に乗り換えた」
  • 「自動車保険の補償内容も見直した」

もうこれ以上自動車保険の保険料を安くする要素がない・・・という人は、自動車の維持費や生活費などの節約も検討してみましょう。

自動車の維持費の節約

自動車の維持費には「ガソリン代・駐車場代・自動車関連グッズ・洗車代」などなど、様々な物が有りますよね。

それらの維持費をカットするための施策を行いましょう。

気づかないうちに無駄な維持費を払っている可能性も有るので、まずは自分の一ヶ月の自動車維持費を算出してみて、どこか削れる所はないか?をチェックしてみましょう。相場情報は下記記事が参考になります。

合わせて読みたい

自動車維持費の相場情報

なお、個人的に一番簡単な節約方法は「費用の支払をクレジットカード払いに変更する」ことかなと思います。

ポイント還元率の高いクレジットカードを使えば、かなり維持費の節約が出来ますよ。

合わせて読みたい

クレジットカード払いにして自動車保険料を実質的に値引きする方法

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家計の消費支出単位で節約できる部分は無いか考える

自動車保険が高いからと言って、何も「自動車関連費用(自動車保険料含)」という狭い範囲だけで考える必要は有りません。家計の消費支出には、自動車保険以外にも「家賃・光熱費・食費・娯楽費・教育費・その他の保険」などなど、様々な物が有ります。

自動車保険料をこれ以上節約できなかったとしても、娯楽費を月1万円削減することが出来たら、財布から出て行くお金は1万円減ります。

目的は、1ヶ月に使うお金を少なくする事ですから、他の部分で消費支出を抑えられるなら、そっちから削減しても良い訳です。

狭い範囲で物事を考えるのではなく、広い範囲で考えて節約するようにしましょう。

家計のトータルコストで考えることが重要でしょう。

そうすれば、自動車保険料が高くても、家計としての支出はかなり減るでしょう。

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まとめ

「自動車保険が高い」と感じている人の多くは、おそらく代理店型の自動車保険を契約しているのではないでしょうか。

今回紹介したように、代理店型とダイレクト型の自動車保険では、保険料に数万円の差が出ます。

保険料を安くしたいなら、まずはダイレクト型の自動車保険を検討してみましょう。

その上で自動車保険の補償内容も見直せば、保険料をより節約する事が出来ます。

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ファイナンシャル・プランナー(FP)からのコメント

松田 聡子(Satoko Matsuda)

松田 聡子(Satoko Matsuda) Twitter  

ファイナンシャルプランナー。群馬FP事務所代表明治大学法学部卒。金融系ソフトウェア開発、国内生保での法人コンサル営業を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在は法人向けには退職金制度の導入コンサル、個人向けにはiDeCoやNISAを有効活用したライフプランニング、リタイアメントプランニングで人生100年時代をマネーの面からサポート。また、金融ライターとしてWEBメディアに寄稿中。

【経歴】明治大学法学部法律学科 卒業。約15年間システムエンジニアとして金融・物流の業務アプリケーションの設計・開発に従事。その後、国内生命保険会社にて法人に対しての財務強化や福利厚生の提案営業に従事。2007年より独立系FPとして法人・個人の相談業務をスタート。確定拠出年金の講師や職業訓練の講師としても活動

【資格】日本FP協会認定CFPDCアドバイザー証券外務員2種第2種情報処理技術者

FPからのコメント

自動車保険の保険料を抑えるには、車両保険を付けるか否かは大きなポイントになります。車両保険を一般型の免責なしのような条件で加入すると、事故を起こした場合には修理代が保険で賄えますが、保険料の負担は大きくなります。

また考えなくてはいけないのは、保険を使った場合の等級のダウンです。保険を使って次年度の等級が3等級ダウンすると、保険料が5割増しくらいになることもあります。

軽い損傷の修理に保険を使うと、保険料がどんどん上がってしまうので注意しましょう。

そのようなことにならないためには、車両保険の免責金額を高めに設定することがおすすめです。

保険料も安くすみますし、全損など本当に必要なときには保険が使えます。

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