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自動車保険の更新案内のお知らせが届きましたか?
このお知らせは、満期日のおよそ2ヶ月前に郵送されてきます。
「もうそんな時期か」と驚いている人もいるかもしれませんね。
さて、自動車保険の更新において、まず悩むのは「継続するか乗り換えするか」という点ではないでしょうか?
「契約を継続した方がお得なのか?」
「別の自動車保険に乗り換えた方がお得なのか?」
特に保険料については気になりますよね。
そこで今回は、自動車保険の契約を継続する場合に受けられる割引制度について紹介します。
「継続契約割引」や「早期契約割引」「インターネット割引」などが該当しますね。
また、これらの割引制度を採用している保険会社もあわせて紹介するので、更新時の判断材料として利用して下さい。
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継続契約割引が有る保険会社一覧
継続契約割引とは、その名のごとく、自動車保険の契約を継続した人に適用される割引です。
現在、この割引が有る保険会社は以下の5社です。
(最終更新日:2017年4月11日)
保険会社 | 割引率 | 補足 |
---|---|---|
そんぽ24 | 3% | |
JA共済 | 2% | *1 |
イーデザイン損保 | 0.5~3% | *2 |
三井ダイレクト | 1~2% | *2 |
ソニー損保 | 1~2% | *2 |
*1 自動継続契約を申し込んでいる契約者に限定して割引が実施されます。
*2 継続回数に応じて0.5%ずつ割引率が上昇します。
例えば、ソニー損保では1回継続で1%、2回継続で1.5%、3回以上継続なら2%の割引になります。
なお、ソニー損保とイーデザイン損保では、継続契約割引以外にも継続契約者に対して独自の割引制度が用意されています。
- ソニー損保・・・くりこし割引、継続時複数契約割引(*3)
- イーデザイン損保・・・無事故割引(*4)
*3 継続する契約以外にソニー損保の自動車保険又は医療保険を契約していれば、保険料が1,000円割り引かれます。
*4 等級に関係なく、前年の契約期間を無事故で過ごせば、継続時に2%の割引を受けられます。
ノンフリート等級制度とは別物
なお、「継続契約割引」と聞くと等級制度が進んだ事による割引かな?と勘違いする人も多いので、念の為書いておきますが、継続契約割引とノンフリート等級による割引は全くの別物です。
仮に、前年度に無事故であれば、等級進行による割引と継続契約割引の両方を受けられます。
反対に事故を起こして等級が下がったとしても、同じ保険会社で継続するのであれば、継続割引は受けられます。
早期契約割引が有る保険会社一覧
早期契約割引とは、契約開始日から一定期間前に契約を完了すると受けられる割引です。
現在、この割引を用意している保険会社は以下の4社です。
なお、そんぽ24では継続時のみ割引が適用され、それ以外の保険会社では新規・継続問わず適用されます。
(最終更新日:2017年4月11日)
保険会社 | 割引額 | 契約申込期限 |
---|---|---|
イーデザイン損保 | 500円 | 45日前まで |
チューリッヒ | 500円 | 45日前まで |
そんぽ24 | 500円 | 30日前まで |
セゾン自動車 | 400円 | 30日前まで |
600円 | 50日前まで |
セゾンの「おとなの早期継続割引」だけ「30日前」「50日前」と二段構えになっていますね。
いずれにしても、設定された期限より前に契約を完了させる必要が有ります。
自動車保険の更新のお知らせが郵送されてから動き出したのでは、早期契約割引を受け損なう恐れがあるので注意が必要です。
下記会社では、現在のところ早割・継続割引の適用は有りません。
SBI損保/セコム損保/アクサダイレクト/共栄火災/あいおいニッセイ同和損保/AIU保険/三井住友海上/損保ジャパン日本興亜/東京海上/ゼネラリ/朝日火災/エース保険/日新火災/マイカー共済
【注意】インターネット割引は保険会社によって継続時に割引額が下がる
インターネットで自動車保険の契約手続きを行うと、大幅な割引を受けられる「インターネット割引」。
この割引は新規・継続に関係なく受けられますが、保険会社によって継続時の割引額が新規契約の時より少なくなる所があるので、注意が必要です。
以下の表は、各保険会社の新規・継続時のインターネット割引の割引額をまとめたものです。
(最終更新日:2017年4月7日)
保険会社 | 新規契約 (初年度) | 継続契約 (2年目以降) | 補足 |
---|---|---|---|
イーデザイン損保 | 10,000円 | 10,000円 | - |
セゾン自動車 | 10,000円 | 10,000円 | - |
SBI損保 | 10,000円 | 10,000円 | - |
ソニー損保 | 10,000円 | 2,000円 | *1 |
三井ダイレクト損保 | 4,000円~10,000円 | 3,000円 | *2 |
セコム損保 | 3,500円 | 2,000円 | - |
アクサダイレクト | 2,000円~10,000円 | 1,000円 | *2 |
チューリッヒ | 2,500円~7,000円 | ■継続1回目 2,000円~5,000円 ■継続2回目以降 1,500円 | *2 |
そんぽ24 | 10% | 7% | - |
*1 新規契約時にインターネット割引の適用を受けた方は、2年目もネットから手続きをすると割引額が5,000円になります(3年目以降は2,000円)。
*2 割引額に幅が有る保険会社は、ネット割引を適用する前の保険料によって、割引額が異なります。
詳細は公式サイトをご確認下さい。
イーデザイン損保、セゾン自動車及びSBI損保は、継続時においてもインターネット割引の割引額が下がる事は有りません。
しかし、その他の保険会社は軒並み下がっている事が分かります。
アクサダイレクトを例にすると、新規契約では「2000円~10,000円」の割引を受けられたのに、継続契約では「1,000円」しか割引を受けられません。
これでは継続時に保険料が前年より高くなる可能性も有りますよね。
もし継続時にインターネット割引の割引額が下がる保険会社に加入しているなら、更新時に乗り換えると継続するよりも保険料が安くなるかもしれませんね。
インターネット割引に関するその他の注意点については、以下の記事を参考にして下さい。
継続してもお得じゃないのは代理店型の自動車保険!?
ここまで継続時に適用される割引を主に3つ紹介してきましたが、これらの割引制度を採用しているのはダイレクト型の自動車保険ばかりでしたよね(例外:JA共済)。
例えば、イーデザイン損保なら「継続契約割引」「早期契約割引」「インターネット継続割引」の3つを合わせると、継続時に「10,500円+0.5%~3%」の割引を受けられます。
一方、代理店型の自動車保険にも、継続時に適用される割引制度がいちおう有ります。
それが「長期優良契約割引」です。
割引率は概ね1.5%~3%です(AIU保険会社は10%と突出しています)。
継続契約割引の割引率と同じぐらいですね。
しかし、前年及び当年の等級が20等級の人にしか適用されません。
つまり、継続契約者の全員に適用される割引ではないんですね。
そう考えると、20等級以外の人が代理店型の自動車保険を継続するメリットは、割引という観点では皆無と言えます。
また、20等級の人でも長期優良契約割引だけではなく、複数の割引を受けられるダイレクト型の自動車保険に乗り換えた方がお得なのではないでしょうか?
【参考】なぜ継続契約割引や早期契約割引が存在するのか?
なぜ、保険会社が継続契約や早期契約をした人に対して、割引を実施するのか分かりますか?既に顧客になっているのだから、わざわざ割引しなくても良いんじゃないか?とも考えられますよね。
答えは単純。
割引をしてでも、継続的に契約をして貰った方が、保険会社の利益になるからです。
そもそも、保険会社は【新規で加入してくれる人】に対して莫大な広告費をかけています。
莫大な広告費をかけても、全ての人が加入してくれる訳では有りませんから、新規加入者の広告単価はかなり高くなっているでしょう。
このような状況で、既に契約してくれている人に対しても、継続契約に関する宣伝を大々的に行えば、広告費だけで会社は潰れてしまいます。
そのため、継続割引を用意して、契約の継続を促しているんですね。
まとめ~継続か乗り換えかを判断するにはやっぱり見積が大事~
今回は、自動車保険を継続する際に受けられる割引制度について紹介しました。
継続契約割引や早期契約割引、インターネット割引など色々な割引が有りましたね。
契約している自動車保険にこれらの割引があれば、契約を継続した場合には保険料の節約に繋がります。
ただし、重要なのは継続割引も含めた全ての割引を適用した場合の「最終的な保険料」です。
継続割引が有るからといって、必ず保険料が安くなるわけではないんですね。
そのため、自動車保険の更新時には各保険会社の見積もりをとって比較する事が大事です。
毎年毎年面倒臭がらずにこの作業を行うようにして下さいね。
なお、早期契約割引の適用時期を考慮すると、見積・比較作業は満期日の2か月前には始めた方が良いでしょう。
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