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毎月の自動車維持費の多くを占めるガソリン代。
月4回給油すると2万~3万程度飛んで行くこともザラですよね。
このガソリン代を節約する方法の1つとして昔から言われているのが、給油する際に「満タンを避ける」方法です。
その理由は【自動車の総重量を軽くした方が燃費性能が向上するから】です。
人でも重い物を運ぼうとすると力をかなり使いますよね。
自動車も同じで総重量が多いと、それだけパワーが必要になりガソリンもたくさん消費するので燃費が悪くなります。
では、ガソリンを満タンにしない場合どの程度燃費は良くなるのでしょうか?実際に見て行きましょう。
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車両の重さと燃費の関係性
一般社団法人日本自動車工業会が公表している「乗用車の燃費P24」によれば「車両重量が10%増加する毎に燃費は5%悪化」するそうです。
ガソリンの重さ
以下、各自動車燃料の1Lあたりの重さを紹介します。
燃料はリッター表示ですからkgで表示した場合の重さを知っておかないと、ガソリンが燃費に与える影響を正確に計算できませんよ。
- 軽油・・・約0.8kg
- レギュラー・・・約0.75kg
- ハイオク・・・約0.78kg
自動車燃料は様々な炭化水素の混合物なので種類によっても若干重さが異なりますし、気温によっても重さが変わってくる場合が有ります。
続いて、実際にどれだけ燃費が良くなるのか計算してみましょう。
ガソリンの給油量がどの程度燃費に影響するのか実際に計算
■計算前提
- 車体重量:1350kg
- 燃費:10km/L(車重が1350kgの場合の燃費)
- タンク容量:60L
- 燃費の変化:車重10%増に対して5%悪化
- ガソリン:レギュラー(重さ0.75kg/L)
満タンにした場合は45kg車体重量が増加するので燃費は約1.67%悪化します。
そして1回の給油を半分にした場合は22.5kg車体重量が増加し、燃費は約0.83%悪化します。
つまり給油量を満タンにした場合と半分にした場合では約0.84%程度、燃費に差が出る事になります。
この車の場合、ガソリン30Lあたりでどれだけ航続走行距離に差がでるのかというと「約2.5km」です。
ガソリンの値段が140円/Lだった場合には、約35円の節約となるわけです。
見方を変えると2.5km分しか節約出来ないとも言えます。
また、給油回数が増える分ガソリン切れにも注意しなければなりません。
ガソリンを入れるためにスタンドを探して回るなんて事をしてしまうと、わざわざ半分給油にして節約した意味が無くなります。
そのため、給油量を半分にしてガソリンを節約するには、近くにガソリンスタンドがあるとか市街地などいつでもガソリンを給油できる環境にいるという条件を満たす場合にだけ実現できそうです。
給油回数とガソリンの単価
先ほども書いたようにガソリンを満タンにしなかった場合、必然的に給油回数が増えます。
給油回数の増加は車重とは別にもう一つ気を付けなければならない点があります。
それはガソリンの単価です。
ガソリンの単価が一定の場合は、1回で満タンにしても半分ずつ2回給油しても合計したらガソリン代は同じなので気にする必要はありませんが、現実にはガソリンの単価は変化します。
(photo by 5.31small gasoline panic in Japan05f.JPG-midorisyu)
つまりガソリン単価が上昇している状況だと満タンで給油していた方が得をするし、ガソリン単価が下がっている状況だと半分給油にしておいた方が得になります。
ガソリン単価の変動も考慮して給油量を満タンにするか、半分程度にするかを決めていく必要も有るかもしれませんね。
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