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(出典:Uber)
最近世界中で話題のアプリ「Uber(ウーバー)」を知っていますか?Uber(ウーバー)とは、2016年時点で世界75カ国で導入されている「配車サービス」を提供するアプリです。
日本では主として東京でサービスが展開されており、実際に利用されている方も多いのではないでしょうか。日本全国でのサービス展開が待たれるところです。
但し、2016年決算で28億ドルの損失を計上しており、日本全国でサービスが展開されるかどうかは不明です。
ここでは、Uberの誕生からサービスの内容、メリット・デメリットなどを見ていきましょう。
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Uberの誕生
海外のタクシーに乗ると、料金メーターを使用せずに法外な料金を請求されたり、電話でタクシーを呼んでも全然時間通りに来なかったり、領収書を要求しても発行してくれないなど、日本では考えられない様な驚きの実態があります。
また、街中でタクシーをつかまえることが中々出来ないといった事も・・・。これらのタクシーの不便さや不信感に着目し、2009年に誕生したのが「Uber」です。
会社設立後、半年毎に売上が倍増するなど驚異のスピードで成長を遂げており、2016年末の時価総額は約5兆円まで膨らんでいます。(但し、未上場企業のためあくまでも上場した場合の予測)。
なお、日本では2013年11月から試験的にサービスが始まり、2014年8月から東京で本格的なサービスが始まっています。
Uberの特徴やメリット・デメリット
Uberにはどの様な特徴があるのでしょうか?以下でサービスの特徴やメリット・デメリットを見てみましょう。
車を呼ぶのが簡単!
Uberは携帯のGPS機能を使って、自分の近くにいるドライバーを自動で探してくれます。そして、ドライバーの現在地もアプリ上に表示されるので、後どれくらいで到着するかも一目で分かります。
また、ドライバーの名前や車両の情報も見る事ができ、必要に応じて電話やメッセージを送る事も可能です。乗る前からドライバーの顔なども見れるので安心です。
GPS機能によって、自分が今いる場所の説明も不要なので、簡単にドライバーを呼ぶ事が出来ますね、
明瞭会計!
日本ではあまり「すごい!」と思われないかもしれませんが、海外ではこれが重要なポイントです。
「Uber」では、予め都市ごとに料金が設定されているので、車乗前に料金を確認出来ます。また、自分のいる場所と目的地を入力することでおおよその見積り料金を確認することも出来ます。
タクシーでも、乗ってみたら思いのほか目的地が遠く、料金が想像以上に高くなって困った・・・ということもよくありますからね、見積もり機能は重宝すると思います。
なお、Uber東京では以下のプランごとに料金が設定されています。
- TAXI(タクシー配車)・・・タクシー料金に準じる
- TAXILUX(タクシー配車)・・・タクシー料金に準じる(別途手数料が500円発生)
- Black(ハイヤー)・・・スタート料金103円+67円/分+308円/km(最低料金は823円)
支払はクレジットカード!
タクシーは、クレジットカードがそもそも使えないタイプであったり、高齢のドライバーだとクレジットカードの装置はあるのに使い方が分かっていないから使えない、といったことがよくありますよね。
「Uber」では、会員登録をする際に登録したクレジットカードで乗車料金の支払をすることになります。降車時にクレジットカードを見せる必要も無いですし、いちいち「領収書下さい」と言わなくても降車後にメールで領収書が送られて来ます。
また、uberを使っている知り合いと一緒に乗車する場合は、料金を割り勘にする事も可能です。
豪華な車が多い!?
日本のタクシーは、古いクラウンが主流です。最近でこそプリウスが登場してきたものの、まだまだ「タクシーに乗っている感」がしますよね。
一方、Uberで採用されている車の多くは、黒のクラウンやベンツ、BMWなど高級感のある車が多いです。デートや高級感を味わいたいときにピッタリですね。
また、深夜タクシーは割増料金が適用されますが、上記のプラン「Black(ハイヤー)」は深夜に乗車しても割り増しはありません。深夜に乗るなら、安くて高級感が味わえるBlackの方がお得ですね!
日本では使える場所が少ない?
日本では今の所、東京及び京丹後でしか正式なサービスを受ける事が出来ません(福岡は試験段階)。東京では元々タクシーの数が多く、不便さを感じる事はあまりないでしょうから、タクシーのあまり走っていない田舎で利用出来る様になると便利ですね。
ドライバーにとってもビジネスチャンス!
Uberは乗車客だけでなく、ドライバーにとってもメリットがあります。ホームページ上からドライバーとして簡単に登録することができ、登録するとUberのドライバー用アプリが搭載された携帯電話を支給されます。
つまり、自家用車と時間さえあれば、簡単にドライバーとしてビジネスが出来る訳です。
ただし、この点については日本を含む世界各国で問題になっています、以下で見てみましょう。
今後の課題!?
上記で書いた様に、Uberは自家用車と時間さえあれば、自分でビジネスが出来るという点においてドライバーからも人気があります。
しかし、Uberはあくまでも「配車アプリ」であってタクシーではありません。その為、タクシー事業を行う業者に求められている要件などを満たさなくても、事業を行えてしまうのです。
特に、一般の自家用車を使ってタクシーと同様のサービスを提供する点について、タクシー業界の団体が問題視しており、各国でUberは訴訟提起されています。
ヨーロッパを中心にサービス停止の動きが活発で、中でもインドではUberの運転手が客に対して性的暴行を加えたことから、営業停止になるなどの問題が起きています。
確かに、誰でも簡単にドライバーとして登録出来てしまうと、ヒッチハイクして知らない人に乗せてもらうのと変わらないですよね・・・。
Uberは「自社で輸送サービスをしているのではなく、あくまでもドライバー等の業者との仲介をしている」という立場にあるので、サービスを利用する方は「問題が起きても自己責任!」という事を忘れてはいけません。
なお、日本では福岡で2015年2月に自家用車を使ってサービスを提供する「みんなのUber」を試験的にスタートしました。しかし、国土交通省から「白タクを規定する道路運送法に違反する可能性ある」として行政指導が行われています。
革新的なサービスには様々な問題が付き物ですが、今後どのように展開していくのか、楽しみなところですね。ちなみに、同様のサービスに「LINEタクシー」なるものも有ります。
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