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自動車保険に加入している人の中には、JAFについて以下のような疑問を感じている人が多いはずです。
「自動車保険のロードサービスが有るから、JAFに加入する必要がないのでは?」
「自動車保険のロードサービスと何か違いが有るの?」
こうした疑問を感じるのは、自動車保険もJAFもロードサービスを提供しているからですよね。
両方に加入すると、受けられるサービスが重複してしまいますし、また自動車保険の保険料とJAFの年会費を払う事になり、無駄な出費になってしまいます。
そのため、JAFは不要なのでは?と考えるのも至極当然の事だと思います。
しかし、両者が提供しているロードサービスには違いが有ります。
JAFの加入の必要性を判断する上では、自動車保険との違いについて把握しておいた方が良いでしょう。
そこで今回は、「JAF」と「自動車保険」のロードサービスの比較情報やJAFに加入するメリットなどについて紹介します。
JAFの加入・契約更新に迷っている人は参考にして下さいね。
自動車保険会社のロードサービスとJAFを比較
では、早速「JAFのロードサービス」と「保険会社のロードサービス」を比較して、両者の違いを見て行きましょう。
■主なロードサービス比較
ロードサービス内容 | JAF | チューリッヒ |
---|---|---|
レッカー牽引無料距離 | 15km | 100km (指定工場までなら無料) |
ガス欠時のガソリン代 | 有料 | 10Lまで無料 (1回のみ) |
キー閉じ込み | 無料 | 無料 (1回のみ) |
バッテリー上がり | 無料 | 無料 (1回のみ) |
パンク時のスペアタイヤ交換 | 無料 | 無料 |
各種オイルの補充 | オイル代有料 | オイル代無料 |
冷却水の補充 | 冷却水代有料 | 冷却水代無料 |
灯火類バルブ交換 | バルブ代有料 | バルブ代無料 |
落輪引き上げ作業 | 無料 (有料の場合有り) | 無料 (有料の場合有り) |
■JAFには無い自動車保険のロードサービス
チューリッヒに限らず、自動車保険のロードサービスには、レッカー牽引を利用した場合に以下の費用を補償するサービスがあります。
- 修理後の車の搬送費用
- レンタカー代
- 宿泊施設利用料 等
注:保険会社によって、特約の付帯が別途必要な場合や一部又は全部のサービスが無い場合もあります。
こうしたレッカー後の費用も補償してくれる点は、自動車保険のロードサービスの強みと言えるでしょう。
一方、JAFでは提携先の宿泊施設などを紹介するだけで、その費用の補償はしてくれません。
ここまで「JAF」と「保険会社」のロードサービスを比較してきました。
ここで一旦比較内容について総括してみましょう。
JAFが自動車保険に比べて大きく劣っている点は、レッカー無料距離です。
15kmという距離はやはり短いです。
自動車保険の中にはレッカー距離を無制限と設定している会社もありますからね。
なお、各種部品代等の費用については、どちらかというと有料にしている保険会社が多いので、優劣は付けがたいです。
逆にJAFが優れている点は、利用回数に制限が無い点です。
自動車保険のロードサービスでは、2回目以降有料になるサービスがいくつかあるためです。
年に何回もロードサービスを利用する事は無いと思いますが、回数に制限なく無料で利用できるのは安心できるポイントになりますね。
JAFのロードサービスに加入するメリット
さきほど紹介したように「利用回数に制限がなく無料で利用できる」というのは、JAFに加入するメリットの1つです。
それ以外にもJAFに加入するメリットがあります。
■JAFに加入するメリット
- 他車に乗車中もサービスの対象
- JAF会員優待サービス
- 歴史のあるサービス品質
- 自動車保険のロードサービスと併用可能な場合も有る
他車に乗車中もサービスの対象
JAFの場合には会員(人)がサービス対象なので、自分の車を運転している場合は勿論の事、友人の車に同乗している場合やレンタカーを運転している場合、さらには原付を運転している場合でもサービスの対象になります。
一方、自動車保険は契約車両のみがサービスの対象なので、他車に搭乗中のトラブルに対してロードサービスを利用する事が出来ません。
JAF会員優待サービス
JAF会員はロードサービス以外にも割引等の「JAF会員優待サービス」を受ける事が出来ます。
食事や宿泊施設、アミューズメント施設などが通常価格よりも安くなります。
歴史のあるサービス品質
「JAFの歴史に安心感が有る」という点もメリットとなるでしょうか。
事業実績が約50年有るので、その歴史の長さに裏打ちされたサービス品質もJAFの強みと言えます。
自動車保険のロードサービスと併用可能な場合も有る
自動車保険の中には、JAF会員であればJAFのサービス範囲を拡充して、ロードサービスを提供する保険もあります。
たとえば、AIU保険の場合、レッカーの無料距離がJAFの15kmにAIU保険の100kmが加算されて、合計で115kmまで無料でレッカー牽引してくれるようになります。
その他にも、あるトラブルについて一方がサービス対象外であっても、他方がサービス対象であれば、カバーする事が出来ます。
このようにJAFと自動車保険の両方のロードサービスを契約しても、単純に補償が重複するのではなく、互いに補完し合う形になる点はメリットと言えるでしょう。
保険会社によりますけどね。
ただし、自動車保険のロードサービスに加えて、JAFにも加入する場合には入会金及び年会費が発生します。
この点はデメリットと言えるでしょう。
ちなみに、金額は入会金が2,000円、年会費が4,000円です(参考:JAF(ジャフ)の年会費)。
まとめ~JAFは必要か?~
さて、今回は「JAFと自動車保険のロードサービスの比較」及び「JAFに加入するメリット」について紹介しました。
自動車保険にはロードサービスが自動付帯されるので、JAFに加入する事を悩んでいる人が取れる選択肢は以下の2つです。
- ロードサービスは自動車保険だけ
- ロードサービスは自動車保険とJAFの両方
なお、自動車保険の中でロードサービスをサービスから外す事が出来るのは、セゾン自動車火災保険ぐらいです。
JAFの必要性を判断するにあたっては、「加入している自動車保険のロードサービスの内容」が「あなたが求めている補償内容」を満たしているかどうか、という点がポイントになるでしょう。
あともう1つポイントを挙げるとすると、JAFの年会費ですね。
4,000円は正直言って高いです。
こういった事を踏まえて、個人的な意見を付け加えておくと、最近の自動車保険のロードサービスは充実した内容になっているので「JAFは不要かな」と思っています。
他の人はどうしてる?JAF会員数の推移も参考に
最後に、他の人がJAFに加入しているかどうかを参考情報として紹介しておきますね。
以下のグラフは、1963年から2012年までのJAF会員数の推移を表したものです。
このグラフを見れば、他の人がJAFの必要性についてどのような判断をしているのか、を推し量る事が出来ます。
(出典:JAF「会員数の推移」)
2002年頃までは、JAFの会員数は毎年十万人単位で増加し、綺麗な右肩上がりを続けています。
しかし、2003年辺りから会員数が停滞しています。
その最も大きな原因が、1996年頃から始まった「保険の自由化」による各自動車保険のロードサービスへの参入です。
保険の自由化以前は、保険会社間で保険料や補償内容などに大きな違いはありませんでした。
それが自由化によって、他社との差別化を図るために保険料や補償内容などに違いが生まれ始め、それがロードサービスにまで波及していったのです。
そして、それまで「ロードサービスはJAF!」と考えられていた状況が一変し、「自動車保険のロードサービスだけで十分!」という考えが浸透し始め、JAFの会員数の停滞に繋がったのでしょう。
つまり、それだけ「JAFは不要」と判断した人が増加している、と言えます。
もちろんこれは推測の域を超えません。
しかし、「JAFの会員数が停滞し始めた時期」と「保険の自由化(自動車保険のロードサービスへの参入)」が重なっている事を踏まえると、因果関係が相当有るのではないでしょうか?
おそらく過去からの惰性で加入し続けている人も相当数いるでしょう。
なお、JAFの会員数が停滞しているとは言え、微増しているのも事実です(2003年から2012年までに会員数は約40万人増加)。
JAFに加入するメリットを重視する人もいるんですね。
そのため、JAFの必要性を判断する際は、今回紹介した「JAFに加入するメリット」も判断材料の1つとして利用して下さいね。
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