ソニー損保の「やさしい運転」特約を実際に30日間やってみた結果

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ソニー損保から2015年2月(保険始期日は2015年3月1日以降予定)に「やさしい運転特約」という商品が販売されています。

どれだけ優しい運転をしたかを点数として評価し、その成績によって自動車保険料をキャッシュバックする特約です。

やさしい運転特約を申し込むとそれ以外に二つの特約が一緒にセットされます。

ソニー損保の公式サイトでは「やさしい運転=ゆっくりな加速・停止」という表現がされています。

しかし、実際問題どのような運転方法なのか良く分かりませんよね。

そこで特約販売前にトライアルが出来るというので実際に自分が乗っている車に装着して30日間試してみました。

やさしい運転特約に興味のある人は参考にしてください。

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ドライブカウンタの到着

申し込みをするとだいたい5日ぐらいでソニー損保からトライアル用のドライブカウンタが到着しました。

ソニー損保の封筒

封筒を開封してみると中には以下の6点が入っていました。

  • ドライブカウンター
  • ホルダ(ドライブカウンタを固定するもの)
  • カーペット用シート(カーペットに設置する用)
  • 取扱説明書
  • スタートガイド(取扱説明書とほぼ内容は同じ)
  • 返信用封筒

封筒の中身

緩衝材である紫色の通称プチプチの中にドライブカウンタが入っています。

緩衝材の中身

さっそく自動車へ設置しに行く事に。

私が設置した場所は運転していても、すぐ確認出来る運転席側のダッシュボードの上に決めました。

ちなみにダッシュボードは助手席前にある自賠責証明書などの物を入れる部分ではありません。

あそこはグローブボックスといいます。

ドライブカウンタ設置場所

設置場所が決まれば、まずホルダから装着します。

先にホルダと本体のドライブカウンタを合体させると装置が起動してしまうので先にホルダです。

ホルダには両面テープが貼られているのでそれを剥がし装着場所に貼り付けます。

それからドライブカウンタをホルダに装着という順番です。

すると「ププッ」と起動時の音がなります。

ここから30日間のトライアルがスタートです。

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設置場所の注意点

ドライブカウンタの設置場所は「ダッシュボードの上やインパネの横、シフトレバー付近」が良いと思います。

なお、私のように運転手側のダッシュボードに設置してしまうと気になって何回も覗いてしまうので、ダッシュボードの上に設置するなら助手席側にして運転の支障にならないようにした方が良いでしょう。

その他、アクセル周りなど運転手の足元なども運転の支障になるので止めておきましょう。

また正しく計測するために、短い辺を地面側にして設置する事や、人を乗せた時に人がぶつかってしまう場所は止めておきましょう。

あとは、革製品に張ると剥がした時に傷ついたり跡が残ったりするので注意が必要です。

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やさしい運転-計測開始

設置後すぐに試乗してみましたが、画面には何も表示されませんでした。

設置後のドライブカウンタ

帰って取扱い説明書を見てみると、どうやら実際に計測を始めるのは設置してから数回の発進・停止を機械が感知してからのようです。

ドライブカウンタのウォーミングアップという事でしょうか。

結局、次の日の走行中に「ププッ」という計測開始の音が鳴りました。

試乗した前日と併せて、私の場合はおよそ10回の発進・停止で機械が作動し始めました。

ドライブカウンタに表示される数字について

ドライブカウンタに表示されるものは「現在のスムーズな運転回数と平均値、成績と計測時間」の4つです。

ドライブカウンタ

スムーズな運転回数は「発進・停止毎に急発進・急停止と判断されなければ回数が1回ずつ増える」ようになっていますが、急アクセル・急ブレーキが計測されると現在のスムーズな運転回数は0になり、また1,2,3・・・とカウントしていきます。

平均値は、急アクセル・急ブレーキが計測されるまでのスムーズな運転回数の平均値を表しています。

例えば、スムーズな運転回数が60回の時に急ブレーキが計測され、現在のスムーズな運転回数が30回の場合には、平均値は、(60+30)÷2=45回と表示されます。

成績はスムーズな運転回数を点数化したもので、大体開始後5時間程度で表示されます。

ここに表示される成績がキャッシュバック率の判定に使われます。

そして最後に計測時間となります。

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やさしい運転の判断基準(私の感覚・体験談)

急アクセル・急ブレーキの回数を減らす事が好成績を獲得するためには必須です。

その辺りを「やさしい運転特約」のトライアルを30日間やってみた経験を基に紹介していきたいと思います。

具体的な数字ではなく感覚的なお話になってしまいますが、ある程度参考にはなると思います。

急アクセル・急ブレーキは、加速度の変化がソニー損保の設定した基準値を超えた場合に測定されます。

測定された場合には、ドライブカウンタから「ププッ」という電子音が鳴ります。

判定は加速度の変化なので、高速で時速100kmで走行する等の高速走行とは関係が無く「あくまで高速走行するまでの過程で急アクセルがあったかどうかを判定」します。

急アクセル基準急ブレーキ基準

発進に関しては、普段通りに周りの車の発進の流れに乗って発進していれば、急アクセルと計測されませんでした。

また登り坂では強めにアクセルを踏む必要がありますが、回転数が少しずつ上がるぐらいのアクセルワークであれば問題ありません。

発進に関しては普通に発進・走行していれば急アクセルと判定されない感覚を受けました。

停止に関しては、停止時に慣性でほんの少し体が前に動いてしまう感じでも反応はしませんでした。

私がよく急ブレーキと判定されたパターンは、交差点の右左折時に曲がる直前にブレーキを踏むような運転をした時ですね。

短い時間で減速すると急ブレーキと判定されやすいようです。

急アクセル・急ブレーキと判定されなければ、ほとんどがスムーズな発進・停止として判定されスムーズ運転回数としてカウントされます。

ただ、クリープ現象を利用しただけの発進をしてアクセルを踏まずに停止するだけではカウントされません。

成績を上げるための方法があればいいなと渋滞中に試してみたんですが、まったく計測されず残念な結果に・・・。

スムーズな発進として計測されるためには、ある程度の加速度の変化が必要なようです。

次にスムーズな運転と計測される停止ですが約3秒ほどの停止時間が必要なようです。

説明書にも記載されている事ですが、信号がすぐに変わってしまったような場合には停止としてカウントされていませんでした。

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車種について

今回私が試した車種は、アクセル・ブレーキが少し固めなスポーツタイプです。

自分の車なので固めのアクセル・ブレーキの扱いに慣れているというのも有りますが、急アクセル・急ブレーキの判定に関しては特に問題は有りませんでした。

逆に新車である場合には、アクセル・ブレーキの感覚が掴めていない事もあり、急アクセル・急ブレーキと判定される事が多くなる可能性が有りますので新車でやさしい運転特約を付帯する場合には、自動車保険を契約してすぐにドライブカウンタを設置するのではなく、車の特性を掴んでから設置するようにしましょう。

というのも、キャッシュバックを受ける為のドライブカウンタ設置期間の条件は180日以上だからです。

そうすることで車の特性を掴んでから採点を始めることが出来るのでキャッシュバックに近づく事が出来るかなと思います。

キャッシュバック

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成績との因果関係

ドライブカウンタに表示される成績に影響されるものとして以下の3点が有ります。

  • スムーズな発進と停止の回数
  • ソニー損保の基準値を超えた加速度の変化をした場合の急アクセル・急ブレーキの回数
  • 基準値を超えたか否かに関わらず発進・停止時のアクセルとブレーキの踏み込みの強さ(加速度の変化の大きさ)

急アクセル・急ブレーキと判定されない場合でも1回1回の発進・停止は成績に影響するという事を忘れないようにしてください。

普段通る道について

アクセル・ブレーキペダルの踏み方が成績に影響するので、普段よく通る道に坂道が多かったり渋滞が多かったりした場合にはアクセル・ブレーキの踏み方が強くなるので成績に影響が出そうです。

これは、やさしい運転特約を紹介したページで心配していた内容でした。

成績に対してどれだけの影響が出るのかは不明ですが、普段通る道に平坦な道が多い方が有利である事は間違い無いでしょう。

成績発表

30日間のやさしい運転特約のトライアルの結果は、運転計測結果レポートで以下のように成績と急アクセルの傾向と急ブレーキの傾向などを見る事が出来ます。

■成績

特約成績

65点という事でキャッシュバック率は5%と少し残念な結果に。

ただ、急アクセル・急ブレーキの判定を試したりしたので、普通に運転していれば70点(キャッシュバック率10%)は、簡単にクリア出来ると思います。

■急アクセルの傾向

急アクセルの傾向

■急ブレーキの傾向

急ブレーキの傾向

このように、曜日・時間別の各発生頻度を見る事が出来るので、自分の運転がいつ荒くなっているかが分かります。

このレポートによって、安全運転の意識を高める事が出来るのもやさしい運転特約のメリットの一つでしょう。

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好成績を獲得する為に

ソニー損保が例示している「やさしい運転特約」を付帯した場合の見積もりでは70点(10%)以上取らないと保険料が割高になってしまうようです。

なので、やさしい運転特約を付帯を考えている方は、最低でも70点をとれるように努力しなければなりませんね。

やさしい運転特約見積1
やさしい運転特約見積2

参考:ソニー損保

そこで、好成績を獲得する為の運転方法を紹介します。

  • 早めのアクセルオフ(アクセルペダルから足を離す)をしてエンジンブレーキを利用しながらブレーキで止まる事
  • 車間距離をしっかり取る事
  • 「思い込み(だろう)運転」ではなく「予測(かもしれない)運転」を
  • アクセル・ブレーキペダルは優しく踏む事
  • 時間に余裕を持って出掛ける事 等

好成績を獲得する為には、安全運転を心掛けて、スムーズな運転回数の平均値を伸ばす事が重要になります。

また、踏み込みの強弱(加速度の変化)も成績に影響するので、アクセル・ブレーキを優しく踏み、加速度の変化を小さくする事も重要なポイントになります。

注意して欲しい事

好成績を獲得しようとすると、どうしてもブレーキの踏み方が弱くなります。

私もトライアル中は踏みすぎたら急ブレーキと判定されるかもしれないと思い、ブレーキペダルを踏むのが弱くなる傾向がありました。

追突事故の原因になる事もありますので、成績よりもまず安全を最優先し、ブレーキをしっかりと踏むようにしてください。

安全以外でいうと、他人が契約車両を運転する場合でもドライブカウンタは計測をするので、誰かが車を運転するような場合には、ドライブカウンタについて説明をしておいた方がいいでしょう。

私の場合、父親が勝手に車を運転して帰ってきて「ププッって音がよく鳴る機械は一体何だ?」と、聞かれた時には好成績を取る事は諦めました。笑

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まとめ

ソニー損保のやさしい運転特約の一番のメリットは保険料のキャッシュバックです。

ですが、このメリット以外にも加速度の変化を小さくする事で燃費の向上に繋がりガソリン代を節約することが出来ますし、安全な運転を意識するので事故リスクの軽減にも繋がります。

たくさんのメリットを兼ね備えた特約であると言えます。

保険料を安くしたい!と考えている人は付帯を考えてみても良いのでは無いでしょうか。

注:この記事はトライアルのドライブカウンタを利用して感じた事を中心に書いていますので、実際に販売されるドライブカウンタと必ずしも同じ仕様・結果になるとは限りませんので注意してください。

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