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トヨタのルーミーは2016年11月、トヨタの子会社であるダイハツが販売するトールをベースとするOEM車として登場しました。
スモールカーとは思えないゆったりとした空間を確保するとともに、快適な走行性が自慢です。
ゆったりとした空間のLivingと、優れた走行性能のDrivingを組み合わせた1LD-CAR(ワン・エル・ディー・カーをコンセプトに開発された、日常使いにぴったりのトールタイプの2BOXカー、それがルーミーです。
広々とした居住空間とゆとりの走りが人気のルーミー
ドライビング性能もトヨタならではの優秀さを誇り、1.5リッタークラスに相当する新開発の1リッターターボエンジンを搭載。
軽快な加速性能で高速での走行でも快適です。衝突回避システムのスマートアシスト機能など安全対策もバッチリ。
もちろん、全グレードエコカー減税対象となっており、ルーミーは低燃費にも定評があります。
コンパクトサイズならではの使いまわしの良さ、電動で開閉するワンタッチオープン機能や多彩なシートアレンジなど、子育てファミリーを中心に人気の高いルーミー。
保険料も気になるところです。
ルーミーの保険料は条件によって異なる
トヨタの優れた技術力が随所に感じられる良質のコンパクトカー、ルーミー。
購入時に気になるのが保険料ではないでしょうか。
ルーミーの自動車保険料は保険会社によって異なりますし、年齢や等級、走行距離、車両クラスなどさまざまな条件によって左右されます。
ルーミーの2WDモデルで型式900について、一般的な保険料を保険会社別に比較してみましょう。
ソニー損保のルーミーの保険料
インターネットで申し込めるダイレクト型の保険会社として知られているソニー損保が、Webサイトで次のような見積もり事例を紹介しています。
この見積もりの保証内容は、対人賠償保険と対物賠償保険が無制限、人身傷害保険が3,000万円、車両保険の金額が205万円で、搭乗者傷害保険がありません。
そして、ゴールド免許保有者で年間予想走行距離7,000キロ以下、家庭での日常・レジャーでの利用を目的としていることを条件としています。
車両保険ありの場合
・6等級の場合は13万5,910円
・12等級ならその半分以下の6万7,720円
・15等級なら6万3,700円
・20等級なら4万7,650円
ルーミーに限らず、自動車保険の保険料は年齢が低いと高くなる傾向にあります。
このため26歳以上から保険料は低めに設定されるのが一般的です。
・6等級が7万5,500円
・12等級が4万3,370円
・15等級が4万760円
・20等級が3万340円
・6等級が7万2,700円
・12等級が4万1,740円
・15等級が3万9,220円
・20等級が2万9,170円
上記は車両保険ありの場合のルーミーの保険料です。
車両保険なしの場合
車両保険なしの場合、ルーミーの保険料は次のようになります。
・6等級が5万8,060円
・12等級が2万8,420円
・15等級なら2万6,660円
・20等級なら1万9,690円
・6等級が3万2,670円
・12等級が1万8,400円
・15等級が1万7,230円
・20等級が1万2,560円
・6等級が3万540円
・12等級が1万7,160円
・15等級が1万6,060円
・20等級が1万1,680円
ソニー損保の場合は、インターネットでルーミーの保険を申し込んで、証券をペーパーレスにするとインターネット申込割引1万円、証券ペーパーレス割引5,000円が適用され、通常の保険料に比べて1万5,000円お得になります。
上記でご紹介したルーミーの見積保険料は、これらの値引きが適用された後の金額です。
アクサダイレクトのルーミーの保険料
アクサダイレクトのWebサイトでもルーミーの保険料の見積もりの一例として、29歳と34歳のケースが紹介されています。
この見積もりは、次の条件に基づいて試算されています。
東京在住のゴールド免許保有者。
年間予想走行距離が5,000キロ未満で、ルーミーの使用目的が家庭用の日常・レジャー目的の使用であること。
補償内容は対人・対物賠償保険が無制限、無保険車傷害保険が2億円、人身傷害補償特約として3,000万円でこれは自損事故保険にも適用されます。
また、搭乗者傷害保険はありません。
なお、アクサダイレクトもインターネットでルーミーの自動車保険を申し込むと、インターネット割引が適用されて保険料がお得になります。
この条件と補償内容で26歳以上30歳未満で新規6等級の人が契約した場合のルーミーの保険料は、インターネット割引1万3,000円の値引きが適用され車両保険込みの年間保険料は4万7,980円です。
30歳以上で保険等級が11等級の場合は、インターネット割引として8,000円が値引きされ、2万9,890円となります。
SBI損保、チューリッヒ、三井住友海上のルーミーの保険料
SBI損保、チューリッヒ、三井住友海上の場合、ルーミーの保険料の見積もりは次のとおりです。
契約者の条件は東京在住のゴールド免許保有者で、年間予想走行距離が1万キロ未満で使用目的が家庭用であること。
保証内容は対人・対物賠償保険が無制限、人身傷害が3,000万円。
車両保険金額が230万円です。
・6等級が4万7,550円
・10等級が3万960円
・20等級が2万1,020円
・6等級が4万280円
・10等級が3万5,750円
・20等級が2万6,610円
・6等級が8万5,730円
・10等級が5万7,450円
・20等級が4万1,370円
伝統ある財閥系の保険会社ですが、ルーミーの保険料は他社に比べてやや高めですね。
SBI損保やチューリッヒ保険会社、それにソニー損保、アクサダイレクトはインターネットから加入するダイレクト型の保険です。
一方、三井住友海上火災保険は三井住友海上火災保険と委託契約を結んだ代理店が販売する保険です。
代理店型とダイレクト型の違い
ダイレクト型の自動車保険
ダイレクト型の自動車保険と、代理店型の自動車保険はどう違うのでしょうか。
最も大きな違いは、ダイレクト型の保険は代理店を通さず直接保険会社と契約するので、保険会社とユーザーの橋渡し役となる代理店が存在しないことです。
このため代理店の店舗経営にかかる費用や人件費といったコストを削減できます。
また、代理店型の場合の保険契約の場合は申込書や契約書に記入して手続きを行います。
しかし、ダイレクト型の保険会社ではインターネットからの申し込みになるので申込書など紙の書類でのやりとりをする必要がなく、業務が大幅に効率化されます。
これによっても人件費などのコストが削減されるわけですね。
このような理由でダイレクト型では、ルーミーの自動車保険料が低く抑えられるのです。
代理店型の自動車保険
一方、代理店型の場合は、代理店の営業担当者がルーミーの自動車保険について詳しく説明してくれるので安心感や信頼感が得られるというメリットがあります。
またダイレクト型の場合は、申し込みなどの手続きは全て自分で行わなければいけません。
しかし代理店型では、ほぼすべての手続きを担当の営業マンが代行してくれるので手間暇がかからないのもメリットです。
ルーミーの自動車保険では費用が安いという理由でダイレクト型の保険を利用する人も多いのですが、自動車保険に詳しくない場合、必要な補償が受けられないリスクがあるのです。
自動車保険にはさまざまな種類の補償がありますが、インターネットからの申し込みの場合は、任意でどの補償を付けるかを自分で選ぶ必要があります。
このため、自動車保険に加入しているにもかかわらず、事故を起こしたときに必要な補償が行われなかった!というリスクもあるのです。
代理店で自動車保険に加入する場合は、担当の営業マンが自動車保険のそれぞれの補償について、わかりやすく説明してくれます。
そのうえで年齢や予算、ライフスタイルなどさまざまな状況を加味しながら、その人にぴったりの補償内容を提案してくれます。
このため、過不足なく必要な補償を受けやすいのがメリットです。
さらに、ルーミーの販売店が保険代理店を兼ねているケースも多いですから、このような場合はルーミーの購入手続きと一緒に保険に加入することができるので便利ですね。
ダイレクト型自動車保険のサービスは?
ルーミーの自動車保険の情報を集めていると、ダイレクト型の自動車保険は事故時の対応が悪いという噂を聞くことがあります。
しかし、ダイレクト型だからといってサービスが悪くなることはないので、安心しましょう。
保険料が安い=サービスが悪いという印象があるかもしれませんが、保険料が安いのはあくまでも、店舗を廃止することでコストを削減しているからです。
私たちの立場からすると事故に遭ったときに、すぐさま保険会社の担当者に現場にかけつけてサポートしてほしいですよね。
しかし代理店型であってもダイレクト型であっても、ほとんどの保険会社では事故時に駆けつけるサービスを行っていません。
事故現場に駆けつけるのではなく、事故が起こったときに必要な対応をいかにスピーディーかつていねいに行ってくれるかがポイントとなります。
事故が起こったら、まずそのことを保険会社に電話で知らせますよね。知らせを受けた保険会社はすぐに初期対応を行い、必要な手続きを経て示談交渉へと移ります。
事故が発生したのが電話受付時間外の場合、翌日の受付が開始されるまで連絡をすることができないので初期対応が遅くなります。
しかし電話受付が365日24時間対応なら、祝日の深夜などに事故を起こした場合でも、すぐに電話で知らせることができますよね。
また、初期対応が行われる時間帯や曜日も保険会社によって異なります。
加入時には事故の受付時間や、その後の初期対応が行われる時間帯を確認することを忘れないようにしましょう。
示談交渉の対応も、ダイレクト型・代理店型に違いはありません。
どちらも示談交渉では過去に起こった同じような事故の判例に基づいて行われるので、ダイレクト型だから不利になることはありません。
ルーミー自動車保険の補償内容:対人賠償保険
このようにルーミーの自動車保険は、単に加入すればいいというものではありません。
ルーミーの自動車保険は保険料の安さで決める!という人も多いと思います。
しかし、いざというときに必要な補償が受けられるように、補償内容についても必ず確認しておきましょう。
上記でご紹介したルーミーの保険料の見積もりでは、補償内容がいずれもが対人賠償と対物賠償が無制限となっていますね。
自動車保険の補償で最も重要なのが、人身事故と物損事故です。
そして、人身傷害時の補償が3,000万円であることにもお気づきのことでしょう。
自動車保険は事故を起こした場合に相手側に支払うお金が補償されるものと、自分や同乗者が受けた被害について補償されるものの2つに分かれます。
どちらも大切な補償ですが、相手側から損害賠償を請求したときにお金が払えないと困ったことになりますから、相手側への補償を手厚くするのが一般的です。
特に、対人賠償保険は人の命にかかわるものですから、相手に重い後遺症が残ったり、死亡したりした場合は、莫大な賠償金を支払わなければいけません。
耐震賠償保険は被害者1人について幾らの賠償金を支払うのかを決めるのですが、人命に関わることですから賠償金額の上限は無制限となっているのが一般的です。
保険料を安くしたいからといって、賠償金を1億円にするなど低めに設定するのはおすすめできません。
万一の賠償時にお金が支払えない可能性がありますし、賠償額を低くしたからといって保険料が安くなるわけではないからです。
対人賠償は、無制限が基本と頭に入れておきましょう。
ルーミー自動車保険の補償内容:対物賠償保険
対物賠償保険も相手側への支払いとなりますから、不可欠な保険です。
家や店舗など誰かの財産を損傷した場合、賠償しなければいけません。
このときの賠償金は、壊れた箇所を修理する代金だけではありません。
お店に車を突っ込むなどして破損させた場合、修理が終わるまでお店は営業することができませんよね。
このため店舗の修理代だけでなく壊れた商品、休業中の従業員に支払う賃金など、さまざまな損害金を支払わなければいけません。
場合によっては、莫大な損害金を請求されることもあるのです。
このため対物賠償保険の補償額も、無制限となっているのが一般的です。
対物賠償でも賠償額の上限を下げたとしても、保険料はそれほど代わりません。無制限にしておく方が安心です。
ルーミー自動車保険の補償内容:人身傷害保険
人身傷害保険とは、事故などで車に乗っている人がケガをしたり死亡したりしたときに支払われる補償のことをいいます。
補償金は同乗者だけでなく、運転者にも支払われます。
車に乗っている人に支払われる保険なので、搭乗者傷害保険と内容はよく似ています。
しかし人身傷害保険と搭乗者傷害保険では、保証金の計算方法や補償の適用範囲が異なります。
人身傷害保険と搭乗者傷害保険の最も大きな違いは、人身傷害保険では自分の過失割合に関係なく、治療費などの損害金が支払われることです。
搭乗者傷害保険の場合は、本来なら自分の過失割合が高くなるほど、受けられる損害金は低くなります。
しかし人身傷害保険であれば、こちらに過失があっても治療費や休業損害費用など実際の損害額が支払われるので安心です。
このように人身傷害保険は、実際に受けた損害額が支払われます。
一方、搭乗者傷害保険の場合は、ケガした体の部位や症状などによって、あらかじめ支払われる金額が決まっています。
つまり人身傷害保険は実損、搭乗者傷害保険は定額という違いがあるのです。
ルーミーの自動車保険では人身傷害保険と搭乗者傷害保険の両方に加入する人も多いのですが、内容が重複している部分もありますから注意しましょう。
契約時に両者の内容を把握して、両方に加入するのか、片方だけに加入するのかを決めることをおすすめします。
このときに特に注意したいのが、車外補償の重複です。
人身傷害保険には、車内補償と車外補償の2つの補償が付いているのが一般的です。
車内補償とは契約車に搭乗中のケガや死亡を保証するもので、車外補償は契約車以外の車への搭乗や歩行中の自動車事故による死傷に対して補償されるものです。
車外の補償の重複を防ぐために、車内補償のみの特約を選べる保険会社もあります。
車内補償のみにすると保険金が安くなるのでお得です。
契約時に保険会社に確認することおすすめします。
ルーミー自動車保険の補償内容:車両保険
車両保険を付けるか付けないかも、気になる点ではないでしょうか。
各社のルーミーの保険料の見積額をみても、車両保険が付いていない場合の保険料が大幅に低くなっていますよね。
車両保険は車同士の接触や衝突事故での故障を中心に、火災などの災害やいたずらによる損害、当て逃げなど車両に何らかの被害が出たときに修理代を補償してくれるものです。
多少車にキズがついていても気にしないし、被害が出たら自費で修理するという考えであれば車両保険には入らないという選択肢もあります。
ただ、万が一の事故で車が使えなくなったときに、修理費という大きな出費を回避できるので安心ですよね。
車の修理代に何十万円もかかる可能性がありますし、ヘタをすると廃車にしなければならない場合もあります。
廃車にしたのにローンだけ払い続けなければならない……という事態は避けたいものですね。
ルーミーはファミリー世帯に人気の車ですね。
子どもの送り迎えなど、ルーミーが生活必需品のご家庭も多いと思います。
このような場合、ルーミーがなければ移動する足がなくなりますから、生活に支障を来すこともあります。
このようなリスクを避けるためにも、車両保険は大切な保険です。
特に家計をギリギリでやり繰りしていて、何十万円もの修理代をすぐに用意できないという場合は、車両保険は大きな助けになります。
このような理由から、新車でルーミーを買うなら車両保険は付けておくことをおすすめします。
そして長年乗り続けてローンもかなり返済できたし、車両の価値も低くなってきた……という時期になったら車両保険を見直してはいかがでしょうか。
車両保険には幅広い損害に対応する一般タイプのほかに、損害の範囲を限定して保険料を安くしたエコノミータイプ、車対車タイプがあります。
数年ごとに車両保険を見直しして一般タイプ→エコノミータイプ→車対車タイプ→車両保険を止めるというふうに、段階的にグレードを落としていくのも一つの方法です。
ルーミー自動車保険の補償内容:その他の補償内容
ルーミーの自動車保険では、対人賠償保険、対物賠償保険という2つの重要な補償に加えて、自分や家族などの搭乗者を守る人身傷害保険が大きな柱といえるでしょう。
しかしこのほかにもルーミーの自動車保険には、さまざまな補償が用意されています。
その中でも保険会社が勧める事が多いのが、弁護士特約です。
この保険は、事故でケガをしたなどの被害を受けたときの賠償請求を弁護士に依頼するときに、その費用が補償されるものです。
自動車保険では自分に過失がないもらい事故の場合、保険会社が相手と示談してはいけないと法律で決められています。
このため、もらい事故の示談交渉は、自分で行わなければいけません。
しかし、示談交渉は素人にはなかなか難しいものですよね。
このようなときに、弁護士に依頼する費用が補償される特約です。
また無保険車傷害特約など(保険会社によって名称が異なります)、自動車保険に加入していないなど補償内容が不十分な車との事故に遭った場合に、相手が支払うべき損害賠償金を補償してくれる保険もあります。
このほかにもさまざまな補償が用意されています。
これらの補償は特約としてオプションで選べるようになっており、その内容や種類は保険会社によって異なります。
ルーミーの自動車保険料のまとめ
ルーミーの自動車保険料について、各保険会社の見積もり事例や補償内容などについてご紹介しました。
ルーミーの保険料は保険会社によって異なります。
また、契約者の条件や補償内容などによっても保険料は変わってきます。
ルーミーの自動車保険で、より充実したサービスを受けながら、少しでも保険料を安くしたいなら、複数の保険会社で見積もりを依頼して料金を比較し、補償内容もよく考えながら検討することをおすすめします。
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