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自動車保険は基本的に1年契約です。
また、自動更新されないので、毎年契約の更新手続きが必要となります。
手続き自体はそれほど難しくないですが、初めて更新をする方の中には不安に感じている方もいるでしょう。
そこで、ここでは自動車保険の継続手続きの流れや、手続きをする前に考えておきたい事について見ていきます。
継続手続きを早く済ませることで「早期契約(継続)割引」を受けられる場合が有ります。
案内書類が届いたら後回しにせず、早めに手続きをする様にしましょうね。
自動車保険の継続手続きはいつから出来る?
自動車保険の継続手続きが出来るのは、一般的には満期日の2ヶ月前からです(満期日の3ヶ月前から出来る保険会社も有ります。)
更新が出来るタイミングに合わせて、保険会社から「満期のご案内(後述します)」が届きます。
従って、実際に更新手続きが出来る期間としては、「満期の案内書類が届いてから満期日の前日まで」と考えておくと良いでしょう。
なお、満期日当日でも更新手続きは出来ますが、インターネット割引は受けられない可能性が有ります(※)。
※:満期日当日はインターネットでの手続きが出来ないケースも有ります。
また、満期日当日に申込した場合、補償開始は翌日の午前0時です。
自動車保険は通常「満期日の午後4時」までなので、満期日に更新手続きをすると午後4時から翌日の午前0時までは補償が効かない事になるので、注意が必要ですね。
自動車保険の継続を忘れて期限切れとなった場合
冒頭で書いた様に、自動車保険は基本的に自動継続されないので、満期日までに更新手続きをしなかった場合は、契約が期限切れとなり失効してしまいます。
しかし、最近の自動車保険には「自動継続特約」が付いている事が多いので、大抵の場合は継続手続きを忘れて期限切れになっていても、満期日から1ヶ月以内であれば継続が可能となっています。
万が一、満期日までに更新手続きするのを忘れてしまったとしても、焦らずにすぐに保険会社や代理店に連絡する様にしましょう。
自動車保険の継続手続きの流れ
以下では、ダイレクト型の自動車保険を前提に継続手続きをする際の流れを紹介していきます(代理店型の場合は、担当者から連絡が有ります。)
保険会社によって手続きの手順や内容が若干異なる事も有るので、詳細は各社ホームページ等で確認する様にして下さい。
「満期のご案内」をチェック!
まず、「満期のご案内」が満期日の2ヶ月前くらいに郵送(※)で届きます。
この案内書類には、同条件で継続した場合の保険料や手続き方法、ネットで継続手続きをする場合に必要となるユーザーID・パスワードなどが記載されているので、捨てずに大事にとっておきましょう。
※:登録しているメールアドレスにも案内が届きます。
契約者専用ページにログインして、変更箇所の有無を確認
案内が届いたら、保険会社のホームページを開いて契約者専用のマイページにログインします。
電話でも継続手続きは出来ますが、インターネット割引は基本的にネットで手続きしないと受けられません。
なお、更新手続きには免許証(の色)と継続手続日時点の走行距離が必要となります。
積算距離計(オドメーター)で、事前に走行距離を確認しておく様にしましょうね。
参考:契約時に申告した走行距離区分を超えていたとしても、補償が受けられないといった事は有りません。
但し、走行距離区分からの乖離具合によって保険料の精算が必要となります。(参考記事:申告した走行距離区分を超えてしまったら保険金は出る?出ない?)
次に、マイページから継続手続きのページに進み、使用目的や車を使用する都道府県などで変更箇所が有れば変更をします。
契約車両や契約者名義などが変わる場合は、カスタマーセンターに連絡しなければならないケースも有るので、案内書類をしっかりと見る様にして下さいね。
補償プランのチェック
条件の入力が終わると見積結果が表示されます。
表示されるのは、「現在加入している契約をそのまま更新したプラン」と「補償を今よりも厚くしたプラン(2パターン)」の3プラン、という保険会社が多いです。
必要に応じて補償内容を変更し、自分に合ったプランにしましょう。
継続の申込
プランが決定したら次に支払方法を選択します。
クレジットカード払いやコンビニ支払、オンライン振込等から選びましょう。
支払方法が決まり申込ボタンを押せば、契約継続の手続きは完了です。
なお、オススメの支払方法は「クレジットカード払」です。
還元率の高いクレジットカードを利用すれば、それだけで数千円程度の割引を受けた場合と同じ効果を得られます。
自動車保険の継続証が届く!
継続手続きが終わると、1週間後くらいに保険契約継続証が郵送されて来ます。
保険契約継続証は、保険契約が更新(継続)された事を証明する書類です。
保険証券と記載内容や契約上の効力は同じなので、捨てずに大事に保管しておきましょう。
注:保険契約継続証が送られて来た場合、保険証券は送られて来ません。
なお、保険証券を不発行にしている場合、保険契約継続証は送られて来ません。
その代わりに「保険(契約)引受のお知らせ」といった様なタイトルのハガキが送られて来ます。
このハガキには特に効力は無いので、目を通したら捨ててしまっても問題は有りません。
契約の内容については各自ホームページで確認する様にしましょう。
自動車保険を継続するメリットは?乗り換える(継続しない)方がお得な場合も!
自動車保険を毎年同じ保険会社で更新するメリットは有るのでしょうか?
この点、自分の加入して来た保険だと補償内容を把握しているし、代理店型の場合は担当者との良好な関係を築く事が出来るといったメリットが考えられます。
また、冒頭にもちらっと書いた様に、自動車保険の継続手続を早い段階でする事によって、保険料の割引を受けられるケースも多いです。
保険料は保険会社を決める上で重要な要素なので、継続する事で安くなるのであればそれは大きなメリットですよね。
しかし、継続割引を受けるよりも保険会社を乗り換えてお得なキャンペーンを利用する方が、結果的に安い保険料となるケースも有ります。
特にダイレクト型自動車保険の場合、新規契約者を獲得する為に保険料の割引制度を用意していたり、図書カードなどの貰えるキャンペーンが有ったりと魅力的な要素が多いです。
参考:保険会社によっては、契約初年度にインターネット割引が1万円有ったのに、継続時は割引が1,000円しかないといった事が有ります。
つまり、「契約を継続する事で逆に保険料が高くなる」ケースが有るのです。
この様な場合は、他社に乗り換えてインターネット割引を受けた方が得になりやすいですね。
純粋な保険料だけでなく、新規契約者が受ける事の出来る割引制度やキャンペーンも考慮して、上手に保険会社を乗り換えるのが保険料節約のポイントですね。
コラム:自動車保険の継続率は、満期案内到着後1週間が勝負!?
顧客満足度調査を専門にしているJ.D.POWERによると、自動車保険を乗り換えるかどうかを検討し始めるのは「満期案内の到着直前⇒51%、満期案内の到着直後⇒34%」となっており、実に8割以上の方が満期案内の到着前後に保険会社の乗り換えを検討している事が分かります。
そして、満期案内が到着してから1週間経過するまでの間に、保険会社もしくは代理店からのアプローチが有った場合、顧客満足度が最も高くなるという事が分かっています。
契約を継続するかどうか悩んでいるときに、後押ししてくれれば更新もしやすくなりますからね。
しかし、実際のところ、1週間未満で連絡が来たのは代理店型で平均20%、ダイレクト型に至ってはわずか9%しかない様です。
保険会社としては、お客様との長いおつき合いの為にまだまだやるべき事が有る、という事ですね。
まとめ
いかがでしたか?自動車保険の継続手続の流れが分かりましたね。
早期契約割引には期限が有るので、更新をする場合は早めに手続きをする様にしましょう。
また、他社に乗り換えた方が特なケースも有るので、なんとなく更新するのではなくしっかりと他社との比較をした上で決めたいですね。