この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。
車の任意保険へ加入する方法は二通り有ります。1つは「代理店を通して加入する方法」で、もう1つが「インターネット経由で加入する方法」です。
それぞれのメリット・デメリットを把握して、どちらで加入するかを決める必要が有ります。最近は、インターネット経由で任意保険に加入する人が急増中です。
本文では、二つの加入方法を比較して紹介していきます。
⇒任意保険の一番お得な入り方!無料一括見積はこちらから>>
(私はコレで保険料が4万円安くなりました)
2つの任意保険への加入方法の比較
下記は、2つの任意保険への入り方を簡単に比較した表です。
項目 代理店型 インターネット型
(通販型)
保険料 高め 安め
加入の手間 少なめ 多め
サポート力 高め 低め
それぞれ詳しく見て行きましょう。
保険料
やはり、保険料はインターネット経由で加入したほうが断然安くなります。代理店を通して加入するよりも約3割~4割程度安くなります。
保険料に差が出る理由は主に2つ有ります。1つが「人件費」ですね。代理店を通して保険に加入するということは、加入者自らが代理店の保険担当者の人件費を負担するという事です。ネット経由で申し込む場合は、直接保険会社と契約することになるので、この代理店の人件費を負担する必要が有りません。
そして、もう一つが「保険会社から代理店へ流れているマージン」です。代理店の収入源は「契約を取ってきたことに対して支払われる保険会社からのマージン」ですからね。これが結構高額なんです。当然、ネット経由なら代理店を介さないので、この手数料部分は有りません。
上記のような理由から、ネット経由で申し込んだほうが保険料は安くなるわけです。
加入の手間
加入の手間は代理店型の方が少なめですね。というのも、担当者が申込に必要な書類を揃えたりしてくれるなど、もろもろの作業を代わりに実行してくれるからです。
一方、ネット経由で任意保険に入る場合には、これらの作業は全て自分で行わなければなりません。
但し、任意保険への加入は、そんなに手間のかかるものでは有りません。また、あまり保険に詳しくない代理店だと、本来必要でない補償まで含めた保険プランを提案してくる事が有ります。
保険会社やディーラーなどの代理店が言う「オススメプラン」の実態とは?
無駄な補償を付けられると、もともと高い代理店型の保険料が、更に高くなってしまう危険性が有りますし、代理店任せだと、いざという時に補償されない保険プランだった!という場合も有ります。
保険は自分の身・生活を守るために有るものですから、少々手間はかかっても、自分で補償内容を把握しておく事も重要だと思いますので、加入の手間だけで決めない方が良いでしょう。
サポート力
サポート力は代理店型の方が高いことが多いです。というのも、事故を起こした時などに、わざわざ事故現場まで駆けつけてくれる代理店の担当者さんもいるからです。
インターネット経由の自動車保険の場合、事故現場に誰かが来てくれるなんて事は有りません。(事故後の示談交渉などの説明には来てくれますが。)
但し、サポート力に関しても、契約する代理店・担当者に依存するところが大きい!という事は知っておいて下さい。本当に契約者の事を考えてくれている代理店なら夜中でも現場まで来てくれるでしょうが、そうではない代理店も沢山有ります。
代理店といっても
通販型自動車保険のデメリットから見る代理店型自動車保険の優位性
任意保険の加入手続きに必要なもの(書類)
任意保険に加入する際に必要なもの(書類)は、以下の2つだけです。
代理店型の場合や、契約前のヒアリング情報を元に、契約者にとってベストであろう保険プランを提示してくれるはずです。(それが良いプランか悪いプランかは代理店の力によりますが。)
なお、代理店型の場合は契約書に押印する必要が有りますので「印鑑」も必要です。ネット保険なら印鑑不要で契約が成立します。
専門家(FP・損保プランナー)からのコメント
菊地 季美子(Kimiko Kikuchi)
生命保険会社2社に合計8年の在籍後、損害保険へ転向。3年の営業店事務経験ののち損害保険代理店に転職、自動車保険・火災保険の設計を担当し、相談件数は在籍3年で800件を超える。現在はフリーランスでFP資格試験の講師、セミナー、執筆活動を行っている。
<保有資格> FP技能士3級・2級、日本FP協会認定AFP、トータルライフコンサルタント、損害保険プランナー
<コメント>
自動車保険の保険料は固定費としての負担が大きいですから、ネット型の割安さは大きな魅力です。煩雑な手続きを介せずに済む点でも利便性が高いです。しかし、ネット型自動車保険でお金と時間を節約するのに伴う危険性も把握しておく必要があります。
いわゆる代理店型で受けられる恩恵として、パンフレットなど最新の資料が提供される、補償や対象事故について具体例が聞ける、更新漏れがないようサポートがある、事故発生時に保険会社のフリーダイヤルが繋がらない場合は代理店経由で事故報告ができる、等があります。
ネット型では加入時に補償内容などを調べることはもちろん、加入中の見直しや更新手続きを失念しないようにするなど自己管理が求められます。ちなみに、会社の福利厚生で団体扱いの自動車保険があれば団体割引の適用により保険料が割安になりますので、勤務先に問い合わせてみると良いでしょう。
関連記事をチェックする