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渡辺えりさん主演のTBSドラマ「示談交渉人甚内たま子裏ファイル」を見たことはありますか?このシリーズは人気で1~6まで続編があり、さらに主演が高畑淳子さんとなり「新・示談交渉人裏ファイル」として3シリーズが放映されています。
(出典:示談交渉人甚内たま子裏ファイル)
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見たことがない人の為に簡単に甚内たま子シリーズのあらすじを紹介しますね。
損害保険会社の調査部に勤めている渡辺えりが演じる人情派の示談交渉人・甚内たま子が保険加入者の為に奮闘するのが話の大筋になっています。
裏ファイル1では火災にあった家屋の大黒柱が焼け残っているのを見た北原雅樹が演じる後輩の九条道彦が「大黒柱が焼け残っていたら全損扱いにならない」の一言を聞き、甚内たま子が大黒柱に体当たりするシーンが痛快です。
ドラマの中でのメインとなる話は
裏ファイル1-バイク便会社のアルバイト学生が無断でバイクを乗り回して人を跳ねてしまう交通事故
裏ファイル2-タクシー(過失0%)とトラック(過失100%)の事故で「共同不法行為」という形で自賠責保険から保険金を受け取れるのか
裏ファイル3-飲酒運転による死亡事故。飲酒運転者が保険金支払いを滞納していたという複雑な事故
裏ファイル4-不倫カップルの信号無視が原因の交通事故
裏ファイル5-バイクの単独事故に見え隠れする真相と人間ドラマ
裏ファイル6-追突事故で警察の見解が事実と違っている場合
あらすじと言ってもわかりにくかったかもしれませんね。
全部を話すと見る楽しみが無くなっちゃうのでかなりぼかす形で紹介しました。
「示談交渉人甚内たま子裏ファイル」は交通事故をテーマにしたドラマです。
殺人事件のドラマより身近に起こる可能性のある交通事故を取り上げていますので引き込まれますよ。
また保険会社は保険金を支払いたくないのが本音なので、その中で加入者に少しでも保険金の支払いをしようとする人情派の甚内たま子と上司の勝田(小野武彦)とのやりとりも見所です。
人情派の役が渡辺えりさんということで、はまり役だと思うのは私だけでしょうか?このドラマに限らず渡辺えりさんは人情味のある役をたくさんこなしていますよね。
こんな示談交渉人ばっかりだったらいいのになと思ったのが率直な感想です。
「示談交渉人甚内たま子裏ファイル」のドラマの原点
世の中のドラマや映画には原作があり、もちろん「示談交渉人甚内たま子裏ファイル」にも原作があります。
その原作はというと「示談交渉人裏ファイル」と「示談交渉人裏ファイル 自動車保険無用論!」です。
この原作の著者は柳原三佳さんと浦野道行さんです。
この2人両方とも作家さんかと思いきや違うんですね。
柳原さんはジャーナリスト、浦野さんは元損保社員です。
つまり損保の実態を暴く側と暴かれる側の2人が一緒に制作しているとても不思議な作品です。
本来敵同士のはずの2人が損保の問題点を主題とする本をなぜ一緒に作ることになったのかが「示談交渉人甚内たま子浦ファイル」の誕生ルーツであり原点なんです。
「自動車保険の落とし穴」では2人の出会いをこのように紹介しています。
週刊朝日やフライデーなどで自動車保険や事故に関する告発ルポを掲載していた柳原さんの元に、一通の手紙が届きました。
「告発ルポを毎回読ませていただいています。俺達の仕事をやりにくくしてくれてありがとう」
という内容でした。
この差出人が浦野道行さんでした。
一見挑発的な内容の手紙ですが、住所・氏名・電話番号がきちんと記載されていたそうです。
そのため柳原さんはただの挑発ではないと思い浦野さんに会いに行くと彼は損保会社の問題点や体験談を赤裸々に語りはじめました。
浦野さんは、損保会社の社員として働き、退職後は運送会社や市役所の事故係として人身事故の処理をしてきたそうです。
加害者側の立場で仕事をしてきた彼が感じた問題点や内部事情や体験談から原作である「示談交渉人裏ファイル」が誕生したのです。
ドラマのルーツがジャーナリストと元損保社員の出会いから始まった「示談交渉人裏ファイル甚内たま子裏ファイル」のルーツを知った上でドラマを見るとより楽しめ、また損保の内情を知る事ができるようになるんじゃないでしょうか。
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