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タイヤは地面と唯一接している部品ですから、タイヤに命を預けていると言っても過言では有りません。
しかし、「タイヤの交換時期・寿命を知っていますか?」と聞かれて、答えられる人は意外と少ないんです。
安全の事を考えれば、タイヤの交換時期・寿命は知っておくべき情報です。
そこで今回はタイヤの交換時期・寿命を見極める3つのポイントについて紹介します。
タイヤの交換時期・寿命は?走行距離で判断できるのか?
タイヤの交換時期・寿命を明確に言い切る事はなかなか難しいです。
なぜなら、タイヤの使用の仕方や普段の路面状況、メンテナンスの頻度などで変わってくるからです。
もう一つ付け加えれば、タイヤメーカーによっても品質が異なります。
例えば、走行距離です。
一般的には5万kmがタイヤの交換時期だと言われています。
しかし、急発進・急停止を繰り返していれば、おそらく5万kmよりも短い距離で寿命が訪れるはずです。
逆に、丁寧な運転を心がけていてメンテナンスをしっかりしていれば、5万km以上になる事も有るでしょう。
では、何を基準にタイヤの交換時期・寿命を見極めれば良いのか、というとポイントは以下の3つです。
- 溝の深さ(スリップサイン)
- 見た目(ひびや形などの有無)
- 製造時期からの経過年数
上記3つのポイントを基準にして、タイヤの交換時期・寿命を判断して下さいね。
スリップサインをチェック!溝の深さが1.6mmになったら交換を
タイヤにはスリップサインと呼ばれる部分が4箇所から9箇所有ります。
上の画像の赤枠の部分のマークが目印で、その延長戦上の溝にスリップサインが有ります。
スリップサインは周りの溝よりも深さが1.6mm浅くなっていて、タイヤの溝の深さが1.6mmになった時に露出します。
この状態になった時がタイヤの交換時期です。
なぜなら、道路運送車両法の保安基準第9条で、溝の深さが1.6mm未満のタイヤの使用は禁止されているためです。
ちなみに、バイクのタイヤは0.8mm未満が使用禁止です。
そのため、タイヤの溝をチェックしてスリップサインが露出していたらタイヤを交換するようにして下さい。
見た目をチェック!ひび割れや変形が有れば交換を検討
次のタイヤの交換時期の判断基準は見た目です。
ひび割れや傷、変形が有る場合は交換を検討しましょう。
ただ「交換を検討」と表現したように、ひび割れや傷、変形が有ればすぐに交換しなければならないわけでは有りません。
交換がすぐに必要な場合は、ひび割れや傷がタイヤ内部まで達している場合やピンチカットが有る場合などです。
ピンチカットとは、タイヤ内部のコードが切れて一部分だけ膨らんでしまう変形を指します。
ひび割れや傷などの判断は難しいと思いますので、見つけ次第タイヤ専門店などに相談するようにして下さいね。
製造時期からの経過年数
タイヤには製造時期が表示されていて、それを基に経過年数で交換時期を判断します。
(出典:ダンロップ)
最初の二桁が製造週、最後の二桁が製造年(西暦)を表しています。
例えば、上の画像では2016年の第1週目に製造されたタイヤである事が分かります。
一般的にタイヤの年数での寿命は5年とされています。
そのため、製造年数を確認して5年が経過していれば、交換時期だと判断する事になります。
ただし、経過年数だけで判断してしまうのは危険が伴います。
前述した走行距離と同様に使用条件などによって交換時期は左右されます。
5年よりも早く寿命が訪れてしまう事も有ります。
そのため、経過年数も参考にしつつ、先に紹介した「溝の深さ」と「見た目」も確認して総合的にタイヤの交換時期を判断するようにして下さい。
まとめ
タイヤの交換時期・寿命を見極めるポイントは「溝の深さ」「見た目」「経過年数」の3つです。
スリップサインが露出した時(溝の深さが1.6mm)は必ず交換するようにして下さい。
また、「溝がまだ有る」「経過年数はまだ大丈夫」のような場合で有っても深い傷が有れば交換するようにして下さいね。
ポイントは3つですが、タイヤの交換時期・寿命は総合的に判断するようにして下さい。
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