シートベルト&チャイルドシートの着用率と未着用の場合の罰金・罰則

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シートベルトとチャイルドシートは車に乗るときは必ず着用する必要があります。

それは警察に見つかったら罰則を受けるからではありません。

運転者、同乗者、子供の命を守る為に必要だからです!!

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シートベルトやチャイルドシートをする意義

事故の衝撃から車外への放出や車内での衝撃や前席同乗者にぶつかって怪我を負わす事を防げます。

車に乗っているのに車外に放出?後部座席に乗ってるのに前席同乗者に怪我を負わす?と不思議に思う人もいるでしょう。

なぜこのような現象が起こるかというと、慣性の法則というのがポイントになります。

慣性の法則という言葉を中学時代や高校時代に聞いた事があるのではないでしょうか?よく例として取り上げられるのは電車です。

理科・物理のページではないので簡単に説明しますが、電車内で立っていると、電車が減速した時に進行方向に倒れそうになりますよね?物はなにか力が働かない限り同じ動きをしようとするのが慣性の法則です。

この慣性の法則は車に乗車している時にも同じことが言えます。

ブレーキを踏めば乗車している人は少し前方に体が動きますよね。

車だけが前に進もうとしているのではなく乗車している人も車と同様に前に進もうとしているわけです。

交通事故に遭った場合、その衝撃はすさまじいものです。

60キロで走っていた車が正面衝突で0キロになってしまったとしても中に乗っている人は進行方向に60キロで進もうとしてしまうわけです。

この速度は1秒後には約16m先に行ってしまう速度です。

これだけの力を乗車している時は感じませんが持っているわけです。

シートベルト・チャイルドシートをしていなければ車外に放出されたり、前席に激しくぶつかってしまう事が少しは想像できるのではないでしょうか?

シートベルト・チャイルドシートはこの進行方向へ進もうとする力から乗車している人を守ってくれるのです。

シートベルトとチャイルドシートの大切さが少しは伝えられたと思います。

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シートベルト&チャイルドシートの着用率調査結果

このシートベルト・チャイルドシートを着用する大切さが全国でどれだけ浸透しているのでしょうか?警察庁と日本自動車連盟(JAF)が全国で毎年着用率の調査を行っているのでそのデータを見ていきましょう。

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■年度別のシートベルト着用率全国平均■

年度運転者助手席同乗者後部座席同乗者
201898.8%95.9%38.0%
201798.6%95.2%36.4%
201698.5%94.9%36.0%
201598.4%94.6%35.1%
201498.2%93.9%35.1%
201398.0%93.9%35.1%
201297.7%93.2%33.2%
201197.5%92.7%33.2%
201097.3%92.2%33.1%
200996.6%90.8%33.5%

運転席・助手席に関しては毎年着用率は上昇しています。

後部座席の着用率が低く長らく停滞していましたが、ここ数年で徐々に上昇しつつあります。

前席の着用率が上昇している理由にが安全への意識の向上ともう一つシートベルトの警告音が影響していると思います。

車に乗る人なら聞いた事があると思います。

シートベルトを装着せずに走行したら車によって音は違うと思いますが、「ピッコン!ピッコン!」とシートベルトを装着するまで警告音が鳴り続けます。

これは国土交通省が平成17年に「音の警報装置(シートベルト・リマインダー)」の装着義務の告示を公布しました。

この装置が義務化される前は装着率は90%未満だったのですが、義務化以降警告装置を装備している車両が増えていきシートベルトの装着率も上昇していったと考えられます。

ちなみに都道府県別ではどうかというと、以下のデータが運転者のシートベルト装着率ベスト5とワースト5の都道府県です。(データは2018年度のもの)

■シートベルト装着率ベスト5■

ベスト5都道府県名着用率
1位長崎県99.8%
2位青森県、秋田県、山形県99.6%
3位岩手県、島根県、山口県、宮崎県99.5%
4位宮城県、東京都、高知県99.3%
5位福岡県、鹿児島県99.2%

1位の長崎県は100台中98人の運転手はシートベルトを装着していた事になります。

長崎県民の皆さんは安全運転への意識が非常に高い事がわかりますね。

■シートベルト装着率ワースト5■

ワースト5都道府県名着用率
1位大阪府96.7%
2位福井県、沖縄県97.7%
3位愛知県、愛媛県98.1%
4位岡山県98.2%
5位兵庫県98.3%

ワースト1位の大阪府は100台中約96台の運転手の人がシートベルトを装着していたようです。

装着率1位の長崎県とは100台中約2台から3台の安全運転への意識の差がありますが装着率が90%後半ということで安全運転への意識は高まっているのだなと感じます。

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チャイルドシートの着用率等に関して

チャイルドシート

チャイルドシートは6歳未満の子供を車に乗車させる場合に装着する義務があります。

なぜシートベルトではなくチャイルドシートなのかというと、シートベルトは大人用(140㎝以上用)だからです。

体の小さい子供にとってはその効果は半減してしまいます。

逆に首にベルトが食い込んだりするので危険な場合がありますので、6歳未満の子供が使用義務となっていますが6歳以上であってもチャイルドシートやジュニアシートの着用をすることが安全に繋がると考えられています。

それではチャイルドシートの装着率を見ていきましょう。

■年度別チャイルドシート装着率■

年度1歳未満1歳~4歳5歳
201884.4%67.9%44.1%
201787.1%65.6%40.9%
201685.7%66.8%39.1%
201585.2%64.4%38.1%
201483.4%63.6%40.5%
201381.2%62.1%38.1%
201277.4%60.9%37.2%
201180.4%58.2%34.6%
201080.9%58.9%32.8%

年齢が大きくなるにつれ装着率が大きく低下している事がわかります。

シートベルトの装着率と比べてもかなり低い数字になっています。

子供の安全を考えるならさきほども書いたようにシートベルトではなくチャイルドシートが最適ですので小さな子どもを乗せて車の運転をする方はチャイルドシートの着用を忘れないようにしてください。

これまで、シートベルトとチャイルドシートの着用率について見てきました。

では、これらを着用していなかった場合の罰則はどのようになっているのでしょうか?

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シートベルト・チャイルドシートの不着用に対する罰則

シートベルトもチャイルドシートも不着用の場合は反則金はありませんが行政処分として違反点数1点が付加されます。

なおシートベルトの後部座席の着用に関しては高速道路での不着用は違反点数1点が付加されます。

参考:命を守るシートベルト~全ての座席で着用しましょう~|警察庁

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まとめ

最後にシートベルトとチャイルドシートの不着用に関しての罰則について紹介しましたが罰則があるから着用をするのではなく最初に書いたように運転者自身、同乗している人の命を守るためのシートベルト・チャイルドシートなので車に乗る際には必ず着用するようにしましょう。

次回のシートベルト・チャイルドシートの着用率の調査時に全国の着用率が100%となっている事を切に願います。

後部座席のシートベルト着用に関してはまだまだ定着していないのが現状ですが、安全のためしっかりと着用するようにしましょう。

 

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後部座席でもシートベルト・チャイルドシートは必須です。

 

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