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ハンドルキーパー(運動)をご存知ですか?
「飲んだら電車で帰るのは面倒くさい、だからといってタクシーで帰るとお金がかかる・・・。
だったら、酔わない程度にお酒を飲んで運転して帰ろう。」
これが飲酒運転のよくあるパターンです。
最近は飲酒運転による罰則が厳しくなったこともあり、一昔前と比べると飲酒運転による事故件数は減少傾向にあります。
それでも、飲酒運転による事故は大事故になることが多く、常に問題視されています。
そんな中、飲食店が中心となり飲酒運転を無くそうとする活動である「ハンドルキーパー運動」が行われています。
ここでは、ハンドルキーパー(運動)の意味や活動について見ていきましょう。
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ハンドルキーパーとは?
ハンドルキーパーは、読んで字のごとく「ハンドルを握る(キープ)する人」を意味しています。
車に乗ってみんなでお酒を飲みに出かける時に、お酒を飲まずに車で送り迎えをする担当の人を指して言います。
この送り迎えをする人には、飲酒運転をせずに他の人たちの命を守る(キープ)人という意味も含まれています。
ちなみにハンドルキーパーは和製英語なので、海外に行ってこの単語を使っても通じません。
英語では”Designated driver”という言い方をするので、是非覚えておきましょう。
また、オランダではハンドルキーパーのことを”Bob(ボブ)”と呼ぶ様です。
ハンドルキーパー運動
上記の様に、ハンドルキーパーはみんなでお酒を飲みにいく時に、お酒を我慢して運転を担当する人のことを言います。
では「ハンドルキーパー運動」はどういった運動なのでしょう?
ハンドルキーパー運動は、平成18年から全日本交通安全協会が警察や関係機関の協力の下、飲酒運転を根絶する為に始めた運動です。
「飲むなら乗るな、乗るなら飲むな」を徹底するための運動で、具体的には「複数人で車でお酒を飲みにいく時にハンドルキーパーを決めて、責任を持って皆を自宅等まで送る事で飲酒運転による事故を防止する」ための運動です。
この運動に協力している飲食店は、ハンドルキーパーに目印として以下の様なバッジを付けてもらったり、中にはソフトドリンクを無料で提供するといった店舗もある様です。
また、客が運転代行で帰ると言った場合には運転代行を呼ぶまでの間、車のキーを預かるといった積極的かつ有効な対策を採る店もります。
多くの飲食店では「一応」と言う意味合いで「車を運転される方には、お酒は提供しません」という貼り紙をしています。
そして、もちろん実際に車に乗っていると分かっている客に対してお酒を提供してはいけません。
(飲食店側も飲酒運転をする可能性がある客に酒を提供すると、道路交通法違反で検挙される可能性があります)
しかし、実際のところ車を運転するかどうかを確認する訳でもなく、飲酒運転の根絶に対しては消極的な態度であることが殆どです。
お酒を飲む人が一人減ると、それだけ売上も減ることになりますからね。
飲酒運転を無くすという点からすると、お酒を提供する側から「お酒を飲まれる方の中に車を運転される予定の方はいらっしゃいますか?」や「帰りにはタクシーや運転代行の利用はありますか?」等を確かめるべきですよね。
こういった消極的な態度のお店が多い中で、積極的に飲酒運転撲滅に協力するお店が増えて来ている、というのは良い傾向ですね。
大阪府の様に、都道府県や警察などでもハンドルキーパー運動に協力してくれる飲食店や企業を募集しており、協力店にはポスターやチラシ、グッズを配布してくれたり、積極的に支援をしてくれます。
客側もお店側も一体となって、今よりもさらにハンドルキーパー運動を活発化し、飲酒運転がゼロになる時代を目指していきたいですね。
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