【示談交渉術】示談を成立させるために転勤をほのめかす損保担当者

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以前の記事で、過去に損保会社がどのような方法で「保険金の支払いを渋っていたか?」について記事にしました。

【示談交渉術】慰謝料を抑えられるなら未亡人にも容赦しない損保会社

今回も、今では信じられない損保会社の払い渋りについて紹介したいと思います。

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転勤するから今示談した方がいいよ??

この話も柳原三佳さん著書「自動車保険の落とし穴(via P170)」に書かれているエピソードです。

■ゴネる相手への最終手段

基本的に、損保会社は被害者に対して「裁判にしたいならどうぞやって下さいー。」というスタンスを取ります。なぜなら、多くの被害者が「裁判沙汰」にはしたくない事を損保会社の担当者は知っているからです。また、実際裁判を起こすほどの行動力がある人もいませんしね。

しかし、中には裁判とまではいかなくても、なかなか示談に応じない被害者も存在します。そういうゴネる被害者に対してはこんなウソを付くそうです。

損保担当者:「○○さん。実は私3月いっぱいで別の地域に転勤する事が決まりました。このままゴネて貰っても構わないですけど、4月になると担当者が変わります。担当者が変われば、一から状況把握等しなければならないので、話は一旦振り出しに戻りますよ? そうなると、いつまでたっても保険金を支払う事が出来ないので、今の条件で3月中に示談しませんか?」


被害者もコレまでのやり取りだけでかなり疲れていますから、このように「交渉が一旦振り出しに戻る」という話をされると、「じゃあ、もうこれで手打ちにしようかな・・・。」という事で示談に応じる人も結構いるそうです。これが本当だったらかなり怖い話ですよね。

それでもなおゴネてくる人には「債務不存在確認訴訟」の訴えを行ったりして、損保会社として「これ以上支払うつもりは無いよ!」という姿勢を見せたりもするみたいです。

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まとめ・感想

昔は損害率を抑えれば抑えるほど社内では評価されて、損害率を抑えた人は表彰されていたようです。事故で悲しんでいる人がいる一方で、その被害者への保険金支払いを抑えて表彰される人がいるなんて考えられません。

万が一の時の為に保険に加入しているのに、その保険から満足にお金が支払われなかったらと考えると、本当にゾッとしますよね。

まぁ今は損保会社も意識が変わって、昔のような払い渋りは無くなったそうですけど、担当者によっては未だにこんな事をしている可能性も有りますから、そういう担当者に出会ってしまった時にどう対処すべきかはしっかりと考えておきたいですね。

相手損保が全くこちらの話に聞く耳を持たない時は、最終的には「裁判」も有り得ると考えておいた方が良いです。但し、裁判になるとどうしても長くなってしまうので、まずは「交通事故紛争処理センター」などへ行って、独立した第三者機関の判断を仰ぐのが合理的なのかなと思います。

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