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(出典:東京海上日動)
ここでは東京海上日動の自動車保険「トータルアシスト」について解説していきたいと思います。
東京海上日動のテレビCMは感動的な演出をすることが多いです。父親がトラックで毎日娘を学校に送る、車中会話は無い。でも、最後の最後、卒業式の日に娘が「今日までありがとう」というCMは特に印象的ですね。
日本の損害保険会社としては最大手に分類されており、就職したい企業ランキングでも常に上位をキープしています。「この保険会社を知らない人は日本にはいない!」といっても過言では無いくらい知名度は高いですね。
以下の補償内容などの情報は、2017年4月1日以降の契約を対象にした保険約款等に基づいて作成しています。
東京海上日動「トータルアシスト」の補償内容
東京海上日動が提供している保険内容を一覧形式で紹介します。
最終更新日:2017年3月29日
東京海上日動の自動車保険は「対人賠償保険・対物賠償・人身傷害保険」の3つは基本補償項目として設定しており、これらを保険に組み込んだ上で必要なオプションを付加していく形を取っています。
なお、人身傷害保険は基本補償となっていますが、加入しないことも出来ます。
人身傷害保険と搭乗者傷害保険の違い
「人身傷害保険」と「搭乗者傷害保険(トータルアシストには有りません)」の違いについてよく知らない方が多い様ですので、基本的な考え方を見てみましょう。
「人身傷害保険」は運転手の過失割合にかかわらず、搭乗中の事故のみならず歩行者の事故等にも幅広く適用され、保険金額を限度に実際の損害額に対して保険金が支払われます。一方の「搭乗者傷害保険」では搭乗中の方に対して、保険金額に基づいて契約時に設定された額が保険金として支払われます。
交通事故が軽い事故であれば問題ないですが、死亡又は重度の後遺障害が発生する事故の場合は定額の保険金では今後の生活に支障をきたす恐れがあります。やはり、大きな事故に備えて、しっかり保険をつけておきたいところですよね。
「人身傷害保険」と「搭乗者傷害保険」では、人身傷害保険の方が幅広く補償されます。また、東京海上日動のトータルアシストにはそもそも搭乗者傷害保険が有りませんので、敢えて外すよりはそのまま加入しておいた方が無難です。
なお、トータルアシストの人身傷害保険は搭乗中のみが補償範囲となっています。契約車両以外での事故や車外での事故に備えるためには、「他車搭乗中及び車外の自動車事故補償特約」を付帯する必要が有ります。
東京海上日動の事故対応
以下、東京海上日動の主だった事故対応内容です。
- 24時間365日対応の事故受付
- 土日祝日も速やかな対応
- チームエキスパートによるサポート *1
- 事故発生から24時間を万全サポート
- 示談交渉代行サービス有り
- 国内損害サービス拠点数約240ヶ所 *2
*1:チームエキスパートによるサポート
東京海上日動の損害調査は、主に東京海上日動調査サービス(TAS)の約1,500人いるアジャスターが担当しています。また、全国16の事業所には特に技術力の高いメカアジャスターで構成された「技術支援チーム」があり、難しい案件にも迅速に対応してくれます。
弁護士約520名、顧問医約100名、税理士・会計士約70名と専門家も多数在籍・提携しており、万全のサポート体制が整っています(2016年7月時点)。ここまで多くの専門家を揃えている保険会社も珍しいです。大手の損保会社ならではの体制ですね。
*2:国内損害サービス拠点数約240ヶ所
国内の損害サービス拠点は約240ヶ所あり、各都道府県に設置されています。スタッフは全国で1万人以上在籍しており、長年培って来た経験と知識で契約者をサポートしています。
各損害サービス拠点の営業時間は、平日の午前9時~午後5時(土日祝休み)です。
東京海上日動のロードサービス
東京海上日動のロードサービスについて見てみましょう。なお、トータルアシストでは全ての契約に無料で付帯されます。
- レッカー無料距離:15万円まで無料(約180km)*1
- 緊急時応急対応サービス *2
- 燃料切れ時ガソリン配達サービス(10ℓまで)
- 車の故障時相談サービス有り
*1:レッカー無料距離-15万円まで無料(約180km)
レッカー移動は無料で対応してくれますが、レッカー直後の移動費用や代車費用などはオプションである「レンタカー費用等補償特約」によって補償されます。この特約に加入していなければ、全て自己負担です。
なお、「レンタカー費用等補償特約」では、以下の費用を補償してくれます。
- レンタカー費用(1日あたり7千円を限度に30日分(故障時は15日分)まで)
- 車の修理完了後の納車費用若しくは車の引取りに必要な交通費(1名分10万円まで)
- 自宅や当面の目的地までの交通費(1事故5万円、タクシーの場合は1台につき1万円まで)
このレンタカー費用等補償特約の適用範囲をレッカー搬送時のみに限定する事も出来ます。補償範囲を狭くする事で保険料の節約が可能です。
ただし、当然ながらレッカー搬送が行われない事故・故障の場合には、レンタカー費用等の補償は受けられませんので注意して下さい。
*2:緊急時応急対応サービス
契約している車が故障等により走行出来なくなった場合、30分程度で対応可能な応急処置をして貰うことができます。
主に、バッテリーの点検や、バッテリー上がり時のエンジンスタート、インロック時の開錠、スペアタイヤ交換などのサービスを受ける事ができます。
なお、自動車を持っている方は、多くの方がJAFの会員になっていますよね。東京海上日動では契約者がJAF会員の場合、基本的に先にJAFのサービスを受けることになります。
東京海上からJAFに取り次ぎがされ、JAFで必要となった作業料の内、超過部分について東京海上が負担をしてくれるという形になります(部品代や消耗品代は契約者の負担です)。
せっかくJAFの会員になっているのであれば、まずそちらを活用しよう、という効率を求めたサービスですね。
考えようによってはJAFは不要なサービスです。下記記事で詳細を書いていますので、興味のある人はそちらをご覧になってみて下さい。
保険料割引制度
東京海上日動には主として7つの保険料割引制度+セカンドカー割引+従来のリスク細分型割引が存在しています。
種類 | 割引内容 | 備考 |
---|---|---|
新車割引 | 1〜21%割引 | *1 |
福祉車両割引 | 3% | |
ゴールド免許割引 | 7%又は12% | *2 |
Eco割引 | 3% | |
セカンドカー割引 | 7等級を適用 | |
ノンフリート多数割引 | 3%又は5% | |
1日自動車保険無事故割引 | 保険期間による | *3 |
リスク細分型割引 | 使用目的割引 運転者限定割引 年齢条件割引 |
*1 車種(普通・小型・軽)及び付帯した保険によって割引率が異なります。
*2 運転者年齢条件によって割引率が異なります。
*3 1日自動車保険(ちょいのり)を利用し、保険期間中に無事故だった場合、保険料の割引が適用されます。割引金額や条件は複雑なので、公式ページを参考にしてください。
イモビライザー割引は2015年10月1以降に廃止されました。
また、ちょいのり保険については「東京海上日動のちょいのり保険~補償内容・加入方法・注意点まとめ~」で解説をしています。他の保険会社では少ない、画期的とも言える保険なので是非参考にしてみてください。
東京海上日動では、2017年4月1日から9月30日まで東京オリンピック開催を記念して「夢見る2020キャンペーン」が行われています。
- ① 見積もり予約で東京オリンピック記念切手をプレゼント(先着)
- ② 新規契約・早期更新で松坂牛などをプレゼント(抽選)
- ③ 家族・友人などに紹介した人(抽選)・紹介された人にプレゼント(先着)
いずれも保険料の割引がなされるキャンペーンではありません。気になる方はこちらから詳細を確認してみて下さいね。
顧客満足度
ここでは「2020年度のオススメ保険会社ランキング」から東京海上日動の顧客満足度を紹介します。
下記表のロードサービス部門のランキングは、当サイトが独自に調査・比較した結果を掲載しています。それ以外の部門はオリコンのランキングを掲載しています。
『自動車保険総合ランキング』
ランキング | 価格com | オリコン |
---|---|---|
1位 | ソニー損保 | ソニー損保 |
2位 | イーデザイン損保 | セゾン自動車 |
3位 | セゾン自動車 | 東京海上 |
4位 | SBI損害保険 | アクサダイレクト |
5位 | チューリッヒ | チューリッヒ |
6位 | アクサダイレクト | イーデザイン損保 |
7位 | 三井ダイレクト | 損保ジャパン |
8位 | 楽天損保 | AIG損害保険 |
9位 | 損保ジャパン | 三井住友海上 |
10位 | 東京海上日動 | 日新火災 |
オリコンの総合ランキングで上位にランクインしています。価格.comでもランキングしており、「さすが!」といったところでしょうか。
『代理店型自動車保険ランキング』
ランキング | オリコン |
---|---|
1位 | 東京海上日動 |
2位 | 損保ジャパン |
3位 | AIG損害保険 |
4位 | 三井住友海上 |
5位 | 日新火災海上保険 |
6位 | あいおいニッセイ |
また代理店型保険では堂々の1位にランクインしております。万が一の時のサポートがしっかりしているとの事で、顧客に安心感を与えているのでしょう。
保険料の安さについては、どうしてもダイレクト型自動車保険に比べると高くなってしまうのは仕方が無いですね。
東京海上日動の口コミ・評判
・電話したら思っていた以上に親身になって話を聞いてくれた。自分が知らない事故対応の色々な事も教えてくれました。コールセンターは事故時の窓口なので、ここでしっかり対応してくれると後も気分よく話が進みますね。
・保険料はそこそこ高い感じはしますが、その分サービスはとても充実しているので満足しています。
・長年利用していますが、契約の更新時に担当者が訪問してくれて「最近変わったことはないですか?」と確認してくれます。些細な事ですが安心感を感じます。
・事故処理担当者の対応力が優れていて、とてもいいと思う。複雑な事故でもしっかり対応してくれそうです。
・たまたまかもしれないですが、担当者がイマイチで、説明などが分かりにくかったと思います。
・事故の処理が始まってもう2週間経つのに、ほとんど進展がない。連絡もあまりないので対応がされているのか分からない・・・。こちらも不安なので連絡くらいはこまめにして欲しいなと思いました。
・代理店型だから仕方がないけど、やはり保険料が高いなと思いました。この前一括見積りしてみたら2万円以上も安くなったw
・解約申請したのに、書類も送付してこなかったです。電話連絡すると解約の件は聞いていないとの返答を受けました。やりとりについてはしっかり記録に残すなどして欲しいところです。
その他の口コミ
・役員や従業員の報酬が高すぎでは?
・大きな会社だから何だか安心。
まとめ
自動車保険業界の最大手という事で、ネームバリューに惹かれて契約する人も多いかもしれませんね。ネームバリューだけではなく、事故対応力が高いのも魅力の1つでしょう。
ただし、如何せん保険料が高いです。そのため、自動車保険の一括見積を利用してその他の保険会社と比較してから自動車保険を選んだ方が良いと思いますよ。
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