この記事を読むのに必要な時間は約 15 分です。
(出典:アクサダイレクト)
アクサダイレクト(AXA-DIRECT)の自動車保険について、補償内容や評判などを紹介する前に、アクサダイレクトの概要について触れていきますね
アクサダイレクト(社名:アクサ損害保険株式会社)は、フランスにある世界最大級の保険・資産運用グループとして有名なアクサグループに属している保険会社です。
堤真一さんがCMを担当していて、頼りになりそうなシブい口調で紹介していますよね。
アクサダイレクトのロゴに書かれている「redefining/standards」の意味が気になった人もいるかと思いますが、「ビジネスにおける新しい基準を作る」という意味が込められています。
他の保険会社との差別化を図り、顧客の生活の変化に迅速に対応することで消費者の要望に応える姿勢を表しています。
簡単ではありましたが、アクサダイレクトの会社概要はこんな感じです。
それでは本題の自動車保険について見ていきましょう。
以下の補償内容などの情報は、2020年1月1日以降の契約を対象にした保険約款等に基づいて作成しています。
アクサダイレクトの自動車保険の補償内容
まずは、アクサダイレクトが提供している保険内容を一覧形式で紹介します。
最終更新日:2020年9月末時点
基本補償
1.対人賠償保険
事故により他人を死傷させ、法律上の損害賠償責任を負担する場合に、自賠責保険(強制保険)などで支払われる金額を超える部分に対して、保険にて補償
2.対物賠償保険
他の車や建物など他人の財物(モノ)に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負担する場合に、保険にて補償
3.自損事故保険
自損事故により運転者や同乗者が死傷され、かつ自賠責保険(強制保険)などにより補償が受けられない場合に、保険にて補償
4.無保険車傷害保険
任意保険に加入していない車との事故などにより、運転者や同乗者が死亡または後遺障害を被り、相手の方からの賠償を十分に受けられない場合に、保険にて補償
5.人身傷害補償特約
運転者や同乗者が事故で死傷された場合に、その治療費用などの実費に保険を適用
6.搭乗者傷害保険
運転者や同乗者が事故により死傷された場合に、保険金をお支払い。
任意セット(選べる追加補償)
1.地震・噴火・津波危険「車両全損時一時金」特約
2.対物全損時修理差額費用補償特約
3.弁護士費用等補償特約
4.ファミリーバイク特約
5.アクサ安心プラス(ファミリープラス)
6.アクサ安心プラス(レディースプラス)
7.アクサ安心プラス(ペットプラス)
8.他車運転危険補償特約(自動セット)
9.被害者救済費用補償特約(自動セット)
・2012年2月1日以降「座席ベルト装着者特別保険金」は廃止されました。
アクサダイレクトの自動車保険は「基本補償」をベースに、自由に選べる「追加補償」を組み合わせ、自身のニーズにあった保険を提供しています。
車両保険で身の回り品も補償
アクサダイレクトの車両保険には、「フルカバータイプ」と「スタンダードタイプ」の2種類が有ります。
タイプの名称は独特ですが、それぞれ一般的に言う「一般型」と「エコノミー型」に該当します。
基本的な補償範囲はその他の保険会社と同様です。
しかし、1点だけその他の保険会社の車両保険と大きな違いが有ります。
それは車内の身の回り品に関する補償です。
通常、車両保険では身の回り品に関する損害は補償されません。
別途、車内身の回り品特約を付帯する必要が有ります。
一方、アクサダイレクトの車両保険では、車内の身の回り品の損害も補償してくれます(限度額は10万円)。
この点は見落としがちなポイントなので押さえておいた方が良いでしょう。
なお、車両が全損した場合、車両保険金とは別に車両の処理等に要する諸費用も補償されます(限度額は車両金額の5%又は10万円)。
アクサ安心プラスとは?
「アクサ安心プラス」とは、いくつかの特約がパッケージ化されたセット商品です。
タイプは「①ファミリー②レディース③ペット」の3つ。
搭乗者傷害保険を付帯した人だけがセット出来ます。
それぞれのタイプの特約は以下の通りです。
(出典:アクサダイレクト‐重要事項説明書(PDF))
なお、これらの特約は個別にセットする事が出来ません。
例えば、日常生活賠償責任保険特約だけを付帯する事は不可能という事です。
そのため、アクサ安心プラスに含まれる特約を付帯したい場合には、その特約を含むセット商品を付帯しなければなりません。
ダイレクト型の自動車保険らしからぬ自由度が低い内容となっていますね。
ただ、これらセットに加入すると安心感は抜群に上がりそうです。
アクサダイレクトの事故対応
以下でアクサダイレクトの主な事故対応内容を見ていきましょう。
- 24時間365日対応の事故受付
- 受付時間次第で即日対応
- GPSナビサービス有り
- スマートフォンアプリ「アクサダイレクトナビ」 *1
- スタッフ訪問サポート有り *2
- 全国約960カ所の指定修理工場
- 示談交渉代行サービス有り
*1 スマートフォンアプリ「アクサダイレクトナビ」
スマートフォンアプリとして「アクサダイレクトナビ」が配信(利用料無料)されています。
アプリ内では、交通事故が発生した時でも余裕を持って対処できるように「事故対応シュミレーション」で事故が発生したときの対処方法を順序立てて説明をしてくれたり、クイズ形式で知識を提供しています。
また、実際に交通事故が発生したときは「事故対応ナビゲーション」で何をすればいいかを分かりやすく説明してくれます。
現在地の確認から、警察等への連絡、保険会社への事故連絡まで画面に沿って進めていくだけで、安心・安全に事故対応をすることができます。
「事故連絡」では、アプリ内で事故の相手方情報から事故の状況や現場写真などを一気に保険会社に送信することができ、簡単・迅速な事故連絡ができるようになっています。
他にも全国の修理工場のマップを見たり、契約情報を携帯で簡単にチェックすることができるとても便利なアプリです。
*2:スタッフ訪問サポート
保険の加入者がアクサダイレクトのオフィスから離れたところに住んでいて、担当者に会うのが難しいような場合のために、全国8ヶ所に事故担当スタッフとは別に訪問社員の拠点が設置されています。
担当者から直接サポートを受けることが出来るので安心ですね。
受ける事ができる主なサポートは以下の通りです。
- 事故後の対応サポート
- 書類手続きの補助
- 自賠責保険金請求援助
- 診断書受け取り代行
- 後遺障害申請サポート
- 自賠責保険金請求援助
アクサダイレクトのロードサービス
アクサダイレクトのロードサービスは、他社に引けを取らない充実のサービス内容となっています。
- レッカー移動無料距離35km(サービスセンター指定の修理工場の場合は距離の制限無し)
- バッテリー上がりの応急作業・点検・交換(保険期間中1回のみ)
- ガス欠時の燃料補給作業(保険期間中1回、ガソリン代は1年目有料・2年目以降無料)
- 雪道スタック引出し作業
- エンジンオイル・冷却水補充作業
- スペアタイヤ交換作業・タイヤ周り点検
- インロック開錠(カギ開け)
- 玄関カギ開けサービス(契約2年目以降が対象。保険期間中1回のみ)
- 落輪引き上げ
- 宿泊費用(ペットも)サービス
- 帰宅費用サービス
- メッセージサービス *1
- 全国約10,000ヶ所のロードサービス拠点
アクサダイレクトでは、「玄関カギ開けサービス」と「ガス欠時のガソリン代無料」といったサービスが2年目以降に追加されます。
継続契約ではより補償が充実する内容となっていますね。
*1 メッセージサービス
契約している自動車がトラブルにより自力で走ることができなくなった場合、家族への連絡を代行してもらうことが出来ます。
また旅行を予約していて、事故で参加出来なくなった場合などでも、旅行会社への連絡も代行してくれます。
最近は携帯電話を持っていない方はほとんどいないので、連絡の代行は要らないのでは?と思われるかもしれません。
確かに単に故障しただけの場合は、自分で連絡出来るのでこのサービスは不要でしょうが、事故でケガをしているときや初めての事故で動揺しているときには、意外に助かるサービスですよ。
アクサダイレクトの保険料の割引制度
アクサダイレクトの自動車保険には、主として4つの保険料割引制度と従来のリスク細分型割引が存在しています。
種類 | 割引内容 | 備考 |
---|---|---|
インターネット割引 | 2,000円〜20,000円 | *1 |
初回継続のインターネット割引 | 1,000円~5000円 | *2 |
ゴールド免許割引 | 不明 | |
複数所有新規割引 | 2台目以降が7等級から始められます | |
リスク細分型割引 | 運転者限定割引 運転者年齢条件割引 使用目的割引 年間走行距離割引 |
*1 年間保険料によって割引幅が異なります。
*2 初回継続割引はお支払い保険料により割引率が異なりますが、2回目以降の継続については、一律1000円の割引になります。
初回継続契約の場合、インターネット(継続)割引は、「年間の支払い保険料」により、割引率が異なりますが、2回目以降の継続は一律1000円となっています。
割引額が新規契約時の最大2万円と異なる点は注意が必要です。
更新時も2万円の割引が受けられると思っていると、2年目に急に保険料が上がって驚くことになります。
キャンペーン情報
現在、アクサダイレクトの自動車保険では、キャンペーンは行われていません。
アクサダイレクトの顧客満足度
ここでは「2020年度のオススメ保険会社ランキング」からアクサダイレクトの顧客満足度を紹介します。
代理店型保険
ランキング | オリコン |
---|---|
1位 | 東京海上日動 |
2位 | 損保ジャパン |
3位 | AIG損害保険 |
4位 | 三井住友海上 |
5位 | 日新火災海上保険 |
6位 | あいおいニッセイ |
事故対応力満足度
順位 | 価格com | オリコン |
---|---|---|
1位 | AIG損保 | ソニー損害保険 |
2位 | 三井住友海上 | 東京海上日動 |
3位 | ソニー損害保険 | 損保ジャパン |
4位 | 損保ジャパン | AIG損保 |
5位 | 日新火災保険 | 三井住友海上 |
6位 | 東京海上日動 | イーデザイン損保 |
7位 | 楽天損保 | セゾン自動車 |
8位 | あいおいニッセイ | チューリッヒ |
9位 | イーデザイン損保 | アクサダイレクト |
10位 | チューリッヒ | あいおいニッセイ |
代理店型自動車保険、事故対応でランクインしています!
アクサダイレクト保険の口コミ・評判
・事故の担当者の対応は文句無しに良かったです。
次回更新時には、アクサダイレクトをもう一度契約したいと思っています。
・アクサダイレクトの自動車保険は保険料が安いのに、ロードサービスも充実していてとても信頼できます。
・保険料がまず安い!補償内容も充実しているので、他の保険会社に変える予定はありません。
・契約者が気付いていない特約の利用をきちんと知らせてくれるなど、契約者を第一に考えているという姿勢が伝わって嬉しかったです。
・電話対応の言葉使いがあまり良くなく、対応力が少し足りないと感じました。
・事故契約後はとくに何の連絡もなく、継続手前の時期になってくると案内が来る流れなので、個人的には感じはあまり良くない。
・処理の担当者が機械的に手続きを進めている感じがする。それだけならまだしも、事故処理が遅すぎるという感じもしました。
・WEBで契約する際に、見積もり内容で難解な部分があり、結局電話で問合せをすることになった。WEBを見るだけで完璧!という位にまで分かりやすくして欲しいです。
その他の口コミ
・自動車事故が一般的に多くなる時期(年末やお盆など)は、電話が繋がりにくい。
事故が多い時期と分かっているのだから対応して欲しい。
年末年始やお盆は、旅行や帰省などで交通事故がどうしても多くなります。
自動車保険では事故対応のスピードが問われますが、電話が繋がりにくいというのは保険加入者の立場からすると困りますね。
・2年目に継続契約したら保険料が突然高くなって驚きました。
これはホームページで割引制度を予め見ておけば解消できた内容です。
上記の保険料割引制度で記載していますが、インターネット割引は新規の申込では最高2万円ですが、目先の割引に注目するだけでなく、継続時の契約内容なども予め調べておく事が必要ですね。
まとめ
アクサダイレクトは典型的なダイレクト型の自動車保険という印象でしょうか。
顧客満足度や評判・口コミの情報を見ると、「補償内容が選択でき、保険料も安く、事故対応も良い」という意見が多いように思えます。
また、何度も書きますが、保険料に関しては新規契約のみ安くなる可能性が高いです。契約1年目に保険料が安いと、それに満足・安心して2年目以降は他社と比較する事なく継続契約してしまいがちです。初回、2回目以降の継続時割引が低くなるので、継続時に割高になる可能性もあります。
自動車保険を更新する際は必ず保険料の見積・比較をするようにして下さいね。
出典:アクサダイレクトHP
関連記事をチェックする