この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。
高速道路で事故が起きやすい場所と言えば、本線を走っている車両を気にしながら限られた距離の進入路でうまく合流しなければならない合流地点です。
この合流地点での事故での過失割合について見ていきたいと思います。
あと進路変更をした際の事故についても触れていきます。
参考「過失割合表の読み方や用語の説明」
[myphp file=’kiji-top’]
高速道路の合流地点の事故の過失割合
まず基本要素での過失割合は以下の通りです。
合流車両B車が70%で、本線を走っている車両A車の過失割合が30%です。
この基本的過失割合に修正要素を加減算する事になります。
本線走行中車両の加算要素 | 合流車両の加算要素 |
---|---|
進入路終点付近での事故 | 侵入速度が遅い場合 |
合流車の明らかな先入れ | 進入路手前の事故 |
渋滞時 | - |
速度違反 | - |
基本的過失割合で合流車の方が大きくなっているのは、道路交通法第75条の六に規定されている通り本線走行中の車両が優先される為です。
そのため進入路の手前からのいきない合流や低速での合流は本線走行中の車両の進行を妨げる事になるので合流車両の過失割合は加算される事になります。
高速道路に合流する際には進入路からしっかりキックダウン(アクセルをしっかり踏み込む事)してしっかり加速しスムーズに合流するようにしましょう。
逆に優先される本線走行中の車両でも進入路の終点付近や渋滞時の事故では過失割合が加算される事になります。
いくら優先されるとはいえ、進入路がなくなる終点付近の合流車両に対して道を譲らないような事は許されるわけではありません。
なので、高速の合流地点が近づいてきたら追越車線に進路変更するなど車両の合流に気を配りながら運転をするようにしましょう。
高速道路での進路変更の際の過失割合
上記にも出てきたように本線車両が合流車両に道を譲ろうとして車線変更する場合や、前の車を追い越そうとして車線変更をする場合などの事故での基本的過失割合は以下の通りです。
■追越車線(走行車線)から走行車線への進路変更の場合は、直進車両A車が30%で、進路変更車両B車が70%となります。
■走行車線から追越車線への進路変更の場合は、直進車両A車が20%で、進路変更車両B車が80%となります。
この基本的過失割合に修正要素を加減算して過失割合を求めます。
直進車両の加算要素 | 進路変更車両の加算要素 |
---|---|
分岐点・出入口等 | ウィンカー出し忘れ・遅れ |
速度違反 | 側面衝突 |
- | 速度が遅い場合 |
- | 直前割込 |
- | 車線変更禁止区間 |
直進車が優先となっているため基本的過失割合も修正要素も進路変更車両には厳しくなっています。
高速道路で進路変更をする場合には入ろうとする車線の流れにスムーズに乗れるようにしっかりと安全確認と加速をするようにしましょう。