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自動車保険の見積もりを取るためには、原則として「免許証」と「車検証」の2つの資料を用意する必要が有ります。
しかし、車の購入前や納車前だと「車検証」が手元に有りませんよね。
タイミング的に「納車前」ならディーラーから車検証のコピーを送ってもらえばそれで解決するので、特に問題は発生しませんが、購入前だとそうは簡単に行きません。
今回は、車の購入前に自動車保険料の概算を知りたいけれど、車検証が無いから見積もりが取れないのでは!?と思っている人の為に、車検証が無くても見積もりを取る方法を紹介します。
車の購入前に自動車保険の見積もりを取る手順・例
自動車保険の見積もりをする際に、なぜ車検証を用意する必要が有るかというと、車検証に記載されている「ある項目」が見積もりをする上で必要になってくるからです。
ある項目とは、
・車の型式
・車の初度登録年月
の2つです。
逆に言えば、車の購入前であっても、この2つの情報さえ分かれば、見積もりを取ることが出来ます。
(型式と初度登録年月以外に必要な情報は車の免許を持ってさえすれば全て入力可能です。
例えば、補償金額や使用目的を選んだりetc。)
車の型式の入手方法・例
型式の入手方法は非常に簡単です。
例として「プリウス」の型式を入手する場合を挙げます。
まず、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「プリウス 型式」と入力して、検索して下さい。
で、「車種名 型式」で検索すると、大体どの車種の場合でも「型式一覧 |車種名の総合情報 |Goo-net」というサイトが、一番上に出てきます。
上記画像の赤枠で囲っている部分ですね。
これをクリックして下さい。
他にも型式を検索できるサイトは有りますが、Goo-netが一番簡単に欲しい型式番号を入手できるので、以下Goo-netの情報を紹介していきます。
すると、以下のような画面に遷移します。
上記画像、赤枠で囲っている「DAA-ZVW30・DAA-NHW20・ZA-NHW20」の部分が「型式番号」です。
同じ車種でも、生産年代やクラスによって複数の型式番号が与えられていますので、この中から、自分が買おうとしているタイプの車の型式番号を見つける必要が有ります。
その方法も簡単です。
Goo-netの型式一覧ページでは、上記画像の一番左側に生産年代が新しい型式が配置されるようになっています。
上記画像で言えば「DAA-ZVW30」ですね。
なので、新車を買おうとしているなら、上記ページの一番左に記載されている型式を選べば、ほぼほぼ正解です。
試しに「DAA-ZVW30」のリンク先をクリックしてみたら、以下のようになりました。
タイトルに「トヨタ プリウス 2009年5月~発売中 グレード一覧」という記載がされていて、上から最も新しい生産モデルのグレード名が記載されていますね。
自分が買おうと思っている生産年代・グレードの車が「型式名」のリンク先をクリックした後のページに乗っていれば、その型式で確定です。
簡単ですよね。
ただ、この方法は大体の生産年代が分からないと、型式を導き出せないので、中古車を買う人は要注意。
(新車は生産年代が一番新しいのを選べばいいだけなので簡単。)
中古車情報を見る際に、いつ生産された車なのか?もチェックしておきましょう。
車の初度登録年月について
新車を購入する場合、まだ登録されていないので「初度登録年月」は分かりません。
なので、見積もりを取る時は、見積もりを取ろうとしている時点から数ヶ月前くらいの年月を暫定的に入れておけばOKです。
(もちろん、その型式が販売されて以降の年月を入れる必要が有るのは当然です。)
例えば、2015年8月に見積もりを取ろうとしているんだったら、初度登録年月を2015年5月とかにするという意味です。
車両料率クラスは「型式」によって変わるのであって、初度登録年月で変わるわけでは有りませんから、多少ズレていても保険料への影響は有りません。
初度登録年月を入力させる理由は「新車割引」を適用できる車か否かを判断しているものと思って下さい。
現時点から数ヶ月程度前の年月を入力するのであれば「新車割引」が適用された状態で見積もりが取れるので、そこも難しく考える必要は有りません。
中古車なら、中古車情報として初度登録年月は公開されていると思うので、その情報を利用すればOKです。
車の購入前でも以上の2つの情報が分かれば、見積もりを取れるので、是非是非やってみてください。
専門家からのコメント
中村 傑 (Suguru Nakamura)
大垣共立銀行を退職後、東京海上日動火災保険に代理店研修生として入社。研修期間を経て、2015年に独立開業。2020年に株式会社として法人成り、現在に至る。家業が自動車販売業であり事業承継者でもある。車と保険の両方の業務を兼務しており、専門領域が広い事が強み。
コメント
こちらの記事に関して補足説明させて頂きます。
先ず、新車なのか中古車なのかで大きく異なり、車検証の有無に違いがあります。
新車の場合は車検証が未だ存在しない為、型式やグレードをお客様の契約書を確認して試算します。
コロナ禍においては、新車注文から納車までに1年以上の時間が必要となる事もありましたので、「お客様から新車に車が変わった場合の保険料が知りたい」という問い合わせの場合には、上記対応をしておりました。
中古車においては名義変更前の車検証が必ず存在します。
通常は、名義変更後に、車検証が渡されるのが一般的ですが、初めて自動車保険を契約するケースや、21歳未満の方が被保険者となる場合に関しては保険料が非常に高額となる為、「自動車保険についても時間をかけて準備したい」と考えられる方が多いです。
その場合には、購入したディーラーに「車検証の個人情報欄を黒塗りしたコピーを欲しい」とお願いしてみるのが良いです。個人情報が黒塗りされた車検証では自動車保険の契約を締結する事は出来ませんが、保険料を算出するのに必要な情報は網羅されているからです。
ご参考になれば幸いです。
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