この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
交通事故が発生しやすい時間帯が有るって知っていましたか?
車を運転する時間帯や外出する時間帯は人それぞれだと思いますが、交通事故が発生しやすい時間帯と被っていたら・・・と思うとちょっと怖いですよね。
交通事故の被害者になるだけでなく、加害者になってしまう可能性も有るので、今回紹介する交通事故が発生しやすい時間帯に特に気をつけて、車の運転や外出をするようにしてくださいね。
【統計】交通事故が多発する時間帯
発生した交通事故を時間帯別に見てみると、朝の7時台・8時台と夕方の17時台・18時台に多発している事がわかります。
以下は、平成23年~平成25年に発生した交通事故の時間帯別分布表です。
(参考:JAF)
朝と夕方は、通勤・通学等で交通量・歩行者数等が多くなるため、事故が発生する確率も高くなります。交通量の少ない深夜2時~4時の事故発生件数と比較すると、一目瞭然ですね。
朝方に交通事故が多い理由には、朝の出勤時間に間に合うようにドライバーが焦って運転しているから、という理由も有るでしょう。また、朝方は、歩行者も信号待ちの時間を惜しんで信号無視をしてしまいがちですから、必然的に交通事故は多くなります。
一方、夕方に交通事故が起こりやすい理由には、運転者・歩行者互いに視認性が悪くなるから、という理由が有るでしょう。
続いて、交通事故のうち死亡事故がもっとも発生する時間帯に関するデータを見てみましょう。
死亡事故は夕方の時間帯に多発
死亡事故は夕方の時間帯に多発しています。
不思議な事に、交通事故が頻繁に発生している朝の死亡事故発生件数は、他の時間帯とあまり変わりません。
(参考:JAF)
夕方に死亡事故が集中するのは、交通事故が多発する理由と同じく「視認性が悪くなるため」だと考えられます。ブレーキを踏むのが遅れる分、事故の衝撃が大きくなってしまうんですね。
【参考】月別の事故発生件数~冬にかけて多発~
時間帯とは関係ありませんが、月別の事故発生件数についても紹介しておきます。まずは全体の事故発生件数から見ていきましょう。
(参考:JAF)
続いて、月別の死亡事故発生件数です。
(参考:JAF)
どちらのグラフも同じような動きをしており、冬(12月)に向けて事故件数が増加しているのが分かります。
1月・2月の事故件数があまり多くない事から、”寒さ”や”雪”といったことは事故多発の原因とは関係なさそうです。おそらく、年末に向けて仕事が慌ただしくなっていくので、焦りなどが原因になっているのではないでしょうか。
事故が起こりやすい時間帯と同じ事が言えますが、忙しくても安全運転を第一に考えて車のハンドルを握るようにしましょう。
季節によって日没時間が違う!
日没時間は季節によって異なります。これはみなさんご存知ですよね。夏は遅く、冬は早い。このように認識していると思います。
では具体的に何時に日が沈むのか、と聞かれると「?」となる人が多いのではないでしょうか。そこで、1年を通しての日没時間(毎月1日時点)を紹介しておきます。
面積の小さい日本でも、地域によって日没時間が上記のように異なります。基本的に、西・南に行くほど日没時間は遅く、東・北に行くほど早くなります。そして、季節によって同じ地域でも日没時間は異なります。
お住まいの地域の日没時間を確認して、早めのライト点灯を心掛けて下さいね。
まとめ~早めのライト点灯を~
事故が発生しやすい時間帯17時~19時は、いわゆる夕方の時間帯です。
日没後でも空がまだ明るいため、運転手は「まだライトを点灯しなくても大丈夫」と、錯覚してしまいます。その結果、車両や歩行者を認識するタイミングが遅くなり、死亡事故が多発してしまうわけです。
こうした死亡事故を防ぐためには、各ドライバーが「日没30分前」にはライトを点灯するように心掛ける事が必要です。
なお、オートライト機能に頼らず、なるべく手動でライトを点灯するようにしましょう。車両によっては点灯するタイミングがかなり遅い車もあるためです。
関連記事をチェックする