この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。
マイカーローンとは、借入資金の使用目的が車の購入などに制限されたローンです。
ちなみに、車の購入以外にも下記のような目的でローンを組む事も出来ます(ローン商品によって異なります)。
- バイクの購入費用
- 車検・修理費用
- 運転免許取得費用 等
このマイカーローンは、2つの種類に分けられます。
「ローン型」と「クレジット型」です。
今回はこのマイカーローンの2つの種類の特徴について紹介します。
ローン型とクレジット型の特徴
ローン型とクレジット型は、取扱機関や金利、車の所有権などに違いが有ります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
項目 | ローン型 | クレジット型 |
---|---|---|
取扱機関 | 銀行・信用金庫・JA など | 信販会社・ディーラー系列のクレジット会社 など |
金利 | 低い | 高い |
審査の厳しさ | 厳しい | 比較的通りやすい |
手続き | やや煩雑 | 簡単 |
車の所有権の帰属先 | 購入者 | 信販会社・ディーラー |
ローン型のメリット・デメリット
ローン型のメリットは、何といっても低金利で有る事です。
金利比較ランキングでも上位は軒並みローン型の商品となっています。
一方、デメリットは2つ有り、そのうちの1つが「審査が厳しい」という点です。
金利が低い分、返済能力が高いと判断された人しか審査には通りません。
もう1つのデメリットが「手続きがやや煩雑」となる点です。
車の売買契約はディーラーで結び、マイカーローンの契約は金融機関で結ぶ事になるためです。
ローンの申込自体はインターネットで出来る金融機関が増えていますが、契約手続きには来店の必要が有る金融機関がまだまだ多いです。
なお、ネット銀行では、全ての手続きがインターネットで完結するシステムになっています。
例えば、住信SBIネット銀行の「MR.自動車ローン」です。
ローン型の手続きが面倒に感じる人は検討してみましょう。
クレジット型のメリット・デメリット
クレジット型のメリットは2つです。
1つ目が「手続きが簡単」という点です。
基本的に車の販売店でローンを申し込むので、売買契約とローン契約を同時に行う事が出来ます。
ディーラーの担当者に手続きを任せておけば良いです。
そして、もう1つのメリットが「審査に通りやすい」という点です。
ディーラーの担当者がクレジット会社に口利きをしてくれる事も有ります。
ローンを契約出来なければ車が売れませんからね。
なお、クレジット会社からディーラーへキックバックも有るようです。
ディーラーの担当者は是が非でも審査に通したいでしょうね。
一方、クレジット型のデメリットは2つです。
1つ目が「金利の高さ」です。
相場としては「3%~8%」といった具合です。
ローン型の金利には及びません。
もう1つのデメリットが「車の所有権留保」です。
車の所有権はディーラー又は信販会社に帰属します。
ローンの返済中は車を自由に処分(売却・廃車)する事が出来ません。
また、処分するにはローンの完済と所有権解除手続きが必要になるのもデメリットと言えるでしょう。
【参考】各自動車メーカーの残価設定ローン
各自動車メーカーは、通常のクレジット型のマイカーローンとは別に「残価設定ローン」も用意しています。
このローンは残価設定型クレジットや残クレなどと呼ばれる事も有ります。
残価設定ローンとは、車両価格からローン契約満了後の残価(車の予想価値)を予め差し引いた金額を分割払いしていくローンです。
毎月の返済額を抑えられるのが最大の特徴です。
取扱機関がディーラー系列のクレジット会社である事、また車の所有権の帰属先がディーラー又はディーラー系列のクレジット会社になる事から、クレジット型の1種となります。
残価設定ローンのメリットやデメリットは、別途詳細にまとめているので、下記記事を参考にして下さい。
【参考】フリーローンで車を購入する事も可能
フリーローンとは、マイカーローンとは違って、借り入れたお金の使い道に制限の無いローンです。
もちろん、車の購入資金として利用する事も可能です。
取扱機関は銀行から消費者金融まで幅広いです。
ただし、資金使途に制限が無いので、マイカーローンよりも審査が厳しいと言われています。
なので、マイカーローンを取り扱っていない消費者金融などが狙い目になるでしょうか。
さて、フリーローンの金利は、商品にもよりますが3%~18%となっています。
低い金利で借りられるかは審査次第ですが、マイカーローンの金利より低いなら利用する価値は有ります。
ローンを選ぶ際は、金利が低い銀行などのマイカーローンを優先して下さい。
しかしながら、審査に落ちる事も有ります。
その時に「クレジット型のマイカーローン」と「フリーローン」の金利を比較する為に両方に申し込んでみると良いでしょう。
但し、残念ながらフリーローンの金利は高めになることが多いです・・・。
関連記事をチェックする