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最近ではマイカーローンを組む場合でも、来店不要のネット完結で低金利なローン会社が増えてきましたよね。
とは言え、地元の金融機関なんかも含めると「まだまだお得に借りられるところがあるんじゃないの?」と思う方も多い事でしょう。
熊本県でマイカーローンが組める金融機関
金融機関 | 金利 | 限度額 | 期間 |
---|---|---|---|
熊本銀行 | 1.95~2.50% | 1500万円 | 最長10年 |
三菱UFJ銀行(全国対応・来店不要) | 2.975% | 50万円~1,000万円 | 6ヵ月~10年 |
鹿児島銀行 | 1.80~2.20% | 1000万円 | 最長10年 |
大分銀行 | 1.1~2.9% | 1000万円 | 10年 |
静岡銀行(全国対応・来店不要) | 2.4%~3.4% | 100万円~1000万円 | 10年以内 |
損保ジャパン日本(全国対応・来店不要) | 1.9%~2.85% | 999万円以内 | 6ヵ月~10年 |
福島銀行 | 1.70~2.90% | 3000万円 | 6ヵ月以上10年以内 |
豊和銀行 | 1.80~4.1% | 1000万円 | 最長10年 |
十八銀行 | 1.90~3.20 | 1000万円 | 10年 |
りそな銀行 | 1.90~4.475% | 500万円 | 最長10年 |
長崎銀行 | 1.5~3.1% | 800万円 | 最長10年 |
西日本シティ銀行 | 1.7~2.9% | 1000万円 | 10年 |
肥後銀行 | 1.2~3.0% | 1000万円 | 6ヵ月以上10年以内 |
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変動金利で最安のマイカーローンは西日本シティ銀行
マイカーローンの購入では変動金利と固定金利のどちらを選ぶかが重要なポイントになってきます。
住宅ローンの場合は固定金利のほうが歓迎される傾向が見られますが、マイカーローンの場合はそれほど長期間の返済にはならないこともあって変動金利を選ぶ人も少なくありません。
景気や市場の動向次第で金利が変動するリスクこそありますが、固定金利よりも利率を低く設定している金融機関も多いですし、最長でも10年程度の返済期間の間に金利が劇的に上昇することは滅多になく、最終的な返済額が特になることが多いからです。熊本県でマイカーローンを探す場合にはまずやはり変動金利からチェックしていきましょうね。
熊本県内で変動金利が最安のマイカーローンといえばまず挙げられるのが西日本シティ銀行の「EZマイカーローン」です。
このローンでは最安の金利が年1.7%に設定されており、県内でも屈指の低い利率で融資を受けることができます。
この西日本シティ銀行のマイカーローンは金利のほかにも使い勝手がよい部分もあるので見逃せない存在です。
同じく年1.7%に設定されているのが福島銀行の「マイカーローン車助」です。このマイカーローンでは融資限度額が3000万円と非常に高い水準に設定されているのが大きな特徴です。
ちょっと高級な車を購入しよう、あるいは車の購入代金以外にも車に関するいろいろな用途でお金を必要としている場合に非常に便利な選択肢となるでしょう。
ただ最安の利率は西日本シティ銀行と同じ水準ですが、振り幅の高い利率では西日本シティ銀行が2.4%なのに対してこちらは2.9%となっており、審査の結果では必ずしも県内で最安レベルになるとは限らない面もあります。
この点は融資額によっても変わってくるだけに注意したい部分でしょう。
そのほかでは豊和銀行が最安で1.80%と低い水準にありますが、最高では4.1%と高い水準になっているので申し込む際にはどれぐらいの利率になりそうなのかできるだけ情報を揃えた上で推測しておく必要がありそうです。
1.90%になると九州労働金庫、十八銀行、りそな銀行といろいろな選択肢が出てきますから、利率だけでなくサービス内容や審査の通りやすさなども考慮したうえで比較検討していきましょう。
固定金利で最安のマイカーローンは鹿児島銀行
一方固定金利はなんと言っても返済期間中に金利が変化しないのが大きな魅力です。
変動金利の方が利率が低くても安定した返済環境を求めて固定金利を目指す人も多いでしょう。
月々の返済額が確定していれば返済計画も練りやすいですし、節約しながら繰り上げ返済も計画的に行いやすくなりますよ。
住宅ローンほどではないにしろ固定金利には大きな魅力があります。
そして熊本県内には固定金利の条件がよい金融機関のマイカーローンも多く、利用環境や審査の結果によってはかなり有利な環境で融資を受けることも可能です。
そんな熊本県内で最安クラスの固定金利が設定されているのが鹿児島銀行です。
九州エリアに広く事業展開を行っているこの銀行のマイカーローンは金利面だけでなく内容が非常に充実していることでも評価が高く、固定金利での融資を検討している方にとっては見逃せない存在でしょう。
変動金利の西日本シティ銀行と並んで熊本県内で要チェックのマイカーローンです。
金利は最安で年1.80%。変動金利と同じ水準で利用することができるのですから、月々の返済額を確定しておきたい人にとっては最高の選択肢といえるかもしれませんね。
同じく1.8%に設定されているのが南日本銀行です。
少々地味な印象もある銀行ですが、固定金利の利率が低いこと、パートや専業主婦、年金受給者でも利用可能なことなどメリットも多いマイカーローンです。
ただ最安は鹿児島銀行と同じ水準ですが、最高の利率が鹿児島銀行では2.20%と非常に低い水準で抑えられているのに対して南日本銀行では4.80%とかなり高い水準となっています。
この点は今触れた雇用環境なども大きく左右します。ですから審査を問題なくクリアできそうな場合は鹿児島銀行をメインに、就業環境などで審査をクリアできるか自信がない人は南日本銀行をメインにといった使い分けも検討してみるとよいでしょう。
そのほかでは損保ジャパン日本興亜の「ジャパンダ・ネットマイカーローン」が年1.90%、熊本銀行の「ニューオートローンDX」が最安で1.950、十八銀行の「カーライフローン車快人」が2.00%に設定されています。
固定金利で利率が低い銀行を選ぶ場合にはこのあたりが候補になるでしょう。先ほど触れた審査の内容も含めて金利の利率だけではなくマイカーローンとしての総合的な評価も踏まえながら検討していきたいところです。
ねらい目は「保証料無料」もしくは「保証料込み」の金融機関
ただ金利に関しては保証料の存在についても注意が必要です。融資の際に保証会社の保証を求めてくるローンの場合、金利とは別に保証会社に支払う保証料が発生するからです。
これが無視できない金額で月々0.3~0.7%程度の負担が求められます。
つまり毎月の返済額には金利にこの保証料も加わるわけですね。
ほとんどの金融機関では金利とは別にこの保証料が求められる形となっています。
できるだけ金利が低いイメージをアピールするためにも金利と保証料を別にして表示した方が当然よいからです。
しかし一方では保証料が最初から発生しないローン、金利に保証料が込みになっているローンもあるため比較が難しくなっています。
たとえば金利が年1.8%で保証料が別途に年0.5%発生するローンと、金利は年2.2%で保証料込みになっているローンではどちらが得か?
それぞれの金融機関が表示している金利の数字だけで素直に比較するわけにはいかない事情があるわけです。
さらに面倒なのは審査の結果保証が必要になる場合とならない場合がある点です。
そのため保証が必要ではない場合には熊本県内でも最安クラスの利息の負担になる一方、保証が必要になってしまうとそれほどよい条件ではなくなってしまうケースも出てくるわけです。
この点は審査を受けてみないとわからない部分があるだけに比較が非常に難しい部分です。
こうした難しさがあるだけに、金利を比較する場合には最初から保証料が無料、もしくは保証料込みで設定されている金融機関を優先してチェックしていくとわかりやすくなります。
金利が低く設定している金融機関を見つけたらまず保証料の設定がどうなっているのかを確認し、無料か含まれていたら狙ってみるようにしましょう。
熊本県内で保証料無料・保証料込みのマイカーローンではまずりそな銀行が挙げられます。
こちらは保証料が無料のため余計な負担を最小限に抑えたうえで融資を受けられるのが大きな特徴です。
それから豊和銀行。
ここは子育て世帯を支援するサービスを重視しているのが大きな特徴ですが、保証料を銀行側が負担してくれる非常に魅力的な内容となっています。
それから鹿児島銀行。
この金融機関では審査の結果保証が必要になる場合と必要ない場合が出てきますが、必要になった場合でも保証料込みの形で金利が設定されるのでわかりやすく、いざ契約した後になって「返済額がこんなに高くなるなんて思わなかった」と後悔することもありません。
こうした保証料無料・保証料込みの金融機関のほかにもあらかじめ保証料を含めていない金利と含めた金利を併記している金融機関もあります。
長崎銀行などがその代表的な例ですが、こうしたわかりやすい形で金利を表示しているところも選択肢に加えながら比較検討していくとよさそうですね。
もうひとつ、毎月金利と一緒に保証料を返済していく形のほかに契約時に一括支払いをするタイプもあります。
西日本シティ銀行などが例として挙げられますが、その場合には一度に支払ってその後は金利の利息のみが上乗せされる形になるのでわかりやすいといえます。
その一括で支払う保証料がどの程度の水準なのか、毎月返済していくタイプと比較するのが難しい部分もありますが、計算したうえでできるだけ正確に比較検討したいところです。
なお西日本シティ銀行では一括で支払う保証料の目安を表示しており、100万円を3年間借りた場合には1万5000円となっています。
金利の振り幅に注意
金利を比較する場合に判断を難しくしているのが振り幅です。
ほぼすべての金融機関が金利を表示する際に「○○~○○%」という表現をとっています。
最安から最高の金利までの間に幅があるわけです。
金融機関の金利をチェックする際にはどうしても最安の数字が目に付くものですし、金融機関の側でも最安の数字を前面に押し出して自分たちの金利設定がいかに優れているかをアピールしています。
しかし実際問題として融資を受けるときにその最安の金利が適用されるとは限らず、さまざまな理由で審査の結果高い金利になってしまうことがよく起こります。
最安の金利とはあくまで最高の条件で借りることができた場合の金利であって、実際に適用されるチャンスはそれほど多くはないという意識のもとでマイカーローンをチェックしていくことも必要になるわけです。
そうなると気になるのが振り幅です。この振り幅が大きいほど最安からかけ離れた利率が適用されてしまう可能性が出てくることになるからです。
先ほど金利が最安のマイカーローンを挙げたときにも少し触れましたが、最安の設定が同じでも最高が異なる場合がよくあります。
たとえば「1.8~2.5%」の金利設定の場合は審査をクリアできれば条件があまりよくなくても2.5%で融資を受けることが可能になるわけです。
それに対して「1.8~4.0%」の場合、あまり条件がよくない形で審査をクリアした場合には4.0%での融資になってしまう可能性が出てきます。
これでは低い利率に魅力を感じて申し込んだ意味がまったくなくなってしまいます。
熊本県内で金利の振り幅についてみるとそれほど大きな幅がある金融機関はないというのが第一印象です。
たとえば西日本シティ銀行では通常金利で2.4~2.9%とわずか0.5%の差になっていますし、鹿児島銀行では年1.8%から2.2%と0.4%。審査にクリアさえできればそれほど金利に大きな差ができない形で融資を受けることができるわけです。
ただもちろん振り幅が大きいところもあります。最安は年1%台なのに最高では4%台になるところもあります。
必ず上限も確認したうえで、比較検討していきましょう。
よい面ばかりを見ていると思わぬ落とし穴にはまってしまうこともある。これはマイカーローンに限らずローン商品を利用する上で共通した注意点です。
なお、この振り幅に関しては後述する金利の優遇措置やキャンペーンとも関わってくるので注意が必要です。
これからが適用された場合には通常金利よりもさらに有利な金利で融資を受けることができるわけですが、その分最高の金利との振り幅が大きくなってしまいます。
優遇措置が受けられると期待して申し込んだら適用されず、想定していたよりもはるかに高い金利での融資になってしまった、といったケースも起こりかねません。
優遇措置やキャンペーンを期待して申し込む場合にはあらかじめ窓口でどれだけチャンスがあるのか、自分が条件を満たしているのかといった詳細を担当者とよく話し合って確認しておくことも必要でしょう。
利用条件はどうなっているのか?
マイカーローンは当然のことながら申込みが受理されて審査をクリアしてはじめて利用できるものです。
いくら金利が低くよい環境のマイカーローンでも利用条件を満たしていなければ候補にはできないわけです。
ですからよさそうなマイカーローンを見つけたら利用条件もしっかりチェックしておきたいところです。
期待して申し込んだら条件を満たしていないので受理されなかった、審査に落ちてしまったといったことがないよう気をつけましょう。
この利用条件に関してははっきりした形で内容が明示されているものと曖昧な形で表現されているものの2種類があります。
前者の代表格が年齢です。
申込み時の満年齢が20歳以上であることを必須条件にしている金融機関がほとんどです。
これをクリアしているのは当然のこととして、問題なのは年齢の上限です。
これは各金融機関によって設定が異なっており、申込み時の満年齢で設定しているところもあれば完済時の満年齢で設定しているところ、さらにその両方を設定しているところもあります。
申込み時の満年齢では65~70歳くらい、完済時の満年齢では75歳前後のところが一般的ですよ。
問題なのは申込み時の年齢と完済時の年齢までの期間です。
多くのマイカーローンでは融資期間を最長10年に設定していますが、その期間も完済時の満年齢までとなります。
ですから完済時76歳までが融資期間の限界となっているマイカーローンを68歳で利用した場合には利用期間は8年程度となるわけです。
高齢でマイカーローンの利用を検討している方はこうした年齢制限もよく踏まえたうえでチェックしていきましょう。
逆に曖昧な形で条件が表現されているのが収入面です。多くの金融機関では「安定・継続した収入がある方」を条件にしており、具体的にどの程度の収入が必要なのかはっきりわからない形になっています。
金融機関としては返済不能に陥るリスクを避けるためにもある程度の収入を求めるのは当然ですが、かといってあまり具体的な年収を記載するのは避けたいとの思惑もあります。
その結果こうした不明瞭な表記になってしまっているのです。
ただ熊本県内では具体的な年収の基準を設定している金融機関もあります。
長崎銀行では給与取得者、個人事業者ともに年収(所得)が200万円以上であることを条件としており、これをクリアしていれば申込みが可能です。
ほかには損保ジャパン日本興亜では年収280万円以上を条件としています。
だいたいこの水準の収入をクリアしていればほかの金融機関でも審査をクリアできる可能性が高くなるでしょう。
どうしても不安な場合には事前に直接窓口に問い合わせておくと確実です。
「安定継続した収入」に関してもうひとつ、勤続年数も重要なポイントです。
住宅ローンほどではないにしろ、マイカーローンでも数年かけて返済を続けるわけですから、その間に失業など収入が断たれるようなリスクは金融機関としても避けたいところ。
そのため収入にプラスして勤続年数の条件が設けられている金融機関もありますよ。
先ほど挙げた長崎銀行では給与取得者は勤続1年以上、個人事業主は営業2年以上が条件となっています。
2~3年程度の勤続年数が求められるケースが多く、転職したばかりの方は注意しておいた方がよさそうです。
ネット完結で利用できるか?
これまで熊本県内のマイカーローンについていろいろと取り上げてきましたが、それは県内にあるどの金融機関も利用できることを前提にしています。
しかし実際には交通事情や立地条件の都合で利用が難しいケースがどうしても出てくるものです。
利率は非常によくて理想的なマイカーローンなのに自宅近くに店舗がないので思うように利用できない、そんな残念なパターンも考えられます。
ですから熊本県内のマイカーローンを比較検討していくうえでは自分が利用できるかどうか、店舗の所在地などもチェックしておく必要が出てきます。
ましてこれからマイカーローンを組むとなると車を持っていないことも多く、公共の交通機関でわざわざ出向かなければならないなど来店の面倒が大きくなります。
契約時に訪れることができればよいわけではなく、事前に窓口に相談できるか、契約した後に何かあったときに問い合わせができるかといった点も大事ですね。
ただ手軽に来店できる金融機関だけを選択肢にしているとどうしても選択肢が狭くなってしまい、必ずしもベストとはいえないマイカーローン選びになってしまう恐れも出てきます。
そんな時にできるだけ多くの選択肢をとったうえで比較検討していくのに便利なのが来店不要のマイカーローンです。
申込み、手続きのほとんどをネット上で行うことができるため遠隔地に住んでいても無理なく利用することができます。
ネットを使ったサービスが普及したことで金融機関でもオンラインサービスを積極的に展開するようになっていますが、マイカーローンでもそうした状況が見られるのです。
熊本県内にはそうした来店不要のマイカーローンも多数あり、無視できない選択肢となっています。代表的なところでは鹿児島銀行、損保ジャパン日本興亜の「ジャパンド・ネットマイカーローン」、十八銀行の「カーライフローン車快人」、住信SBIネット銀行、福島銀行の「マイカーローン車助」、三菱UFJ銀行の「ネットDEマイカーローン」などが挙げられます。
これらのローンの中には住信SBIネット銀行のように最初からネットでも手続きを前提にしたものもあれば、鹿児島銀行や十八銀行のように同じローンの中で来店型と来店不要型の両方を用意しているものもあります。
それぞれの特徴な内容をしっかりと確認しておきましょう。
来店不要型のマイカーローンでは審査も早く、手続きも簡便なので非常に便利なのが魅力ですが、どうしても問い合わせへの対応や詳細の確認がしにくい難点もあります。
来店して直接担当者と相談しながらその場で疑問や不明な点を確認できる場合と比べて少々不安がつきまとってしまうのは避けられないでしょう。
ですからマイカーローンを探す場合には来店で申し込む金融機関と来店不要で利用可能な金融機関の両方を候補に挙げたうえで両者を比較していくようにしましょう。
マイカーローン全般の疑問に関しては来店した金融機関の担当者に相談して解消したうえで来店不要のマイカーローンを検討するといった工夫も取り入れてみたいところ。
熊本県内にはどちらのタイプも充実しているだけに金利や融資額だけでなく利用しやすさも考慮にしたうえで比較検討していくことも大事です。
金利の優遇措置を狙う
これまで何度か触れてきましたが、金融機関では一定の条件を満たすことで金利を優遇する制度を設けていることもあります。
基本の金利から割引されることでよりお得な条件で融資を受けることができるのです。
基本金利で比較した場合にはそれほど低い数字ではなかった金融機関がこの優遇措置をフルに活用するとたちまち県内でもトップクラスの水準に浮上する、といったケースも出てくるのです。
熊本県内でもこうした優遇措置が恵まれている金融機関がたくさんあります。
とくに優遇の幅が大きいのが十八銀行です。
この銀行では4段階の優遇措置が用意されています。
まず当銀行で住宅ローンを利用もしくは1年以内に完済しているか、給与振込みを指定しているまたはこれから指定口座に変更する場合には年マイナス0.9%という大幅な割引が適用されます。
住宅ローンの条件を満たせる人はごく限られてきますが、給与の振込み口座に変更するのはそれほど難しくありませんから、それほどハードルが高くない条件ともいえます。
それから当銀行のカードローンを持っているか、新規に申し込む場合にマイナス0.2%、購入する車が電気自動車の場合でもマイナス0.2%。これらを合算して最大年1.3%もの優遇を受けることができるのです。
こうした金利の優遇は複数の項目が用意されている場合でも上限が設定されていることが多いものですが、この十八銀行では上限がなくすべての条件を満たせば最大限の優遇を受けることができるのもポイントです。
この銀行の金利設定は変動金利で年3.2%、固定金利で年3.3%。保証料込みとはいえそれほど高い水準ではありませんが、ここに最大1.3%の優遇が適用されると保証料込みで1.9~2.0%と県内でも有数の魅力的な選択肢になってきます。
基本の金利設定だけをチェックしている人には見えてこない重要な部分ですね。
それから鹿児島銀行。この銀行では少し変わった優遇措置の条件を設けているのが特徴です。
住宅ローンの利用、当銀行に給与、年金の振込み指定がある場合にそれぞれマイナス0.4%が適用されるほか、他の金融機関からの借り換えでマイナス0.4%、「かぎんeバンクセンター」で仮審査の申込みをした場合、「かぎんeバンクサービス」の会員の場合、「MOZECA」会員の場合、優良ドライバー、SDカードを持っている場合にそれぞれマイナス0.2%が適用されます(ただし最大でマイナス0.4%まで)。
とくに「かぎんeバンクセンター」の利用はそれほどハードルが高くないですから申込みを考えている場合には併せて利用を検討してみましょう。
ほかにも西日本シティ銀行では給与振込みまたは住宅ローンを利用している場合にマイナス0.4%、カードローンの利用で0.1%、「ALLINONE」の利用で0.1%、「NCBダイレクト」の利用で0.1%、この銀行でも条件がなくすべてを満たすと最大0.7%の優遇が受けられますよ。
先ほども触れましたがこの銀行はもともと金利の設定が低く、優遇措置が適用されれば変動金利で最安1.7%と熊本県内でもっとも低い金利で利用できる選択肢となります。
ユニークな優遇措置が用意されている金融機関では豊和銀行が挙げられます。
先ほど子育て世帯を支えるサービスを充実させていると書きましたが、子供がいる世帯にはその人数に応じて最大0.3%の金利の優遇措置が適用されます。
条件を満たす方にとっては住宅ローンの利用や給与の振込口座の指定などに比べてはるかに簡単に優遇を受けることができるので子育て世帯にとっては見逃せない選択肢となりそうです。
このように優遇措置はマイカーローンを選んでいく上でかなり侮れないものとなっており、それぞれの金融機関の条件を確認しておくことが欠かせません。
そのうえで自分が条件を満たせそうか、どの金融機関の条件がもっとも満たせて優遇を受けられそうかも踏まえたうえでもっとも低い金利で利用できそうなマイカーローンを探していくことになります。
この点は絶対に忘れないようにしたいところです。
キャンペーンもうまく活用する
この金利の優遇措置と並んで重要なのがキャンペーンです。熊本県内ではキャンペーンを積極的に展開している金融機関が多く、チャンスをうまく活かすことでかなりよい環境で融資を受けることも可能です。
キャンペーンの特徴は不定期で行われること、期間限定での利用になることです。
ですからせっかくいいキャンペーンが実施されていたのに気づかなかった、申込みをズルズルと引き伸ばしていたら終了してしまったなどといったことがないよう日ごろから情報収集をしっかり行っていくことが求められます。
そして「これは自分にピッタリだ」と思える内容があったらすぐに申し込む決断力も欠かせないでしょう。
熊本県内でキャンペーンを実施している金融機関では宮崎銀行、九州労働金庫、熊本銀行、福岡銀行、三菱UFJ銀行、大分銀行、長崎銀行、肥後銀行などが挙げられます。
やはり熊本、九州エリアを拠点に営業展開を行っている金融機関に多く見られます。
代表的なキャンペーンでは九州労働金庫が保証料込みで変動金利が最安1.9%、固定金利で2.2%を実施していますし、宮崎銀行では固定金利で最安1.6%、変動金利で1.3%のキャンペーンを実施しています。
ほかにも長崎銀行の「ながさきEZマイカーローン」でも金利の優遇措置と併せて最安で年1.5%の金利が適用されるキャンペーンも行われています。
こうしたキャンペーンのチャンスを活かせるかどうかでよいマイカーローンを見つけられるかどうかの成否が関わってくる部分も大きいだけにできるだけ最新情報を見逃さずにチェックしていきましょう。
先ほど触れた金利の優遇措置との比較も忘れずに行っておきたいところですね。
キャンペーンを積極的に行っている金融機関と、金利の優遇措置を充実させている金融機関とがあり、なかなか比較が難しい面もあります。
通常金利ではそれほどよい利率ではない金融機関がキャンペーン期間中だけトップクラスの水準になる、または優遇措置の条件を満たすことでトップクラスに躍り出るというケースもあるわけです。
となると期間限定のキャンペーンがよいのか、優遇措置の方がいいのか、自分にとって適した方を選んでいくことも大事になってくるでしょう。
先ほども触れたように優遇措置が適用されるにはいくつかの条件があります。
給与振込みの指定、カードローンなどその金融機関のサービスを利用するといった条件を満たせる環境にあるなら優遇措置が充実した金融機関を選ぶ、そうした条件を満たせそうにない、わざわざ満たす面倒をかけたくない場合にはキャンペーンが充実している金融機関を選ぶといった取捨選択も検討してみましょう。
用途もチェックしておく
これはそれほど気になる部分ではありませんが、いちおうそれぞれのマイカーローンごとの用途も確認しておきましょう。
車を購入する資金を調達するためにマイカーローンを利用する場合には問題にはなりませんが、そのほか車に関連する用途でも利用したい場合にはその分もカバーしているローンを選ぶ必要があります。
ほとんどのマイカーローンでは車両の購入代金に加えて車検や免許取得など車関連の費用にも利用可能になっています。
ただ詳細がそれぞれの金融機関で異なるので注意が必要なのです。
たとえば他の金融機関から借りているマイカーローンからの借り換えに対応しているかどうか。
対応していないところもあれば、鹿児島銀行のように借り換え目的で利用することで金利が優遇される金融機関もあります。
それからどのような形で車両を購入するのか。
新車・中古車問わず利用可能なローンがほとんどですが、事業性の車両の購入は対象外になっている場合もあります。
その他車庫の修理や建設費用に使えるかどうかなども見ておきましょう。
車両購入など用途が限定されているローンの方が審査が通りやすい、金利が有利な環境で借りやすいといった面も出てきますから、車両の購入代金のみでローンを利用したい場合にはあえて用途が制限されている商品を選ぶといったアプローチも検討してみるとよいかもしれません。
手数料などの諸費用も確認しておきたい
保証料ほどではないものの注意したいのが手数料の存在です。
とくに繰り上げ返済の際に手数料が必要になるかどうか。
せっかく節約して繰上げ返済することで支払う利息を減らそうとしたのにその際に手数料がかかってしまうのではメリットが損なわれてしまいます。
残念ながら繰り上げ手数料を設定している金融機関の方が多いのが実情です。
そんな中、熊本県内で手数料が恵まれている金融機関では西日本シティ銀行、りそな銀行、鹿児島銀行などが挙げられます。
これらの金融機関では繰り上げ手数料が無料に設定されており、何度繰り上げ返済をしても余計な負担がかかりません。
鹿児島銀行はそのほか取り扱い手数料、返済条件変更手数料なども無料です。
りそな銀行は保証料も無料に設定されているので非常にメリットが大きい金融機関といえるでしょう。
こうした手数料は数千円、場合によっては1万円を超えることもあります。
コツコツと節約して繰上げ返済をしていこうと考えている方にとってはある意味金利以上に負担が気になる部分となりますから、必ず詳細を確認しておくようにしましょう。
サイトのページに具体的な手数料の金額が記載されていないところもあるので気になる場合には直接問い合わせるなどの積極的な情報収集も求められます。
この手数料に関してはどうしても規模の大きな金融機関で無料に設定される傾向が強く、中小規模の金融機関には少し不利な面もあります。
全般的に見て熊本県内のマイカーローンでは中小規模の信用組合、信用金庫は少なく、九州エリアをおもな営業エリアとしている都市銀行によいものが多い傾向が見られます。
それにプラスして全国規模で事業展開を行っている金融機関のローンも候補に加えながら比較検討していくことになるでしょう。
またキャンペーンが充実しているエリアということもあり、よいタイミングを見計らって申し込むことができるかも大事なポイントとなってきます。
車を購入する予定がある方はある程度時間の余裕を持った上で情報収集を行いながらチャンスを待つ心構えも必要になりそうですね。