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交通事故に遭遇し重度の後遺障害が生じると、その後の生活に「介護」が必要となります。そして、介護には様々な介護用品や補助器具が必要となってきます。
必要となるであろう介護用品や補助器具には、例えば以下の様なものがあります。
介護ベッド・マットレス・床ずれ防止マットレス・体温計・血圧計・パルスオキシメーター・吸引機・車いす・移動用リフト・義足・義眼・パソコン・ベッドサイドテーブル・おむつ・クッション・点滴棒・シャワーチェアー・聴診器・保護帽子・かつら
人によって必要な介護用品は異なり、数え上げればキリがありません。
ここでは主な介護用品を紹介し、介護用品にまつわる判例についても紹介をしていきます。
介護ベッド
介護ベッドは起き上がり等の動作を電動で補助してくれる、足腰に後遺症がある方には必須のベッドです。また最近の病院は、基本的にこの介護ベッドが設置されているので、入院している方はベッドをリモコン一つで傾けたり、高さを変えたり出来る様になっています。
(参照元:介護ベッド販売センター)
ベッドサイドテーブル
ベッドサイドテーブルは、介護ベッドとセットで使用するテーブルです。主に食事をとるときや起き上がって本を読むとき等に必要となります。
(参照元:介護ベッド販売センター)
移動用リフト
移動用リフトは、足が不自由で自力では移動できない方が主に使用するもので、体を吊り上げてベッドから車いすやトイレ、浴室などへ移動するための器具です。一般的に50万円程度と高額な物が多いので、レンタルされること多いです。
主に移動用リフトには以下の3種類があります。
- 固定式
- 自走式
- 据置式
固定式
固定式のリフトは、主に浴室などに設置され、突っ張りなどを使用して固定することで使用します。
(参照元:株式会社フロンティア)
自走式
自走式のリフトは、自走輪が付いているため室内では自由に移動することができます。
(参照元:株式会社フロンティア)
据置式
リフトを床に置いて、可動範囲内でつり具又は椅子等を使用して体を持ち上げ、移動をします。
(参照元:株式会社フロンティア)
義足
義足は、事故により足を全部又は部分的に失った方の為に、歩行補助として人口の足を付けるという物です。
(参照元:オートボックジャパン株式会社)
義足は毎日使い続けるので、数年毎に買い換える必要があります。従って、判例でも数年毎に買い換えることを前提に損害額が認定されることになります。
女性会社員の後遺障害事例。義足の購入費として購入代金全額を認め、平均余命まで3年毎に買い換えることを前提に中間利息を控除した合計金額を認めた例
パソコン関連
最近ではパソコンが発達していて、後遺障害により意思疎通が困難な方でも、パソコンを使用する事で意思疎通が可能となることもあります。
例えば、「アゴ操作マウス」というものがあり、手が不自由になった方でもアゴをマウスの代わりにして、パソコンを操作することが可能となる様な製品もあります。
(参照元:一般財団法人保健福祉広報協会)
男性会社員の後遺障害事例。アゴを動かしてパソコンを操作できる入力支援機器の購入が、日常生活を営むのに必要であると判断し、その購入費を認めた例。
パルスオキシメーター
パルスオキシメーターは、指先や耳に付ける事で、脈拍数や酸素飽和度(酸素がどれくらい血液に取り込まれているかを割合で示したもの)を測定する機器です。
病院でも使用されており、入院中などには毎日のように看護師さんがパルスオキシメーターを指にはめて測定してくれます。
別途、「義歯・義足・コンタクト・補聴器などの装具の賠償金額」でも損害賠償額や判例について解説しているので、合わせて参考にしてください。
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