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交通事故後間もなく、保険会社から「同意書」という書類が送付されてきます。
この書類に関して、被害者の方の多くが色んな不安を抱くようです。
「同意」という言葉の意味を考えるとサインするのを躊躇してしまう気持ちも分かります。
結論から言うと同意書にはサインをしてしまってOKです。
今回は、なぜ保険の同意書にサインをした方が良いのか?についてQA形式で紹介して行きたいと思います。
同意書を取り付けて一体何に使うの?
保険会社があなたにサインを求める同意書は以下のように3種類あり、保険会社によって3枚に分けて同意を求める会社もあれば、1枚にまとめて同意を求める会社もあります。
個人情報保護法により、医療情報は原則患者しか取得する事ができません。
また、診断書などの医療書類の取得は有料です。
仮に貴方が同意書にサインをしない場合、自分でお金を払って医療情報を取得して、自分で保険会社に書類を提出しないと保険金が降りません。
また自分でこれらの作業をするのは非常に手間ですよね。
しかし、同意書にサインをすると、本来自分で提出しなければならなかった医療情報の取得を保険会社が代行してくれますし、取得費用も立替えてくれます。
従って、基本的には同意書にサインをした方が良いです。
同意したら不利益を被るのでは?
何の為の同意書なのかが、同意書には明記されています。
その内容は上の質問に記載した通りです。
目的がはっきりとしていますので、いたずらに不安を抱く必要はありません。
むしろ同意しない場合の不利益の方が大きいでしょう。
個人情報が悪用されませんか?
医療情報から個人情報が保険会社に知られる事になりますが、保険会社の目的は保険金の支払い金額の見積もりや目途を立てる事であって個人情報を収集する事ではありません。
また、保険会社は個人情報保護法を遵守する立場にあるので、悪用される心配は特に有りません。
もし、悪用されたのであればそれは明確な法律違反ですからしっかりと異議を申し立てを行いましょう。
サインしなくても大丈夫?
一概に大丈夫とは言えません。
お金と時間に余裕が有るならばサインしなくても大丈夫と言えるかもしれませんが、普通はサインをしておいた方が無難です。
まず、上述したように同意書にサインをしないと被害者側の手間が増えてしまいます。
次に、医療機関は診断書等と共に請求書を保険会社に提出して治療費の支払いを受けるのですが、被害者が同意書にサインをしていない場合、診断書等を保険会社へ提出する事ができません。
また保険会社側も請求書だけでは正確な治療費かどうか判断出来無いので治療費の支払いが保留事項となり、一旦被害者が治療費を立て替える必要性が出てきます。
同意書へサインをしても基本的に不利益を被る事は有りませんので、保険会社から同意書の提出を求められれば内容を確認してサインをした方がいいでしょう。
意固地にならずに保険会社の担当者の顔を立てておく方が上手く行くことも有りますよ。
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