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(出典:ダイハツ公式サイト)
ダイハツのムーヴは、軽自動車ということで小回りが利き、税金も普通車より安く、また低燃費なので人気の高い自動車となっています。
実際に乗っている人は勿論のこと、これから購入を考えている人も多いのではないかなと思います。
お財布にもエコなムーヴですが、自動車なので維持費の事も考えなければいけません。
そこで、今回は維持費の一つである自動車保険がムーヴではどれくらいになるのか見積もりをとってみました。
前提条件がぴったり合わないかもしれませんが、参考にしていただければと思います。
見積もりの前提条件
ムーヴの自動車保険料を以下の前提条件で、共栄火災とソニー損保とイーデザイン損保の3社で見積もりをとってみました。
■見積もりした車種について
- 車両・・・ダイハツ ムーヴ(2014年12月発売モデル)
- ナンバー・・・軽自動車5ナンバー
- 型式・・・DBA-LA150S型
■記名被保険者等について
- 記名被保険者・・・25歳独身男性
- 家族構成・・・1人暮らし
- 運転免許保有者・・・本人のみ
- 住所・・・愛知県
■自動車保険の内容について
- 等級・・・6等級
- 事故有係数適用期間・・・0年
- 使用目的・・・通勤通学使用 *1
- 免許の色・・・ブルー
- 運転者の範囲・・・本人のみ補償
- 運転者の年齢範囲・・・21歳以上補償
- 車両保険・・・無し
- 予想年間走行距離・・・10,000~11,000キロ *2
- 対人賠償保険・・・無制限
- 対物賠償保険・・・無制限
- 搭乗者傷害保険・・・無し
- 人身傷害保険・・・3,000万円(車内外補償タイプ)
- 付帯した特約・・・対物超過修理費用特約(ソニー損保は自動付帯)、弁護士費用特約(イーデザインは自動付帯)
- 自動付帯される特約・・・他車運転特約、無保険車傷害特約
*1 ソニー損保は通勤通学使用でも主に家庭用という選択になります。
*2 予想年間走行距離を見積もりに反映するのはソニー損保のみ。
ムーヴの保険料は?
上記の前提条件において自動車保険料を見積もった結果を発表したいと思います。
自動車保険料が一番安かったのは、イーデザイン損保でした。
■イーデザイン損保・・・64,870円
次に安かったのは、ソニー損保でした。
■ソニー損保・・・69,590円
一番高かったのが、共栄火災でした。
■共栄火災・・・89,280円
ムーヴの特徴が保険料に与える影響
冒頭でも紹介したように、25~31km/Lの低燃費のエコカーである事がムーヴの最大の特徴と言えます。
エコカーと言えば自動車保険でいうエコカー割引の恩恵を受ける事が出来そうですが、残念ながら割引の対象とはなりません。
というのも、自動車保険のエコカー割引の対象は電気自動車とハイブリッドカーだからです。
ムーヴはエコカーではあるけれども対象外となってしまうわけですね。
エコカー割引という曖昧な名称が良くないですよね。
(まあ、保険会社の中には電気・ハイブリッドカー割引という分かりやすい割引名称にしている会社もありますが。)
あとは、ムーヴは軽自動車であるので、保険料はやはり普通車や小型車に比べると安くなります。
軽自動車全般に言える事ですが、軽自動車には型式毎に車両料率クラスが設定されておらず、軽自動車として保険料を保険会社が試算しているのが現状です。(*1)
*1 軽自動車は普通車等と比べるとボディの耐性は弱く安全性という部分を考えると低くなります。
しかし、人身事故や物損事故を起こした場合に、人の怪我の具合や物の破損具合を考えるとどうでしょうか?軽量な軽自動車の方が保険金が支払われる対人・対物に対する被害は少なくなるのが普通ですよね。
そして、軽自動車はその名のごとく車重が軽くパワーも無い事から普通車等に比べると事故の被害は大きくならないのが一般的です。
また、パワーが無い事から遠出をする事もあまり考えられないので、事故のリスクも低くなり保険料が安くなるのです。
最近は、走行距離をリスク細分として考える自動車保険会社もちらほらと登場しているので走行距離に関してはズレが生じる事もあります。
保険会社の違いが保険料に与える影響
■年間走行距離割引
今回の保険会社3社の中で年間予想走行距離を取り入れているのはソニー損保だけです。
1位と2位の差の原因の一つは「軽自動車としてだけ保険料を見積もるの」か「軽自動車であるが年間走行距離も考慮するのか」といった点が影響したと考えられます。
今回は年間予想走行距離を11,000km未満として見積もりをしましたが、5,000km未満に設定するとソニー損保ではその他の条件は同じも60,000円を切ります。
近場の勤務地に車通勤等をする場合、ソニー損保はお得な保険会社という事になりそうです。
■住所地による保険料の差
住んでいる地域によっても保険料に差が生まれた可能性も考えられます。
つまり、保険会社の中にはリスクの考え方として、事故の多い地域(区分の仕方は保険会社によって異なる)に住んでいる場合には保険料を高くする会社が有るからです。
今回の保険会社3社を具体的に見ていくと、ソニー損保は保険料の見積もりの前提条件の項目に「住んでいる地域」が有りませんでした。
共栄火災は、沖縄県かそれ以外かという入力項目が有りました。
最後にイーデザイン損保は、住んでいる県(今回は愛知県)を入力する項目がありました。
愛知県は死亡事故の多い県なので、一番安かったのがイーデザイン損保とはいえ愛知県に住んでいる事による保険料の上乗せがいくらかは有ったかもしれません。
ちなみに、死亡事故の多い都道府県と少ない都道府県は以下のようになっています。
■死亡事故が多い都道府県
順位 | 都道府県 | 死亡事故件数 |
---|---|---|
1位 | 愛知県 | 204件 |
2位 | 神奈川県 | 185件 |
3位 | 千葉県 | 182件 |
3位 | 兵庫県 | 182件 |
5位 | 埼玉県 | 173件 |
■死亡事故が少ない都道府県
順位 | 都道府県 | 死亡事故件数 |
---|---|---|
1位 | 島根県 | 26件 |
2位 | 徳島県 | 31件 |
3位 | 鳥取県 | 34件 |
4位 | 沖縄県 | 36件 |
5位 | 秋田県 | 37件 |
■使用目的区分の違い
使用目的の区分に関しても違いがあります。
ソニー損保は多くの保険会社が「通勤通学目的」と「日常・レジャー目的」に区分している所を、まとめて主に家庭用という区分にしています。
最後に
年間走行距離割引の所で、前提条件によってはソニー損保の保険料が最安になる事を紹介しましたが、ソニー損保のインターネット割引は1年目の8,000円から2年目には2,000円へと大幅に減額される事になります。
一方、イーデザイン損保は更新でも毎年10,000円の割引が貰えるのでそれを考えるとイーデザイン損保の方が得かもしれません。
また、今回の前提条件では被保険者の年齢を25歳として見積もりをしましたが、更新の際には26歳になっているので、年齢の補償範囲が「21歳以上補償」から「26歳以上補償」と保険料が安くなる区分へと変化します。
以上の事を考えると、自動車保険は毎年保険内容を見直して、各社の見積もりを取る事で毎年保険料を節約する事が出来る事がわかります。
毎年見積もりを取る事は面倒くさいかもしれませんが、保険料の節約が出来ると我慢して更新時には見積もりをとって吟味するようにしてください。
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