充電プリウスって何だ?価格や燃費性能をチェック!

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この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

充電プリウス
(出典:トヨタ)

トヨタのプリウスは自動車を運転する人ならほとんどの人がご存知の人気ハイブリッド車です。

というか、自動車を運転していなくても知っていますね。

この人気車種から2012年にプリウスPHVいわゆる充電プリウスが販売されています。

販売開始されてから既に3年が経過してしまっていますが、今でも非常に人気のようなので、今回はこの充電プリウスについて紹介していきたいと思います。

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「充電」プリウスとは

充電というと、私自身はスマホ・携帯電話の充電が真っ先に頭に浮かぶわけですが、充電プリウスはまさにスマホのように自宅で充電が可能という特徴を有しています。

もちろんスマホのように自宅にあるコンセントから充電出来るわけではなく、専用の充電設備が必要になるので、実は全然違いますけどね。

充電設備の設置は、用途によって10~20万円の工事費用が必要になります。

充電は【AC100Vで180分、AC200Vで90分で満タン】となります。

満タンにした後に電気だけで走れる距離は約26kmです。

従来のプリウスHVが約2kmしか走れなかったわけですからEV走行距離性能はかなり進化しています。

燃費に関してはかなり差が出そうな感じですね。

また、プリウスPHVは電気で走行出来るのはもちろんの事、充電が無くなった場合にはガソリンでも走れるという特徴を持っています。

言わずもがなですが念のため。

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電源としても使用出来る

この充電プリウスは、充電のみならず電源としても利用出来ます。

震災等による停電時に電源として利用出来るのは、地震の多い日本に住んでいる事を考えるととても便利な機能になりますね。

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燃費性能

充電プリウスの燃費性能は、30.8~31.6km/Lです。

一見プリウスHVの30.4~32.6km/Lと全く変わらないように感じますが、これはハイブリッド走行も含んだ数値です。

さきほども紹介した「電気のみを利用したEV走行の場合の距離」をもう一度ここで紹介しておきますね。

充電プリウスが約26km、プリウスHVが約2kmです。

つまり、充電満タンだと往復20kmほどの利用ならほぼEV走行だけで可能となりガソリンを利用する必要は有りません。

この点を考慮すると、10km圏内での利用が多い場合にはHVプリウスとの燃費の違いは非常に大きくなります。

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1回の充電での電気代とプリウスHVとの燃費比較

充電を満タンにするのに必要な電力量が約3kwh/回ですので、この数値に1kwhの単価を乗じる事で充電に必要な電気代を計算する事が出来ます。

例えば、東京電力の従量電灯Bプランを契約している場合の電気代は、19円43銭(1ヶ月の電力利用量が120kwh未満の場合)×3kwh=58.29円となります。

また夜得プランだと、12円48銭×3kwh=37.44円となります。

この点プリウスHVは約30km/Lとなので、20km走行するのに必要なガソリン代(リッター130円で計算)は20km÷30km/L×130円/L=約86.67円となり、1日当たり約28.38円~49.23円の差が生まれます。

プリウスHVよりも燃費は良い事が分かりますし上手く使えばかなり節約できそうです。

しかし、気になるのは車体価格ですよね。

維持費用に加えて取得費用も考えておかないと「実は損をしてしまっていた!」なんて事にもなりかねません。

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充電プリウスの価格

充電プリウスの新車価格は、293.1~411.2万円です。

プリウスHVの同グレードと比較すると約70万円ほど高額になっていますね。

両者ともエコカー減税100%、自動車グリーン税制75%の減税を受けるので減税に関しては差が生まれません。

クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金の最大250,000円(グレードLは最大200,000万円)を考慮しても新車価格の差は45万円となります。

この差を先ほどの燃費性能で埋めるとなると以下のようになります。

(金額は1日当たりの節約可能額の最大値として算出した49.23円を用います。)

49.23円/日×365日=17,969円
45万円÷17,969円=約25年

さらに充電設備の工事費用も考えると元をとるのはかなり難しくなります。

停電時に電源として利用出来るメリットを差し引いても、残念ながらお得な感じはしませんね。

もう少し本体価格が安くなれば購入を検討するレベルになるのかなと思います。

ただ、これは自宅で充電を1度満タンにするだけという前提に立っているので、出先で自宅と同額で充電が出来て(G-stationは100~300円なのでガソリンよりも割高)走行距離が伸びれば、もう少し短い期間で価格差を埋める事は可能です。

例えば、勤め先で無料で充電出来るなど出先で安く充電出来るかどうかによってお買い得になる事も有り得ます。

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まとめ

充電スタンドの数は約12,000箇所まだまだ数が少なく、約35,000箇所あるガソリンスタンドの数と比べると約3分の1となっているので、電気自動車が満足に走れる時代はまだまだ先なのかなと思います。

ただ、PHVプリウスは充電走行が可能な上にガソリンで走る事も出来るハイブリッド車ですから、日本の自動車の燃料供給の現状にマッチした車両であるとも言えます。

電気自動車では充電が切れると充電スタンドが無ければいわゆるエンストとなりますが、PHVプリウスは充電が切れてもハイブリッド走行が可能なので充電が切れてエンストするという不安は有りませんからね。

消費者として待ち遠しいのは車両価格の値下げです。

車両価格が高ければ自動車保険の車両保険も高額になっちゃいますからね。

トヨタさんにはもう少し頑張って欲しい所です。

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