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(出典:タント|カーラインナップ【ダイハツ】)
2015年1月8日に、2014年の1年間での(車名別国内)新車販売台数ランキングが全国軽自動車協会連合会と日本自動車販売協会連合会から発表されました。
近年は、ハイブリッド車が人気で上位にランクインする傾向にありますが、2014年はどうだったのでしょうか。
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2014年販売台数ランキング
気になる2014年の新車販売台数ランキング、栄えある1位はダイハツ工業が販売している「タント」でした。2014年の新車販売台数合計は5,562,752台であったことから、実に新車を購入した100人に4人程度が「タント」を購入していることになりますね。
順位 | 車名(通称) | ブランド名 | 台数 | 前年比 |
---|---|---|---|---|
1 | タント | ダイハツ | 234,456 | 162.1 |
2 | アクア | トヨタ | 233,209 | 88.9 |
3 | フィット | ホンダ | 202,838 | 111.8 |
4 | プリウス | トヨタ | 183,614 | 72.4 |
5 | N-BOX | ホンダ | 179,930 | 76.6 |
6 | ワゴンR | スズキ | 175,369 | 94.2 |
7 | デイズ | 日産 | 169,244 | 214.6 |
8 | N-WGN | ホンダ | 146,717 | 1274.7 |
9 | ミラ | ダイハツ | 157,276 | 90.6 |
10 | ムーヴ | ダイハツ | 138,048 | 67.2 |
タントは軽自動車とは思えないような広い車内空間があり(ベビーカーを折り畳まずにそのまま積むことができます!)、28.0km/ℓという低燃費を実現しています。ワンボックスカーが欲しいけど、燃費や料金を考えると・・・という方などを一気に取り込む事ができた結果なのかもしれないですね。
また、渋滞中の前方車への追突を防ぐ「低速域衝突回避支援ブレーキ機能」や「誤発信抑制制御機能」といった、最近進化をし続けている先進運転支援システムも備えています(縦列駐車も機械が実施?先進運転支援システム(ADAS)がますます進化中)
小さい子供がいる家庭や、アウトドアが好きな方にはとても魅力的な自動車となっており、上位ランクになる事も頷けるような機能・価格になっていますね。
時代は軽自動車?
トップ10にランクインしている自動車を見ても分かる様に、上位の条件は「軽自動車」か「ハイブリッド車」ですね。トップ10のうち、実に7車種が軽自動車というランキング結果になっています。
景気が上向きと言われてはいても、消費税が5%から8%に上がった事もあり、新車の需要は落ち込んでいます。まだまだ一般消費者レベルではお金が増えて来ているという実感はないことからか、燃費のいい車や税金等の維持費が安い車を好む傾向にあるようですね。
また、新車需要が落ち込んでいるため、前年比で見ても減少している車種が多いのですが、「タント・フィット・デイズ・N-WGN」の4車種については前年よりも販売台数が増加しています。特にN-BOXは2013年11月に新モデルを発売したことから、2014年に一気に販売台数が増えており、前年比1274.7%という大きな伸び率となっていますね。
ハイブリッド車はセダンやSUVも最近では多く登場はしているのですが、やはり車体価格という面では軽自動車やコンパクトカーのハイブリッド車には及ばない為、どうしても販売台数では一歩引いた感じになってしまいます。
(出典:toyota.jp ハリアー)
ちなみに、SUVの代名詞とも言えるトヨタのハリアーは64,920台でした。スポーツカーや高級セダンといった、乗っていると「かっこいい」と思われる様な自動車については、自動車の販売金額という面では大きく貢献しているでしょうが、台数という面ではやはり少なくなります。「かっこいい」と思われる車がランキング上位になるほど売れていると、それはもはや「かっこいい」ではなくなってしまいますからね。
一昔前までは軽自動車というと、「女性向け」や「小回りが利くので運転が少し苦手な方向け」といったイメージが強かったですが、最近では普通自動車と同等以上の地位を築き上げて来ています。これからしばらくは軽自動車やハイブリッド車が、日本の自動車業界を牽引していくことになるのかもしれないですね。
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