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自動速度取締機(通称オービス)によって速度違反で捕まった場合には、どのような処分が待っているのでしょうか。
警察のねずみ捕りや警ら中のパトカー等に速度違反で捕まった場合、その場で言い訳をする事も出来ますが(ほぼほぼ通じませんけどね。)、オービスの場合には言い訳をする相手がいませんよね。
今回はオービスで捕まった場合の言い訳・罰金等について紹介していきます。
オービスの概要
自動速度取締機(通称オービス)は、「自動速度取締機設置道路」という青い看板が設置された道路で行き交う車両の速度違反を監視する機械です。
高速道路や一般道路の速度が出やすい直線道路などに設置されている事が多く、法定速度を時速30km~50kmほど超過して通過した場合に機械が作動し、赤い光と共にカメラ(デジタルとフィルム)で車両とナンバープレートと運転手が撮影され超過速度の情報ともに最寄の警察署にデータが送られます。
実際にどのように光るかは下の動画をご覧ください。
* オービスが作動する速度は警察の公式発表ではなく、インターネットでオービスに撮影されたという人の情報などを基に記載しています。
定点カメラの動画(サムネイルが「・・・」になっていますが視聴できます)
運転者目線の動画(動画18秒辺り)
速度の測定はレーダーや磁界などで行うようです。
オービスを検知するためのレーダー探知機が販売されていますが、レーダー探知機で分かるオービスも有れば分からないオービスも有るようです。
まぁ、スピード違反は自分だけでなく他人も傷つけてしまうリスクが高まるので、機械に頼らず法定速度を守って運転するようにしましょう。
オービスの通知書に対して言い訳は可能か?
オービスに撮影された場合には警察から、オービスで撮影された事・出頭日時・場所・連絡先等が記載された通知書が送付されてきます。
撮影されてから通知書が届くまでの期間はオービスの種類によって異なります。
この通知書が送られてきた際に罰金や加点を逃れるために言い訳をする事ができるのか?これはインターネットで私が調べた限りは言い訳が通じた人はいませんでした。
不満がありながらも行政処分に従うという人が多いようです。
処分に納得がいかないような場合には弁明や聴聞手続きといった方法がありますが、警察・公安委員会などを納得させる事が出来る理由と証拠を準備する必要があり、ただトイレに行きたかったなどの言い訳では通じないのでやめておいたほうがいいでしょう。
罰金と加点はいくら?
基本的にオービスで撮影された場合には青切符が切られる反則通告制度とは異なり、赤切符が切られ簡易裁判で罰金額が決定されるので固定された金額はありません。
ですが、通例的に7万円~8万円となっているようです。
赤切符とは6点以上の一発で免停となる違反を犯した場合に警察に渡される書類の事です。
オービスで撮影された場合の違反点数は以下のようになります。
超過速度 | 違反点数 |
---|---|
30km~50km(一般道路) | 6点(免許停止) |
40km~50km(高速道路) | 6点(免許停止) |
50km~(一般・高速道路) | 12点(免許取消) |
オービスで撮影されるほどの速度超過をした場合には、約7,8万円の罰金と免許停止又は免許取消という重い罰則が待っている事になります。
停止処分者講習
免許停止の処分を受けた場合には、停止処分者講習を受ける事で免停期間を短縮する事ができます。
講習を受けるために必要な受講料は以下の通りです。
免許停止期間 | 受講金額 |
---|---|
30日 | 13,200円 |
60日 | 22,200円 |
90日~180日 | 26,400円 |
受講態度や筆記試験の成績によって短縮される日数が決定されます。
オービスを逃れられるナンバープレート!?
一昔前までは、オービスの赤外線のフラッシュを吸収したり反射したりしてナンバープレートが撮影されないようにするナンバープレートカバーが有りましたが、今はこのような違反から逃れようとするカバーを使用する事は禁止されています。
ちなみに、オービスの撮影を困難にするためのナンバープレートを販売した業者が有罪になった判例がありますので紹介しておきます。
■オービスの撮影を困難にするナンバープレートを販売した業者が道路交通法違反幇助(購入者が当該ナンバープレートを装着し速度超過違反を犯していた。)と道路運送車両法違反で一審で有罪とされた。
しかし、大きさは同じだが真正のナンバープレートは金属板に緑色の文字・数字が浮き彫りになっている状態で有り、スペシャルナンバーはアクリル盤に黒のフィルムを添付したもので、違いは一目瞭然であるとして偽造にはあたらないと控訴した事案。
■判決内容
真正のナンバープレートとスペシャルナンバーの違いは確かにあるものの、真正のナンバープレートは停車時だけでなく走行中も視認できるように製造されている。
そのため、走行中にはスペシャルナンバーなのか真正なのかが判別はかなり注意深く見ないと判別が不可能であるとして控訴棄却
今現在は、汚れ防止等の目的のナンバープレートカバーは禁止されていないようですが、オービスだけではなくひき逃げなどの場合に、やはりナンバープレートを視認する事が困難である事から来年度から国土交通省はナンバープレートカバーの装着を法律で禁止する方針を固めたようです。
ナンバープレートカバーを装着している人は今のうちに外しておきましょうね。
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