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海外旅行保険や火災保険のイメージが強い旧AIU(現:AIG損保)ですが、自動車保険についても「ファミリー向け保険typeR」を代理店型として長年販売を続けています。
ちなみに、日本で一番最初に外資系として損害保険事業を開始したのがAIU(現:AIG損保)です(営業を開始したのは1950年)。
AIU(現:AIG損保)の自動車保険は、契約者から高い評価を受けています。その理由は「事故対応力の高さ」です。価格comの2020年の「事故対応満足度ランキング」では堂々の1位に輝いています。
自動車保険選びで”保険会社の事故対応”を重視する人にとっては、有力候補の1つになると思いますよ。
それでは、そんなAIUの自動車保険の補償内容や事故対応、ロードサービス、契約者からの口コミなどについて見ていきましょう。
なお、当記事の情報は2015年10月1日以降(最新)の契約を対象にした約款等に基づいて作成しています。
AIU保険(現:AIG損保)の補償内容
保険内容を一覧形式で紹介します。
(最終更新日:2017年5月8日)
AIU(現:AIG損保)の自動車保険は、「対人賠償保険・対物賠償保険・人身傷害保険」の3つの保険を基本補償としています。スタンダードな自動車保険と言えますね。これらの基本補償に特約を付帯させて、保険を組み立てていきます。
なお、いくつかの特約がセットされたオススメプラン(レギュラープランやスマートプランなど)が用意されていますが、自由に組み立てる事も可能です。
付帯できる特約の中には、ユニークな特約がいくつか有ります。それらについて少し詳しく見ていきましょう。
車上ねらい被害費用補償特約
「車上ねらい被害費用補償特約」は、契約している車の窓ガラスやキーシリンダーが車上ねらいによって損害を受け、修理が必要になった場合に、事故現場から居住地までの交通費を保険金として受け取れるというものです。自動付帯となっていますね。
受け取れる保険金は3万円です(保険期間中に1回限り)。帰宅費用としては十分な金額と言えるのではないでしょうか。
*2:i・セキュア
「i・セキュア」では、被保険者が国内外で個人情報又はクレジットカードの不正使用による金銭的被害を被った場合、「支払用カード・個人情報不正使用保険金」を受け取ることができる特約です。
また、個人情報やクレジットカードの不正使用による損害賠償請求をする際に、弁護士や司法書士等に費用を払った場合に「法律相談費用保険金」と「損害賠償請求費用保険金」が支払われます。
さらに、国内外で金融機関の窓口やATMで現金を引き出してから1時間以内に発生した盗難事故で被害にあった場合、「途中ねらい盗難保険金」及び「途中ねらい傷害保険金」を受け取ることができます。
自動車に関する保険とは直接関係ないですが、有ると嬉しい特約です。海外旅行保険に強いAIUならではの補償内容ですね。
特定修理工場入庫特約
3つ目が特定修理工場入庫特約です。特定修理工場入庫特約はAIU保険会社(AIG損保)が指定する修理工場に入庫すると臨時費用が支払われる特約です。この特約は自動でセットされます。
このように、AIGでは他の自動車保険会社では販売していない特約を販売しているので、幅広い範囲を補償できる自動車保険を組むことが出来ます。違いがあるからこそ選択する意味があるのではないでしょうか?
(出典:旧AIU保険)
詳しく調べたい方はインターネットで!と言いたい所ですが、AIU保険のサイトでは詳細な補償内容が見れませんので、パンフレットを請求するか代理店に行くしかありません。
パンフレットはAIU保険のホームページから名前や住所や電話番号等を入力するだけでもらえます。時間にして2分も掛からないでしょう。
到着までは4,5営業日かかるので、自動車更新が迫っている方は早めに請求して他の自動車保険と比較してみてください。
なお、保険約款はインターネットで見れますが、分かりにくいです(AIUに限らず)。逆に謎が深まる可能性も有るので、保険会社に電話で質問した方が早期解決につながると思いますよ。
旧AIU(現:AIG損保)の事故対応
以下、旧AIU保険の主だった事故対応内容です。
- 24時間365日対応の事故受付
- インターネットでの事故受付可能
- 1事故1担当者制 *1
- GPS緊急通報サービス有り
- AIU提携修理工場での修理サービス *2
*1:1事故1担当者制
事故の対応から保険金の支払いまでの窓口が一本化されています。この事によって、対人賠償・対物賠償などあらゆる事を1人の担当者に連絡すれば足りるので、契約者の負担が軽減されます。
また、担当者間の連絡や書類確認が不要になるので、保険金支払までの時間が短縮されます。
担当者が複数いると、例えば「担当の○○にお伝えされたのですか?それは私に言って頂かないと対応できませんよ。」という様に契約者と担当者間で意思疎通が困難になる可能性があります。
さらに言うと、事故対応時に複数の担当者から連絡が来ると混乱してしまいますよね。
こういった状況を避ける為に、AIUでは1事故に対して担当者は1人にして責任関係を明確にしています。
*2:旧AIU(AIG損保)提携修理工場での修理サービス
提携の修理工場を利用した場合、修理期間中は無料で代車を利用できます。また、修理内容に関しては永久保証書が発行され、修理箇所に不具合が生じた場合は無料で修理をしてもらうことができます。
さらに、修理費用については、工賃が10%割引、部品は1%割引を受けることができます。また、修理完了後には、AIUドライブインサービスセンターが指定の場所へ自動車を無料で届けてくれます。
旧AIU(AIG損保)のロードサービス
AIU保険のロードサービス(無料付帯)は、他社と比べると項目が少なめになっています。
- レッカー無料距離:提携修理工場までなら無制限(ただし、契約者が入庫先を指定する場合は100kmまで)
- 故障時のトラブル対応 *1
AIUのロードサービスはやや物足りない内容となっていますが、代車費用や宿泊費用などの付随費用の補償などについては、「事故時代車費用補償特約」や「事故時付随費用補償特約」を別途付帯することで受けることができます。
■*1:故障時のトラブル対応■
故障時の主なトラブル対応として以下のサービスがあります。
(出典:旧AIU保険)
旧AIU(AIG損保)の保険料の割引制度
旧AIUには主に以下の様な保険料の割引制度が存在しています。
種類 | 割引内容 | 備考 |
---|---|---|
ゴールド免許割引 | 最大16% | |
新車割引 | 5〜9% | *1 |
新規年払割引 | 6% | |
障害者割引 | 10% | *2 |
ノンフリート多数割引 | 5〜7% | |
長期優良契約割引 | 10% | *3 |
リスク細分型割引 | 走行距離割引 使用目的割引 運転者限定割引 車種・型式 年齢条件割引 |
*1 保険始期が初度登録月の翌月から25ヶ月以内の場合に適用。
*2 契約者もしくは同居の家族が身体障害者手帳や療育手帳などを持っている場合に適用。
*3 過去1年以上20等級の適用を受けている方が新契約をした場合に適用。
AIU保険の顧客満足度
ここでは「2020年度のオススメ保険会社ランキング」からAIU保険の顧客満足度を紹介します。
下記表のロードサービス部門のランキングは、当サイトが独自に調査・比較した結果を掲載しています。それ以外の部門はオリコンのランキングを掲載しています。
順位 | 価格com | オリコン |
---|---|---|
1位 | AIG損保 | ソニー損害保険 |
2位 | 三井住友海上 | 東京海上日動 |
3位 | ソニー損害保険 | 損保ジャパン |
4位 | 損保ジャパン | AIG損保 |
5位 | 日新火災保険 | 三井住友海上 |
6位 | 東京海上日動 | イーデザイン損保 |
7位 | 楽天損保 | セゾン自動車 |
8位 | あいおいニッセイ | チューリッヒ |
9位 | イーデザイン損保 | アクサダイレクト |
10位 | チューリッヒ | あいおいニッセイ |
「価格com」事故対応部門で1位に輝いています。ロードサービスの満足度でも良い評価があります。50代以降のおすすめ自動車保険でもランクインしております。
3年前の2014年のランキングではどの部門でも圏外になっていたので、サービスがかなり向上された事が伺えます。
旧AIU保険の口コミ・評判
・保険料はやや高めかな?と感じています。しかし、サービスには満足しているので、これからも契約をずっと続けたいと思います。
・「対人」「対物」で両方とも、同じ担当者が対応してくれるので話しが分かり易く、こちらの話も通じやすいのでスムーズにやり取りが進みました。
・補償やサポートが十分に行き届いてるのでとても満足しています。
・とにかく契約者の立場に立った気の配り方が素晴らしく、業界で一番いいかなと思います。
・事故処理の担当者がまともな対応をしてくれず、やりとりの過程でストレスが溜まりました。
・粗捜しをトコトンして、とにかく保険金を払わないというイメージが強いです。
・事故時にこちらは焦っているのに、担当者がなかなか手続きをしてくれず無駄に時間だけが過ぎていきました。
・電話対応が冷たく感じ、社員教育に疑問を少し抱きました。電話対応もサービスの内なのでしっかりとして欲しいです。
その他の口コミ
・損害保険会社としては、他の国にも進出していて有名な会社なので経営面で安心です。
・揉めに揉めまくっている会社というイメージがつきまとっています。
まとめ
旧AIUの自動車保険の強みは、なんと言っても「事故対応サービスの充実度」でしょうか。契約者から高い評価を受けている点は安心できるポイントですよね。
さらに、2018年には事故対応ランキングで5位にランクインした富士火災と合併する予定なので、より事故対応に強い保険会社へと成長していく事でしょう。
契約している保険会社の事故対応に不満を感じているなら、AIUの自動車保険を検討してみてはいかがでしょうか?その際、保険料を比較する事も忘れずに行ってくださいね。
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