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今回の体験者の方は、過去の事故を上手く次の事故に活用しているなぁという印象が有ります。
もちろん、事故は起こさないことが一番ですけどね。
現代は色々なタイプの事故についてネットで調べることが出来るので、自動車に乗るなら少しは研究して快適なカーライフを過ごして行きたいものです。
では、体験談をご紹介します。
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体験談
過去にいろいろ事故を経験したときの話ですが、まず観光バスに追突された時の話です。
凍結路面で信号待ちしていた私の車に、スリップして止まりきれなくなった大型観光バスが追突してきました。
怪我はお互いそれほどでもなく、私も経験がなかったもので物損事故という事で処理しました。
実際にはむち打ち症状があり、辛かったのですが我慢していました。
でも、車の方は後ろのトランク部分が無くなるほど破損してしまい、いくら綺麗になおしても修復歴がついてしまいました。
結局自動車保険会社も修理したらそれで終わりとの一点張りで、車の査定額が下がってしまい、且つ痛い思いした分やられ損の形で示談せざるを得ませんでした。
しかも事故に関わるお金は、最初は両者の自賠責保険会社から支払われ限度額を超えたら初めて任意保険会社に支払いの義務が発生する仕組みだそうです。
日弁連などに相談もしましたが法律上でもそうなるそうです。
この事故の教訓が次の事故時に生かされました。
その事故は、一時停止を無視した車両に側方から衝突された事故でした。
この時も、怪我は殆ど無かったのですが念のため救急車で近くの病院に行き、リハビリにも毎日通いました。
当然、物損事故ではなく人身事故扱いになり、その場合通院1日につき確か自賠責から4,200円、任意保険から4,200円、計8,400円支払われたと思います。
これも日弁連に聞いていたことなのですが、通院日数に対する支払いは法律上も加害者に支払いの義務があるので、とにかくこまめに通院するのが一番だということでした。
実際問題、車の方はやはり修理さえすれば加害者側の責はなくなるので、査定などの評価損を埋める為には通院日数でカバーするしかないようです。
このときの事故では更に以前の経験が生かされたことがありました。
それは一時停止無視とは言え、交差点内で自分の車も動いていたので、本来過失割合が10:0にはならず70:30とか60:40になってしまう事故だったのですが、加害者が事故後当方の家に謝罪に来たときに録音レコーダーを仕掛けておいて【加害者が非を認め全て弁償します】と言った言葉を録音しておいた事です。
それにより、相手の任意保険会社から過失割合の話し合いの連絡があった際、その加害者本人が全額弁償するという意志の録音があることを伝えると最終的には70:30とかではなく100:0という形で示談が成立しました。
割合30%でも自分の任意保険を使ってしまえばその後の保険料がアップするし、相手の車や怪我の損害も含めての30%など絶対払いたくないものでしたので大変よかったと思っています。
最後に余談ですが、人身事故を起こすと免許証の点数も引かれます。
それが微妙な話なのですが、被害者が加害者の態度や対応をみて加害者に刑罰を望むか望まないか被害者に一任されます。
ここで刑罰を望むと答えれば減点6点、望まなければ減点5点です。
過去に減点が無い場合でも減点6点ならば一発免停になります。
ですので、万が一加害者になってしまった場合は誠意をもって対処するように心がけましょう。
体験談に関する補足
上記体験談に関して幾つか補足しておきたい事が有りますので、順次見て行きましょう。
■車の格落ち(評価損)に関する補償■
自動車は一度事故を起こしてしまえば修復歴が付いてしまい、同じ性能でも事故有・無によって評価額が変わってしまいます。
今回の場合はこの車の格落ち費用を認めてもらえなかったとのことですが、弁護士先生に交渉をしてもらうとその部分も補填してもらえる可能性も有ります。
■入通院慰謝料について■
当然、物損事故ではなく人身事故扱いになり、その場合通院1日につき確か自賠責から4,200円、任意保険から4,200円、計8,400円支払われたと思います。
金額から判断するに、これは入通院に関する慰謝料の金額ですね。
格落ちの評価損を取り戻すためにわざわざ入通院を繰り返すのが正当な方法なのか?は議論が有るところですが、損をしないために知恵を付けなければならないのかもしれませんね。
■過失割合について■
今回のような事故の場合、体験者談にも有るように過失割合は7:3とか6:4になるのが通常と思われます。
完全に停車中の事故であれば10:0もあり得ると思います。
結構、こんなに過失有るの!?という事故例も多いので過失相殺事例を簡単にチェックしておくことをおすすめします。
■ボイスレコーダーの重要性について■
ボイスレコーダーの重要性に関しては別途記事にするつもりですが、自衛の為に車に設置していくことは現代において必須事項かと思います。
加害者は事故直後は動転しているので「全て弁償します!」なんて口にしますが、もし録音してなかったら後の祭りです。
加害者も保険会社の示談担当者から入れ知恵をされて、「そんな事を言った覚えは無い」などと言い出すでしょう。
そうなると言った言わないの水掛け論の始まりです。
録音していない場合は大抵、被害者が泣き寝入りすることになります。
録音機器が無い場合には、その場で加害者に「全額弁償をする事を誓います」という文面の念書を書いてもらうと良いです。
今回は教訓を活かしてボイスレコーダーを仕込んでおいたおかげで10:0の過失割合を勝ち取れたというお話でした(10:0になったのは凄いですが、本当かなぁ?という所も有りますが。)
■刑罰の話■
一応コレは刑事裁判の時でも同じような話が出ます。
加害者が誠意を見せていれば情状酌量の余地が有るとして起訴されない事も有ります。
この場合の誠意とは「示談が適切に行われたか」が争点になることは言うまでも有りません。
それ故、これまで頑なに支払いを拒んでいた加害者が急に示談をお願いしたりしてくれることも有るんですよ。
その辺りは下記記事を参照下さい。