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最近ではマイカーローンを組む場合でも、来店不要のネット完結で低金利なローン会社が増えてきましたよね。
とは言え、
地元の金融機関なんかも含めると「まだまだお得に借りられるところがあるんじゃないの?」と思う方も多い事でしょう。
そんな人に役立つ地域別のおすすめマイカーローンを表で比較してご紹介します。
北海道でマイカーローンが組める金融機関
金融機関 | 金利(変動)※ | 金利(固定)※ | 限度額 | 期間 |
北海道銀行 | 2.575%~3.875% | 3.15%~4.45% | 10万円~1,000万円 | 6ヵ月~15年以内 |
JAさっぽろ | 1.75%~1.95% | 50万円~1,000万円 | 6ヵ月~10年 | |
サツラク農業協同組合 | 0.9%~2.2% | 1.5%~2.2% | 10万円~1000万円 | 6ヵ月~10年 |
みちのく銀行 | 1.80%~3.55% | 1000万円以内 | 10年以内 | |
伊達信用金庫 | 1.790%~4.405% | 3.33%~4.53% | 1000万円以内 | 10年以内 |
遠軽信用金庫 | 2.88% | 2.98%~3.48% | 1000万円以内 | 3ヵ月~10年 |
空知信用金庫 | 2.60% | 4.30% | 1000万円以内 | 10年以内 |
釧路信用金庫 | 1.9%~2.9% | 10万円~500万円 | 6ヵ月~10年 | |
三菱UFJ銀行 | 2.975% | 50万円~1,000万円 | 6ヵ月~10年 | |
七十七銀行 | 3.475% | 4.800% | 10万円~500万円 | 6ヵ月~7年 |
室蘭信用金庫 | 年3.21%(変動金利 2.35%+保証料 0.86%) | 10万円~1000万円 | 6ヵ月~10年 | |
秋田銀行 | 1.9% | 1000万円以内 | 6ヵ月~10年 | |
住信SBIネット銀行 | 1.525%~3.725% | 10万円~1000万円 | 1年~10年 | |
十勝信用組合 | 1.9% | 10万円~1000万円 | 10年以内 | |
青森銀行 | 1.8%~2.3% | 1000万円以内 | 10年以内 | |
静岡銀行 | 1.2%~3.5% | 100万円~1000万円 | 10年以内 | |
損保ジャパン日本興亜 | 1.9%~2.85% | 999万円以内 | 6ヵ月~10年 | |
大地みらい信用金庫 | 2.0%~3.0% | 2.5%~3.5% | 1000万円以内 | 10年以内 |
第四北越銀行 | 1.85%~3.45% | 1000万円以内 | 10年以内 | |
日高信用金庫 | 1.58%~4.10% | 1.42%~4.24% | 1000万円以内 | 10年以内 |
福島銀行 | 1.70%~3.10% | 10万円~3000万円 | 6ヵ月~10年 | |
北央信用組合 | 1.3% | 10万円~1000万円 | 10年以内 | |
北海道信用金庫 | 1.9% | 1000万円以内 | 10年以内 | |
北星しんきん | 1.8%~3.0% | 1000万円以内 | 10年以内 | |
北門信用金庫 | 2.68%~3.38% | 1万円~1000万円 | 3ヵ月~10年 | |
北陸銀行 | 1.5% | 10万円~1000万円 | 1年~10年 | |
網走信用金庫 | 4.70%~ 4.90% | 300万円以内 | 5年以内 | |
留萌信用金庫 | 4.305%(変動金利 3.825%+保証料 0.48%) | 4.785%(変動金利 4.325%+保証料 0.48%) | 1万円~1000万円 | 10年以内 |
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※表に記載されている金利は保証料込の場合と保証料が別の場合あります。(詳細は各機関の公式ページにてご確認ください。)
金利と保証料の考え方
マイカーローンでの金利は、「金利+保証料の合計」で考える必要があります。
金利のみの表記で判断して保証料を見落としていると結果的に合計支払額が高くなる可能性があるので注意が必要です。
変動金利で最安のマイカーローンはサツラク農業協同組合
サツラク農業協同組合(JAサツラク)ではマイカーローン(ネットローン)を組む際に変動金利と固定金利のどちらかを選ぶ事ができますが、変動金利を選択した際は金利1.0%~2.5%とかなり安い金利となっています。(固定金利を選択した際は1.6%~3.1%)
ただし保証料が別途必要なので、保証料込みで考えるともう少し支払額は多くなります。
各保証機関毎の保証料率(保証料)は以下のとおりです。
- 北海道農業信用基金協会:0.70%
- 三菱UFJニコス株式会社:0.79%~1.35%
- 株式会社オリエントコーポレーション・株式会社ジャックス:0.70%
■借入時に一括支払いする場合
一括払い:ご融資時に一括して保証料をお支払いいただきます。
【借入額 100 万円あたりの一括支払保証料(例)】
借入期間 | 1年 | 3年 | 5年 | 7年 | 10年 |
保証料(円) | 3,790 | 10,825 | 17,895 | 25,010 | 35,750 |
北海道農業信用基金協会の保証は、組合員しか利用することができません。
■毎月の返済時に分割払いの場合
保証料:0.7%(利率は年 0.70%上乗せされた利率が適用)
信販保証機関の保証で、一般の人でも利用することができます。
つまり、金利と保証料を合わせると・・・
・一般の場合
・組合員の場合 1.7%〜3.2%(一括の場合は所定の金額をプラス)
となるわけですね。
具体的なイメージをしたい方は、一度シミュレーションをしておきましょう。
固定金利で最安のマイカーローンは北央信用組合(ほくしんマイカーローン)
北央信用組合のマイカーローンでは変動金利を採用しておらず、固定金利のみの1.1%〜1.3%となっています。
そして、固定金利で1.1%〜1.3%と言うと相当安い金利ですが、特定の条件をクリアすると更に金利を引き下げる事ができます。
■金利を引き下げる条件
- 安全運転ドライバーの方はゴールド免許、任意保険20等級 のうち1点ご提示いただくと 『0.1%引き下げ』
- ほくしんと もっと! お取引(口座振替、給与振込、年金振込、カードローンのうち 1つでもお申込み)いただくと 『0.1%引き下げ』
※カードローン
・カードローンのお申込みは、20才以上の方が対象
・既にカードローンを契約している方も対象
上記の条件を全て満たすことが出来れば、最大で0.2%(片方なら0.1%)の金利を引き下げる事ができます。
また、北央信用組合でも保証料は別途必要となっているので、総支払額は保証料をプラスして考えなければなりません。
0.8% or 1.3%
どちらの保証料が適用されるかは借り入れの条件や利用者の状況によって変わります。
「金利を引き下げる条件」や「保証料」を加味すると・・・
(金利:1.1%~1.3%)+(保証料:0.8%or1.3%)となるわけですね。
北海道銀行のマイカーローン
北海道銀行のマイカーローンはどうでしょうか。比較対象として、見ておきましょう。
道銀マイカーローン | |
固定金利 | 3.150%〜4.450% |
変動金利 | 2.575%〜3.875% |
融資限度額 | 最大1000万円 |
融資期間 | 最大15年 |
北海道銀行のマイカーローンは保証料込みの金利となっております。既に取引ある方など、信頼など総合的に勘案して、選択するのも良いかもしれません。
北海道労働金庫のマイカーローン
北海道労働金庫のマイカーローン(轟ローン)の概要を見ていきましょう。
『轟ローン』
- 融資金額:1,000万円以内
- 融資期間:10年以内
- 返済方法:元利均等返済(ボーナス返済併用可)
- 利用できる人:ろうきん会員、個人会員、生協組合員または「ろうきんクラブアソシエール」に加入できる方。
- 金利は最大0.8%引き下げ可能(対象項目は公式HPでチェックしましょう)
轟ローン | 轟エコ・轟レディ・轟ヤング | ||
---|---|---|---|
変動金利 | 固定金利 | 変動金利 | |
ろうきん会員の方 (個人会員を除く) |
年2.55%~年3.35% | 年3.35%~年4.15% | 年2.35% |
個人会員・生協組合員等の一般勤労者の方 |
年2.65%~年3.45% | 年3.45%~年4.25% | 年2.45% |
WEB完結型 轟ローン |
WEB完結型 轟エコ・轟レディ・轟ヤング |
|
---|---|---|
変動金利 | ||
ろうきん会員の方 | 年2.55% | 年2.35% |
・個人会員の方 |
年2.65% | 年2.45% |
上記以外の方 | 年3.05% | 年2.45% |
◾️商品概要
商品名 | 対象となる方 |
---|---|
轟エコ |
以下の車種に該当する新・中古車の購入資金または購入時に利用した他金融機関・クレジット等からの借換資金。 【対象車種】 |
轟レディ |
女性の方 |
轟ヤング | 勤続年数が原則1年以上で、お申込時の年齢が満29歳以下の方。
以下のお取引のうち、いずれか2種類以上のお取引がある方。 ■ 給与振込指定 |
ねらい目は「保証料無料」もしくは「保証料込み」の金融機関
借り入れの条件によっても利用できる・できないは変わってきますし、申し込みをしてみない事には審査に通るかもわかりません。とは言え、できる事なら金利を含めた総支払額を安く抑えたいと思うのが人情というものですよね。
基本的にマイカーローンの総支払額を大きく左右させる項目は「金利」と「保証料」なので、金利だけに気を取られていると見積もりを取った時に思ったより高い・・・なんてことになりかねません。
金利の表記がものすごく安い金融機関の場合は、ほぼ保証料が別途必要となってくるので、多少金利表記が高くても保証料込み・又は保証料無料の金融機関の方が結果的に安いこともありますよ。
金利の振り幅に注意
そしてもう一つ注意してほしいのが、金利には○%~○%というふり幅がある事です。
いくら最低金利の表記が安くても、実際に自分がローンを組む際に高い金利が適用されてしまっては意味がありません。
この金利のふり幅というものは、各金融機関によって適用される条件が違っているところも注意しなければなりません。
金利が決定される条件は大まかに二通りの基準があって、どちらを採用しているかは金融機関によって変わってきます。
- 申し込み者の信用によって変化する場合
- 借入額によって変化する場合
例えば、100万円のマイカーローンを組む際に「信用で金利が決まるA社」と「借入額で金利が決まるB社」の見積もりを取ったとします。
仮に、「A社の金利表記が2%~4%」「B社金利表記が1%~3%」だった場合でも100万円という比較的少額の借入の場合は、「A社では2%が適用され、B社では3%が適用される」という結果になることもあるということですね。
マイカーローン申し込みの流れ
マイカーローンを取り扱っている金融機関は沢山ありますが、申し込みから借入までの流れは大体どこも同じです。
そこでここでは北海道信用金庫を例にとって、マイカーローン申し込みの流れについて説明しますね。
ステップ1.事前審査の申し込み
マイカーローンを扱っている金融機関をいくつか比較検討し、候補を数件決めて申込書を提出します。
この時に鍵になるのは、借入限度額や融資期間、そして何より金利ですが、大抵の場合はサイト内に返済や借換え額をシミュレーションする機能が付いているので、まずはこれで大まかな目安をつけてみると良いでしょう。
良さそうだと思ったなら申込書を提出しますが、それには直接窓口へ持っていく方法、郵送やファックスで提出する方法、ネットで申し込む方法などいくつかの選択肢があります。
ただ、最近ではお互いの手間を省く意味でもネットでの申し込みが主流ですし、ネットからだと通常よりかなり低金利で受け付けてくれる「ネット優遇金利」が適用される場合も少なくありません。
ネットで申し込む場合、マイカーローン申し込み用のメールアドレスを登録し、専用申し込みページのURLを受け取ってから事前申し込み入力ページに必要事項を記入、送信して申し込み完了となります。
ステップ2.事前審査結果を受け取る
申し込み完了後、2~3営業日程度で事前審査の結果を確認する方法がメールで知らされます。
これに沿って結果を確認し審査に通っていれば、引き続き正式な手続きのために電話による案内があります。
ステップ3.本審査
本審査の申し込みの為に、今度は郵送にて必要書類が案内されます。
必要書類と共に返信用封筒で提出すれば良いので、わざわざ金融機関まで足を運ぶ必要はありません。
ステップ4.マイカーローン契約へ
本審査に合格すれば、具体的にマイカーローン契約の詳細へと話が進んでいきます。
最初の申し込みからここまでで、きちんと必要書類をそろえていてストレートに審査に合格できれば、大体2週間ほどで融資を受けることができるようになっているはずですよ。
マイカーローンの審査にかかる時間について
マイカーローンを扱っている金融機関としては、JA、信金、労金、銀行、ディーラーといったものが挙げられますが、それぞれで審査にかかる時間を比較してみましょう。
JAは、金融機関に属するものの、自社で融資の審査は行っていません。
従ってJAにおけるマイカーローンの審査期間は、JAが契約している保証機関からの保証待ちの時間と考えると良いでしょう。
保証機関による審査自体は数時間で終わりますから、大抵は申し込みから3営業日以内、土日を挟むなどして延びる場合でも1週間くらいで結果がでるはずです。
信金も「しんきん保証基金」と呼ばれる全国信用金庫共同出資による保証会社からの保証があれば融資可能と判断されます。
つまり信金の審査期間も別保証会社の審査待ち期間ということになりますね。
信金の場合、共通の保証会社を通すことになるため、一度ここから「保証不可」と言われてしまうと、どの信金を利用しても結果は同じ、それでもやみくもに申し込みと審査落ちを繰り返してしまうと、「申し込みブラック」となってしまう危険性があります。
北海道から沖縄まで全国に13か所ある労金は、各労金によってマイカーローンの資金使途や金利、保証料、限度額などに違いがあり、審査時間の長さにも多少の差があります。
最も早いところなら翌日には審査結果が知らされますし、長いところなら審査に1週間以上かかることもあります。
銀行は、マイカーローンの中でも最も金利が低く、その分最も審査に時間がかかる金融機関ですね。
金利が低いということは、貸す側としてはそれだけリスクが高いということですから、貸し倒れにならないように信用度の高い人にだけ融資したいと思うのは当然のことで、信用度を正確に調査するためにはそれだけ時間が必要、というわけです。
従って、申し込みから3営業日程度といった比較的早い銀行もありますが、平均すると大体2週間から1ヶ月と考えておいた方が良いでしょう。
ディーラーからのマイカーローンは、丁度銀行マイカーローンと真逆で、貸す側からすればリスクが低い分、審査も緩めで審査期間も短くなる傾向にあります。
金利は高めでしかもローンを完済するまでは車の所有権がディーラー側にあるため、返済が滞れば車を取り上げてしまえば済むわけで、このリスクの低さから、ディーラーは審査にもそれほど時間をかけないんですね。
車の購入と同時に店頭で申し込めば、早ければ10分程度で審査が完了します。
例外的に長い場合でも、翌日には結果が出ているはずですよ。
マイカーローンを組む際に必要な書類
マイカーローンに限らず、融資する側にとって一番気になるのは、融資先がきちんと返済してくれるのかどうか、ということですよね。
そのため、マイカーローンを組む際にもそれを確認できる書類の提出が求められます。
年収を証明する書類
返済能力をある程度明らかにするのが本人の平均年収です。
このため審査では必ず直近1年ほどの年収を証明する書類の提出が求められます。
具体的には、源泉徴収票、所得証明書、納税証明書、給与明細書などで、少なくともこれらのうちの1つを提出しなければなりません。
また例え年収そのものは高くても、借入も多ければ返済能力は低いとみなされます。
この点を確認するため、既に何らかの借り入れがある人には借入状況明細書などの借り入れに関する書類の提出も求められます。
本人確認書類
本当に本人が融資先なのか、またその住所などもきちんと確認しておく必要があるため、本人であることを確認できる書類が必要になります。
本人であるかどうかを確認できる書類としては、運転免許証、パスポート、住民票、住民基本台帳カードなどが挙げられますが、いずれも顔写真付きで現住所と記載住所が合致していなければならないので気を付けてくださいね。
資金使途確認書類
マイカーローンは、車の購入あるいは車検、運転免許の取得など車に関係した費用の為に融資されるローンです。
従って他の用途の為に使用することはできず、本当に車に関係したことのために使用することを証明する書類の提出も求められます。
具体的には、見積書や注文書、売買契約書、納付されてから1週間以内の車検証などですが、マイカーローン申し込みの時点では見積書か注文書のいずれかのみでも構いません。
というのも、普通車の購入は資金を確保してからでなければ不可能だからです。
従って見積書や注文書をもとに審査を行い、合格して晴れて車を購入した後に、売買契約書を提出するよう求められる場合が殆どですね。
以上は銀行や信金などの金融会社でマイカーローンを申し込むときに必要な書類ですが、ほかにもディーラーや信販会社でなどクレジット系ローンを利用するという方法もあります。
その場合に必要な書類はわずかで、運転免許証、印鑑登録証明書、銀行印、大体この3つがあれば十分です。
これは、クレジット系ローンが他の金融機関に比べて金利を高く設定しているからで、端的に言えばリスクが低い分誰にでも貸せるというわけですね。
審査に通らなかった時の対策
マイカーローンの審査に通らなかった時に、やみくもに連続して他の金融機関に申し込むなら「申し込みブラック」扱いになり、ますます審査に落ちやすくなってしまいます。
あちこちに申し込むよりも、何故落ちたのか原因を突き止めその対策を練る方がずっと良いでしょう。
個人信用情報を確認
審査にあたって必ずチェックされるのが、「個人信用情報」。
これは信用情報機関という団体により管理されている、個人のローンやクレジットカードの履歴、つまりその利用状況や返済状況、借入額などの記録のことで、例えば過去にローンなどの支払いを2~3か月以上滞納していたり、保証会社に支払いの肩代わりをしてもらったりといったことがあれば、それらも全て記録されています。
これらの不手際を「金融事故」と言いますが、重大な金融事故を起こしている場合、信用度の低い人と判断されてマイカーローンの審査も通りにくくなってしまうんですね。
従って、自分の個人信用情報がどのようなものなのか、確認してみましょう。
信用情報機関に対し、自分の個人信用情報を開示請求すれば、大体500~1000円位で閲覧が可能です。
滅多にないことですが、もし身に覚えのない金融事故が記載されていれば、掲載ミスですので直ぐに訂正を求めましょう。
身に覚えのある金融事故であっても発生後5~10年で記録は消去されますから、それを待ってからあらためて申し込めば審査に通過する可能性が高くなりますよ。
返済負担比率を確認
現在に他のローンも抱えている場合、そこから計算される「返済負担比率」も審査の合否を決める要因になります。
「返済負担比率」とは年収に対しての年間返済額の割合のことで、これは「年間返済額÷年収×100」で割り出すことができます。
金融機関にもよりますが、大体この返済負担比率が35%以上になると借り入れは難しくなるようなので、これを目安に返済負担比率が下がるまで待つというのも1つの方法ですね。
保証人を付ける
勤続年数が短い人や年収の少ない人、アルバイトや未成年などは審査に通りにくいため、勤続年数や年収が上がるまで、あるいは成人するまで、定職に就くまで待つ、という方法もありますが、今すぐにマイカーローンを組みたい人は、保証人をつけるというのも1つの手ですね。
特に収入が多く安定している保証人なら、審査も通りやすくなるでしょう。
嘘はつかない
当たり前のことですが、申し込みの際に嘘をつけばそれは必ず発覚するため、その時点で審査に落ちてしまいます。
例えば嘘の勤務先を申告した場合、審査の一環として行われる「在籍確認」で勤務先に本当に在職しているのかが確認されるため、これが嘘だと分かれば「虚偽申告」として申し込み自体が白紙となり、今後申し込み自体を断られる可能性があります。
勤続年数や収入その他どんな自己申告に関しても同じですので、嘘だけは絶対につかないようにしましょうね。
マイカーローンと住宅ローンの関係
マイカーローンを申し込むにあたって気になるのは、「すでに住宅ローンを組んでいる場合マイカーローンの審査に通るのか?」ということかもしれません。
逆もまた然りで、既にマイカーローンを組んでいる場合に住宅ローンも組めるのか?と疑問に思う人も少なくないようですね。
この「マイカーローン+住宅ローン」の可不可を考慮するにあたってポイントになるのは、前にも述べた「返済負担比率」です。
各金融機関では「年間返済額÷年収×100」で計算できる返済負担比率が〇%以上なら融資可能、また〇%以上なら△万円まで、□%以上なら▽万円まで、と、その融資限度額も返済負担比率によって定められています。
仮に年収500万円、住宅ローン年間100万円返済している人が、200万円/5年のカーローンを組もうとする場合・・・
100万+(200万÷5)=140万円
が年間返済額、従って返済比率は
140万÷500万×100=28、
28%ということになります。
返済比率28%以下なら融資可としている金融機関であれば審査に通ると予想されるわけです。
しかしもし同じ条件でも希望するカーローン額が400万円/5年であれば、年間返済額は100万+(400万÷5)=180万円、返済比率は180万÷500万×100=36%。
融資可能返済比率を30%としてる金融機関からの融資は期待できないことになります。
このことから分かる通り、住宅ローンを組んでいてもカーローンの審査に通る可能性はありますが、その融資額に影響が出ることは避けられないということなんです。
これは逆の場合、つまりカーローンを組んでいる人が新しく住宅ローンを組もうとする場合も同じですし、「年間返済額」は現在支払い中のあらゆるローンを合計した金額ですから、カードローンなどその他のローンがある場合にも同じことが言えるんですよ。
※注意
またこれに関連して覚えておきたい点として、時々「住宅ローンにカーローンを組み込めば良い」という意見を聞くことがありますが、これは違法になるためNGです。
住宅ローンはカーローンと比べると返済期間が長く金利も低いため、カーローンを上乗せして借り入れすれば確かに毎月の返済額が低くなりますが、そもそも住宅ローンは家の購入や改築に関係したことに限定して使用されるべきローンです。
それをカーローンの返済に充てるのはルール違反ですし、そのうえ住宅ローンの控除を受けるとなれば脱税となってしまいますよね。
返済方法について
返済手段には「元利均等返済」と「元金均等返済」の2つの方法があります。
「元利均等返済」とは最終的に支払わなければならない元金と利息の合計を返済期間で割ったもので、そのため毎回の返済額が一定になります。
一方「元金均等返済」では元金を返済期間で均等に割り、それぞれの元金に掛かる利息を上乗せした金額をその月の返済額とします。
元利均等返済は徐々に返済額が少なくなっていくのが嬉しいところですが、全体で言えば元金均等返済の方が返済合計額が少なくなります。
大手の金融機関では元利均等返済が一般的ですが、信金や地方銀行などでは元利均等返済と元金均等返済のどちらでも好きな方を選択できるようになっていることが多いようですね。
返済は方法は住宅ローンでも同じですので、そう考えるとイメージしやすいかもしれません。
繰り上げ返済について
カーローンの場合は比較的返済期間が短いためそのまま契約時に決めた通りにコツコツ返済し続ける人が多いのですが、最近では金利への出費を減らす目的で繰り上げ返済を希望する人もおり、そのニーズに応えて繰上げ返済、それも全額繰上げ返済のみならず一部繰上げ返済にも対応するマイカーローンが増えてきました。
「全額繰上げ返済」は元金を全額一気に返済してしまうことで今後かかるはずだった利息を全てチャラにしてしまうことができるシンプルな方法ですが、「一部繰上げ返済」は元金の一部を一気に返済することでその部分の利息を減らすというもので、これには「返済期間短縮型」と「返済額軽減型」があります。
「返済期間短縮型」では、繰上げ返済した金額分だけ元金が減る形になり、その分返済期間が短くなるというシステムで、短縮された返済期間分の利息がカットされます。
早く完済したい人向けの方法で、例えば「結婚までにカーローンを終わらせたい」といった人に有効ですね。
一方「返済額軽減型」では、繰上げ返済した額だけ元金が減るのは同じですが、返済期間はそのまま契約通りで、その代わり残っている元金残高に掛かる利息を計算しなおして毎月の返済額を再調整するというシステムです。
つまり毎月の返済額が少なくなるということですから、例えば「子供を塾に通わせることにしたのでその分だけ毎月の出費を減らしたい」というような人に有効な方法と言えますね。
一括であれ一部であれ、繰上げ返済をする場合に窓口なら1万円ほど手数料がかかるのに対し、インターネットでの手続きであれば無料としているところが多いので、その手続き方法についても比較検討する必要があるでしょう。
また金融機関によって返済期間短縮型と返済額軽減型のどちらかを選べるところもあれば、どちらか1つーその場合は大抵返済期間短縮型のみーというところもありますし、そもそも繰上げ返済それ自体に対応していない金融機関もありますから、マイカーローンを組む際に繰上げ返済も考慮に入れたい人は、事前に確認しておく必要があります。
利用用途について
マイカーローンと聞くと車の購入のためのローンであり、逆に言えばそれ以外には利用できないローンのように思えるかもしれませんが、実は車の購入以外でも車関係の出費であれば様々な利用用途が認められています。
たかが修理代と言っても故障個所によっては持ち合わせでは払いきれないものもあり、払えないからと言って放っておいては整備不良となって減点・罰金の対象になってしまいますよね。
かと言って乗らずにいれば車を購入した意味がありません。
そんな場合にマイカーローンを利用すれば、早めに故障個所を直して快適に車を使用しながら、少しずつ返済していけるわけです。
車検も、新車を買うほどでないとしても場合によってはかなりの出費になることがあり、買い替えるだけのお金はないし車検にも出せない、仕方ないので車庫に置きっ放し・・という人も少なくありませんね。
マイカーローンはこのような状況にも対応できるため、車検待ちで眠っている車があるのであれば、利用すると良いでしょう。
普通免許取得のためには30万円ほどが必要になりますが、特に18歳になりたての人などはそれを一括で払うのが難しいかもしれませんね。
免許ローンを組むという手もありますが、マイカーローンならもっと金利が安くなるというメリットがあります。
これは他のことに関しても言えることで、車の修理費や車検などもカードローンで借りることもできますが、マイカーローンの金利と比べると雲泥の差になってしまいます。
その他、金融機関によって様々な資金使途が設定されています。
例えば北海道信用金庫のマイカーローンでは、自動車およびバイクの保険料、税金、車の付属品購入、他金融機関の自動車資金に関するローンの借り換えなどにも使用できると記されています。
ただし、これは銀行や信金などの金融機関が提供するマイカーローンの場合で、車のディーラーで組むローンの場合はそのディーラーから購入する車に対してしか利用することはできませんし、他の金融機関のマイカーローンでも資金使途の幅を持たせていないところもありますから、事前に確認しておきましょう。
また当然ですが、どのマイカーローンでも車に直接関係しないこと、例えば車で出かけるレジャーの費用に使用するといったことは、「資金使途」として認められていませんよ。
まとめ
マイカーローンを選ぶ際には、以上のことを念頭に置いて自分の必要に合ったものを探しましょう。
金利が高いディーラーのマイカーローンを利用するよりも、銀行や信金、労金などの金融機関が提供するマイカーローンの方が金利が低いため、断然お得ですよね。
また同じ金融機関系でも、返済方法が元利均等返済か元金均等返済か、繰上げ返済が可能か否か、資金使途が自分の希望するものを包含しているか、など様々な違いがありますから、これも自分に一番合ったプランを提供しているところを探しましょう。
一般に金利が低く利用者にとって魅力的な条件をそろえているところは審査基準が厳しい傾向にあります。
「どうしてもここが良い」と思って申し込んだのに審査に通らない場合は、自分の個人信用情報が更新されるのを待つ、勤続年数や年収が増えるのを待つ、あるいは収入の多い保証人を付けるなどの工夫をして再チャレンジしてみてくださいね。ただし、続けて申し込むのは最大でも2社程度にしておきましょう。
それ以上立て続けに申し込んでは審査に落ち・・を繰り返すと「申し込みブラック」となってしまいます。
何度も申し込まないで済むよう、各ローン会社の特徴をリサーチすると共に、今現在の自分の状況と照らし合わせて無理のない借入額を希望しているかどうか、客観的に考慮してみてください。