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私のような派遣社員でもマイカーローン組めるのかしら?
アルバイトやパートタイムだと厳しいって聞いたことがあるから不安だわ・・・
安心してください。
派遣社員でも大丈夫ですよ!
というか、アルバイトやパートタイムでも大丈夫ですよ。
ただし審査に通るにはちょっとしたポイントがあるので、そこを押さえておくことが大切ですね!
車を購入したいけど、定職に就いていないから自動車ローンを組めないんじゃないか・・・とフリーターやパート・アルバイトの人は不安を抱いているのではないでしょうか?
確かに、これらの人は公務員やサラリーマンなどと比べれば職業的地位・収入が低いと判断されがちなので、そのような不安を抱くのは当然でしょう。
果たして、正社員でない人は自動車ローンを組む事が出来るのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
フリーター・パート・アルバイトでも自動車ローンを組める!
結論から先に言うと、フリーターやパート・アルバイトの方でも自動車ローンを組めます。
“正規雇用ではないから・・・”という理由だけで自動車ローンの審査に落とされる事は決して有りません。
自動車ローン会社は審査において様々な項目をチェックしますが、結局のところ「返済能力の有無」を判断するのが目的です。
契約通りの金額を毎月返済出来るのか、という所が最重要ポイントとしてチェックされます。
そういった意味では「安定した収入」が有る事が大切になってきます。
収入の無い専業主婦は申込不可としている自動車ローンも有りますからね。
この点、フリーターやパート・アルバイトでもしっかりと働いている方であれば、毎月ある程度の収入が有るので、返済能力が有ると判断されます。
つまり、自動車ローンを組める、という事です。
なお、自動車ローンには年齢制限が有ります。職業以前の問題なので、希望する金融機関の自動車ローンの年齢制限に引っ掛かっていないかを申込前にチェックしておきましょう。
なるほど・・・
職業や勤務形態だけが原因で審査に落ちる事はないってことなのね。
その通りです!
結局のところ、「しっかりと返済できそうな人なのか」ここが重要なポイントとなってくるわけですね。
ただし!審査に落ちる事も有る。その理由は?
正社員でない人でも自動車ローンを組む事が出来ますが、当然審査に落ちる事も有ります。これらの人が審査に落ちる主な理由は以下の2つです。
- 職業的な地位が低い
- 収入額が低い
職業的な地位が低い
職業(勤め先)は自動車ローンの審査項目の1つです。
審査に通りやすい職業も有れば、通りにくい職業も有ります。
注:職業だけを理由に審査に落ちる事は有りません。
職業を審査に通りやすい順に並べると以下のようになります(これはあくまで一般論です)。
順位 | 職業 |
---|---|
1位 | 公務員 |
2位 | 士業 |
3位 | 上場企業のサラリーマン |
4位 | 中小企業のサラリーマン |
5位 | 契約社員 |
6位 | フリーター・パート・アルバイト |
やはりフリーターやパートは職業的地位が低いので、自動車ローンの審査において職業以外に何か問題が有れば通りにくくなってしまいます。
この表を見る限りでは、バイトやパートは審査に「通らない」ってわけじゃなくて、「通りにくい」って表現が正しいわね。
たしかに「安定した収入」という面から判断すると、厳しい審査になることを覚悟しておいた方が良いですね。
契約社員やバイトなんかだと、「会社の都合で職を失う」なんてことはよくある話だしね・・・
収入額が低い
収入額も自動車ローンの審査項目の1つです。
収入額が多ければ多いほど審査に通りやすくなります。
この点、パートやアルバイトの収入額は低い事が多いので、審査に通りにくくなります。
例えば、JA静岡では収入額に関して「前年度税込年収150万円以上」という基準を設けています。
この基準をクリアしておかなければ審査には通りません。
また、収入額が低いとローン金額が年収を上回るケースも多くなります。
こういったケースでは返済不能な申込と判断されて審査に落ちる事が多いです。
学生アルバイターなんかだと仕事だけに時間を割けないし、年収150万円ってハードルは結構高いわよね。
そうですね。
150万円という額はJA静岡に限った話ですが、基本的にどの金融機関でも年収など最低限の条件をクリアしていないとローンを組むことは出来ませんね。
フリーター・パート・アルバイトが自動車ローンの審査に通る為のポイント
パートやアルバイトで生計を立てている人でも自動車ローンを組む事が出来ますが、定職に就いている人と比べると厳しい審査結果となる事が多いです。
そこで、これらの人が自動車ローンの審査に通りやすくなる為のポイントをいくつか紹介しておきます。
ポイント①:勤続年数を長くする
「勤続年数」も審査項目の1つです。勤続年数が「2年の人」と「5年の人」を比較した場合では、「5年の人」の方が審査には通りやすいです。
これはフリーターやパート・アルバイトの場合も同様です。
車をローンで購入する予定が有るならば、仕事を転々と変えるのではなく、同じ職場で働き続けた方が良いでしょう。
パートやアルバイトは簡単に仕事を変えられるというメリットが有りますが、自動車ローンにおいてはそれがデメリットとなってしまうので注意が必要です。
転々と職場を変えていても収入が高ければローンを返済していけると思うんだけど、それじゃダメなの?
確かにものすごく高収入な人であれば、コロコロと転職していても審査に通るかもしれませんが、それ程の収入がある人ならそもそも自動車ローンを組む必要がありませんよね?
基本的にローン会社では、「勤続年数=社会的な信用度」と捉えられるので、勤続年数は長いに越したことはありませんよ。
ポイント②:他に借金が有るならまず返済を
パートやアルバイトの人は収入が低い事が審査においてネックになっているわけですから、他に借入が有ると審査において余計に不利な立場になります。
ちなみに、他社での借入情報(キャッシングやカードローンなど)は信用情報として信用情報機関に登録されているので、自動車ローンを申し込んだ会社はこれをチェックする事が出来ます。
そのため、他に借金が有るならまずはその借金を完済してから自動車ローンに申し込むようにしましょう。
月々の支払いが多ければそれだけ負担も大きいので、「自動車ローンの返済が滞る可能性がある」と判断されるわけですね。
住宅ローンや消費者金融でのキャッシングの有無なども審査の結果に大きく影響しますよ。
出来るだけ他の支払いを終わらせて、自動車ローンの審査だけの状況にしないとダメってことね。
ポイント③:頭金を用意
自動車の価格は高いです。
フリーターやパート・アルバイトの収入ではローン金額が収入額を上回ってしまう事も多々有ります。
前述したように、そのまま自動車ローンを申し込んでも基本的に審査には通りません。
そこで用意して欲しいのが「頭金」です。
頭金をある程度用意すれば、ローン金額を少なくする事が出来ます。
フリーターやパート・アルバイトの人がフルローンで車を購入するのは、なかなか難しいので、頭金を用意してから自動車ローンを申し込むようにしましょう。
単純に借りる額が少なければ審査には通りやすくなるってわけね。
おっしゃる通りです。
コツコツと貯めるというのも一つの手ですが、現時点で車があるならそれを査定に出してみると手っ取り早く頭金を用意できるかもしれませんよ♪
ポイント④:購入する車を新車ではなく中古車にする
頭金をある程度用意すれば、マイカーローンの借入額を減らす事ができます。
が、それ以前に借入額自体を減らす事も検討しましょう。
これは単純に購入する車両を新車ではなく中古車にするだけです。
同じ車種・グレードであれば、基本的に新車よりも中古車の方が低価格で販売されていますよね。
低価格であればあるほど、マイカーローンの借入額を少なくできます。
新車を買いたい!という人もいると思いますが、マイカーローンの審査に通らなければただの願望に終わってしまいます。
審査に通るために、中古車も選択肢として検討するようにしてくださいね。
車の購入額を抑える。つまりは、ローンで借りる額を少なくするという方法ですね。
通勤なんかで「とりあえず車が必要」って人は、中古車も視野にいれて検討した方がよさそうね。
ポイント⑤:保証人を用意
前述したように、パートやアルバイトの方は、職業的地位や収入面などが影響して信用力が低い傾向に有ります。
この低い信用力を補えるのが「保証人」です。
保証人を用意すれば、首を横に振っていたローン会社も縦に振る可能性が出てきます。
自動車ローンを申し込む前に旦那さんや親などに保証人を依頼しておきましょう。
映画やドラマなんかの知識だけど、保証人ってイメージ悪いわよね。
確かに保証人となる人にはメリットがなく、デメリットしかありませんからね。
しかし「お互いに保証人になる」とか「謝礼金を払う」など、双方にメリットがあるようにお願いすれば保証人になってくれる人も見つかるかもしれませんよ♪
ポイント⑥:前年度の収入を多くしておく
パートやアルバイトがローン審査に通りにくい理由の一つとして、年収が低いケースが多いと前述しました。
もちろん、年収が低い場合はローンを断られる場合が多いです。
しかしこれは、裏を返せば「年収が高ければ審査に通りやすくなる」ということなので、ローンを検討している場合は、申請前にシフトを増やして出来るだけ多い年収になるよう調整してみましょう。
決まった定職と違って勤務時間や出勤日数をコントロールできるのがアルバイトやパートの強みでもあるので、上司の片に掛け合ってみると良いでしょう。
「そんなことでローンを組みやすくなるの?」と思う方もいるかもしれませんが、要は「返済能力がある」と判断されれば良いので、「年収が多い=返済能力が高い」と思われるのは当然ですよね。
そして、審査基準となるのが月収ではなく年収なので、一時的にシフトを増やして年収を高める事は有効な手段であると言えます。
例えば、10月に車のローンを検討し始めた場合、確定申告の対象となる12月31日までシフトを増やして年収を上げておけば、翌年のローン審査に通りやすくなると言うわけですね。
つまりは、ローン審査の受ける前だけ積極的にシフトを増やしたり残業したりってことでしょ?
そんな見せかけだけの収入で審査に通りやすくなるのかしら?
基本的に、審査の判断材料となるのはローン会社に提出する資料が全てなので、前年度の収入が一番重要であって、それ以前の収入はあまり意味がないんですよ。
扶養家族の有無
ローン審査の是非には、扶養家族の有無が大きく関係してきます。特に、アルバイトやパートの人の場合は、扶養家族がいることでローンの審査には通りにくくなります。
「扶養家族がいる=生活にかかるお金が多い」つまり返済に充てられる金額が少なく、返済能力が低いと判断されてしまいます。
当然ですが、扶養家族がいない人の方が自由に使えるお金が多いので、審査には通りやすいという事になります。
例えば子供がいる人の場合は、子供が社会人となって扶養家族を外れるタイミングを待った方が、マイカーローンを組みやすいというわけですね。
また、配偶者がいる場合は共働きで一時的に扶養家族から外れてもらうことで、返済に充てるお金の余裕も大きくなるので、審査に通る可能性も高まります。
これもまた同じことの繰り返しになりますが、「出費が多い=返済が滞る可能性がある」と判断されるわけですね。
扶養家族がいると審査が厳しくなるってことは、子供が増えたりしてもダメってこと?
もちろん小さなお子さんは扶養家族なので、扶養家族が増えればそれだけローンの審査は厳しくなりますね。
まとめ
最後にもう一度結論を書くと、パート・アルバイト・フリーターの人でも自動車ローンを組む事ができます。
定職ではないからといって門前払いに遭う事はありません。
ただし、収入面などから自動車ローンの審査に通りにくいのも事実です。
そのため、今回紹介したように、頭金を用意したり、保証人を立てるなどして、少しでも審査に通りやすくなるように準備してくださいね。
ちなみに、転職活動中などの理由で無職の人・収入が全くない人はローンを組むことは難しいので職が決まってからチャレンジしてみてくださいね。
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