和解の際に支払われる「調整金」和解の場合は遅延損害金は支払われない

Advertisement(広告)

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

交通事故に遭遇し、訴訟まで発展したものの和解が成立することは結構あります。

東京弁護士会から発刊されているLIBRAという雑誌の2013年8月号に「東京地裁書記官に訊く─ 交通部 編 ─」という特集が有るのですが、そこでは訴訟となった交通事故案件のうち約7割は和解で解決されると記載されています。

ところで、裁判になって判決が出た場合は損害賠償金には事故が起きてから支払がされるまでの遅延損害金がプラスされますが、裁判で和解となった場合の「遅延損害金」の扱いはどうなるのでしょうか??

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

和解の場合遅延損害金がでないのは普通?

もともと和解となった場合は遅延損害金をプラスしないのが裁判での通例でした。

ところが近年はその扱いが変わってきていて、和解のときでも遅延損害金を「調整金」あるいは「解決金」という名称でプラスするという方向性になっているようです。

つまり、最近では必ずという訳ではないけれども、「和解の場合にも遅延損害金見合いの金額が上乗せされる傾向にある」ということです。

調整金

但し、交通事故の発生日から5%の利息が付くと厳密に定められている遅延損害金と異なって、調整金の場合はどの程度の金額が上乗せされるかは厳密な決まりは無いようです。

この点、法律事務所大地(代表弁護士金子宰慶)の交通事故&医療事件のブログ記事では以下のように記載されています。

東京地裁の交通部の裁判官はある講演で、
”最近は和解においても、「解決金」や「調整金」の名目で遅延損害金の一部を上乗せすることが少なくありません。たとえば、事故から4年を経過した事件では、判決になれば、認容額に弁護士費用約10%と遅延損害金20%が加算されます。(中略)これを全額カットすることが原告・被告の衡平を失する場合があります。この場合には、争点の内容、立証の程度等を総合的に考慮した上で、元金に10%ないし15%くらいの上乗せをしております”
と述べています(2001年版赤い本p283)。

あるいは交通死亡事故の賠償金 – 加茂隆康法律事務所では以下のように記載されています。

判決ではなく、和解においては、必ずしも上記のようにはいきません。それでも東京地裁などでは、「調整金」という名目で、判決になれば算定されるであろう遅延損害金の約50%程度を、「調整金」として付加する傾向にあります。

東京地裁では遅延損害金の50%程度が認められるようです。

もちろん、全ての裁判上の和解案件で遅延損害金の50%が認められるわけではなく、「争点の内容・立証の程度等を総合的に勘案した上で」判断される物だと思いますが、和解の場合でも遅延損害金と同額とまではいかないまでも、ある程度の調整金が得られることは認識しておきましょう。

担当する弁護士さんによっては、調整金の交渉を放棄される人もいるようなので、被害者側がしっかりとモニタリングする必要が有りますね。

Advertisement(広告)
インズウェブ自動車保険一括見積もり

調整金の計算方法【例示】

以下、調整金として遅延損害金の50%が認められたと仮定して、どの程度の調整金が付与されるのか具体的に計算してみましょう。

例えば、裁判所が賠償金を2億円(事故から判決まで2年経過)と認定したとすると、判決であれば、遅延損害金は、

2億円×5%×2年=2000万円

となります。

これが和解の場合では、弁護士費用を差し引き(和解の場合は弁護士費用はつきません。

今回は便宜的に4%として計算)し、残りの金額について調整金を計算することになります。

(2億円−800万円)×5%×2年×50%=960万円

となり、この金額が和解での調整金となります。

ただし必ずこのように計算されるとは限らない(法律などで決まっている訳ではない)のであくまでも例として考えておいてください。

次のセクションでは、和解した時に生じるちょっと厄介な問題について見てみましょう。

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

損保会社が和解を先送りした場合はどうなる??

自動車事故に遭遇し、裁判をしていて和解案が裁判官から示された場合は次回期日までに和解案を受け入れるかどうかを決めないといけません。

原告・被告ともに承諾するとそこで和解成立になります。

両者すぐに和解案に承諾すれば問題ないのですが、被告側損保会社は色々な理由をつけて結論を先送りにすることがあります。

例えば、、決裁がなかなかおりないとか、人事異動があるから当分決裁ができないなど。。。。こういった感じで和解が損保会社の事情によって先送りにされる事が有ります。

しかしこれにより確実に和解日が先送りされることとなります。

このように、損保会社の事情で結論が先のばしになっていた場合「調整金」はどうなるのでしょうか?

これについては決まりという決まりはありません。

しかし、先送りされる理由が損保会社にしかない場合は、裁判官に調整金を延期された分についても考慮するようにお願いすべきですね。

上記の計算例で1ヶ月結論が先送りされた場合には、その調整金は

(2億円−800万円)×5%×1ヶ月÷12ヶ月×50%=40万円

になります。

賠償金額全体から見ると小さな金額ですが「40万円」はかなり大きい金額です。

働いて稼ぐとしたら、1ヶ月で手に入れられる人の方が少ないでしょう。

損保会社の勝手な都合で泣き寝入りするのはもったいないので、しっかりと主張して下さい。

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

まとめ

裁判上の和解をすると、判決までいった場合よりも受け取れる損害賠償金が減るという事は確かに否定はできませんが、調整金がつく傾向にあることから多少はその差は埋められています。

判決までいってしまうと、被害者としては時間的にも精神的にも相当なプレッシャーがかかるので、「判決までしっかり頑張っていくのか」・「納得のいく和解案があればそこで終了とするのか」を、しっかりと考えて裁判を進めていく事が必要なようですね。

Advertisement(広告)
インズウェブ自動車保険一括見積もり
自動車保険見積もり

『自動車保険』を比較・分析・賢く選ぶ

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

最新Newsを『X』で確認!『X』開始しました

【人気各社に個別見積もり】

ある程度、自身で保険会社が絞られている方は、個別に見積もりしていく事も個別の内容把握や対応が少なくなるので、オススメです。

気になる自動車保険会社だけに無料で個別見積もり!

自身の状況を反映させ、大まかな契約概要を把握する

自身である程度、保険会社が絞られている方は『個別見積もり』もオススメでしょう。

  1. 【個別見積もり】ソニー損保
  2. 【個別見積もり】セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)
  3. 【個別見積もり】楽天損保
  4. 【個別見積もり】アクサダイレクト
  5. 【個別見積もり】チューリッヒ

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

【ダイレクト型ランキング1位】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2024年総合ランキング(独自分析)でトップに位置するソニー損保

【独自分析!名前の通り「50代以降」や「子育て世代」にお勧め】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2024年総合ランキング(独自分析)でソニー損保と共に、トップに君臨するセゾン自動車保険(おとなの自動車保険)

【楽天経済圏の方にオススメ!楽天損保】

最大のポイントは自動車保険料の支払いで「楽天ポイント」を貯められる点でしょう。『楽天カード』での自動車保険支払いの場合、楽天ポイントが、なんと『3倍』貯まります。100円で1ポイントが貯まるので、保険料月50,000円の場合、1000ポイントが貯まります。さらに自動車保険料を楽天カードで支払った場合、プラスで500ポイント貯まるので、月1,500ポイントの楽天ポイントが獲得でき、1ポイント1円で使用可能です。

【サービスと保険料で人気「アクサダイレクト」】

インターネット割引では、ウェブサイトで見積もりをした場合、条件達成で最大2万円のインターネット割引が適用可能に!また無事故の年数が長ければ長いほどお得になる20等級継続割引では、条件の達成で「1年目」「2年目」「3年目」「4年目以降」の4区分された割引が適用されます。

またアクサダイレクトでは、必要に応じて面談担当者が自宅を訪問して説明するAXAフィールドサービスを展開。事故時に電話だけのやり取りだけでは不安な方でも、対面でやり取りをすることにより、安心して手続きを進めることが可能です。

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

関連記事をチェックする

  1. 交通事故
    【交通事故の加害者のリアルな体験談】事故対応から警察・検察の聴取そして示談解決まで全てを公開
  2. 遅延損害金
    遅延損害金の仕組み上、自賠責保険も後から満額貰ったほうがお得
  3. 飲酒運転
    飲酒運転中の交通事故で支払われる保険と支払われない保険
  4. 医療
    医療ミスで症状が重くなった場合、加害者と医師の損害負担はどうなる?
  5. 欠陥事故件数
    製造物責任法が適用されるような欠陥車で事故を起こした場合
  6. 損害賠償
    損害賠償は誰に請求出来る?ケース別のまとめ。
  7. お見舞い
    事故の加害者が被害者のお見舞いに行く必要性と効果
  8. 損害賠償
    民法711条に基づく請求権と家族の関係
Advertisement(広告)

【Car Lounge】車情報サイト

車情報サイト「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。

気になる車や様々な情報をチェックしたい方、車情報サイト【Car Lounge】もチェックして下さい!