この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
自動車が雹(ひょう、以後略)でボコボコになったら、、、こんな事を想像する人は、日本には少ないかもしれません。
しかし、近年の異常気象の影響で、日本でも雹は降り、大きな雹であれば車にも被害は出ます。
動画を見る限りでは、車にどれだけの被害が出たのかはわかりませんが、日本でも雹被害に遭う可能性が有る事がわかります。
で、雹被害に遭った時に、自動車保険の車両保険が適用出来るのか?ここが、気になるポイントではないでしょうか?
一般タイプの車両保険で雹(ひょう)被害は修理可能。限定タイプでは?
雹の被害は、車両保険の補償範囲に有る「飛来中又は落下中の他物との衝突」に該当するので、車両保険を用いて車を修理する事が出来ます。
エコノミー・限定タイプの車両保険でも基本的に修理可能です。
大体の保険会社では限定タイプの補償範囲として、車同士の事故に加え、火災・台風による損害や雹による被害も補償範囲に含めているからです。
「車対車」に限定している車両保険は適用不可
車両保険を「車対車(車同士の事故のみに限定)」のプランにしている場合は、雹の被害を車両保険を用いて修理する事が出来ません。
車両保険のプランは保険会社によって微妙に変わります。
正確には契約している保険会社に確認して下さい。
【注意】雹被害で車両保険を用いると1等級ダウン
雹被害は「飛来中又は落下中の他物との衝突」に該当し、1等級ダウン事故とされていて、車両保険を使用すると翌年の等級が1つ下がってしまいます。
さらに、事故有係数適用期間も1年加算されます。
等級によっては、翌年の保険料がかなり高くなってしまう場合も有ります。
そのため、あまり目立たない傷なら修理せずに我慢する事も考えた方が、出費を抑える事が出来るかもしれません。
【参考】自動車が雹被害に遭う大きさは
冒頭に貼り付けた動画でもわかるように、日本でも雹は降ります。
では、どれくらいの大きさの雹で、車に被害が及ぶのでしょうか。
ゴルフボール大の大きさの雹が降ると、屋根やボンネットなどはボコボコになるようです。
ゴルフボール大とは、およそ直径3cm~5cmです。
これより小さくても、車に小さい無数の傷が付く事が予想されます。
実際、2000年5月に千葉県や茨城県など関東北部を中心に、5cm~6cmの大きさの雹が降った時には、約30,000台もの自動車に被害が及びました。
その被害額は支払い保険金にして約133億円です(日本損害保険協会)。
ちなみに、大きな雹が降る時期は、上昇気流が強い夏場が多いようです。
また、気温が高いと降っている途中に溶けるので、真夏の時期ではなく、初夏の時期が大きな雹を降らす条件となります。
2000年の関東北部の雹被害も5月となっていますよね。
日本でも雹は降り、そして、車が雹被害に遭う可能性は十分に有る事がわかりましたね。
雹被害の為だけに車両保険に入るのもおかしな話ですが、自動車事故に備えるついでに「雹被害」にも対応するというスタンスで、車両保険に加入するのも有りかなと思います。
「車対車」に限定した車両保険では、補償範囲にはなりませんので、注意して下さいね。
関連記事をチェックする