自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介

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自動車の高性能化により利便性や環境性能など目まぐるしく進歩してゆく昨今、環境保護に脱炭素、高齢化社会なども後押しし、より良いものを手にしようと高価な車両を求めるユーザーも多いです。

さらに半導体製造の遅れも新車販売に影響は大きく、新車の価値は高くなり、中古車市場も需要が増え軒並み値上がりしている不思議なご時世です。

ただその影で、高性能、高価格な車両を狙った盗難事件が多発しています。

そのためイモビライザやドライブレコーダーなど盗難防止機器を備える車両も日に日に増えてはいますが、盗難事件は後を絶ちません。

その原因の一つが、スマートキーの普及です。

従来のアナログキーを回し鍵を開け、エンジンを始動するような車両は現在減少傾向にあります。

近年は遠隔操作で車を動かすことができる車両が非常に多く、スマートキーや車両の利便性を利用し、オーナーの知らぬ間に車両を動かし盗難する「リレーアタック」という手口が、近年多くを占めている状況です。

最近、そういった事件が多いこともあって、テレビやネットで「盗難の一部始終」なんて映像をよく目にするため認知度はそこそこあるのではないでしょうか。また、そのような事件がいくら頻発していても、意外とまだ世間の認知度が低いという点も原因の一つです。

知ってはいても「私は関係がない」と思っている人も実は多いかもしれません。

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自動車盗難で一番多い発生場所は?

出典:日本損害保険協会公式HP「第21回自動車盗難事故実態調査結果」

そのような事件はどのような場所で起きているのか分からない人も多いかもしれません。ですが、実はかなり身近なところで起きています。

図の「自動車盗難発生場所割合」を見ても分かる通り、一番多いのが自宅の屋外です。

自宅の「屋内」と「屋外」の定義は下記の通りになっています。

  • 屋内:屋根があり、かつ4方向が壁やシャッターで囲まれている場所
  • 屋外:上記に該当しない箇所

自宅の敷地内に駐車しているからと安心できないのも困ったもので、特に道路に面していたり、死角になる箇所が多いところは注意が必要です。さらに、人通りが少なかったり、目につかない所は危険度が高いでしょう。

上記のデータを見ると、直近の盗難発生場所のデータでは、自宅(屋外)と契約駐車場(屋外)で、全体の70%を超える状況となっています。

そのような場所に停めている方は注意しましょう!

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自動車盗難発生で多い時間帯は?気をつける時間帯を解説!

出典:日本損害保険協会公式HP「第21回自動車盗難事故実態調査結果」

車両本体盗難の発生時間帯は、「深夜~朝(22~9時)」が約70%を占めていますが、近年は日中の発生比率も増加してます

どんな時間帯でも常に自動車盗難防止対策をしておきましょう!

盗まれやすい車種や特徴はある?車種別盗難状況

出典:日本損害保険協会公式HP「第21回自動車盗難事故実態調査結果」

やはり盗難される車は売れる車や人気車種に偏る傾向があるようです。

盗難されている上位の車種は毎年同じようなネームがある状況です。念のために自身の保有車種があるかチェックしておきましょう!

そのほかには、車両についた部品狙いの盗難も多いようで、ナンバーフレームや、タイヤホイールなど耳にします。これは自動車に限らず二輪でも同じことです。人が車両に近づきやすく、他人の目にあまり触れられずにいると最近の車両盗難は犯行時間は非常に短く、あっという間に盗られてしまうケースが多いです。

自動車盗難に多い手口は?

手口としては、大きく三つあります。それは「CANインベーダー」、「リレーアタック」と「コードグラバー」です。

「CANインベーダー」とは?

高級車の盗難手口はイモビカッター→リレーアタックと変化してきており、電子制御が進んだ最新の高級車においては「CANインベーダー」が主流となってきています。

車の制御をつかさどる「CAN」という通信システムに侵入して乗っ取ることから、「CANインベーダー」と呼ばれています。

CANとは 【Controller Area Network】を意味するIT用語で、クルマ内部にある電子回路や電気装置を接続するための通信規格の一つのことを言います。

ECU(電子制御装置)やエンジン、各種センサーなどの部品をつないでおり、すべての装置が一つの伝送路を共有されています。

「CANインベーダー」はこの伝送路に侵入してドアロックを解除し、エンジンを始動させる盗難手口で、クルマとキーの距離や位置関係、電波発信の有無などには関係なく、クルマの前に人が立てるスペースさえあれば盗めてしまう高度な手法です。

リレーアタックのようにスマートキーからの電波遮断という対策は効果がなく、新しく高級なクルマほどこの手口で盗みやすいとされています。

車の知識があれば一連の作業には10分もかからないと言われていますので、盗難対策をするようにしましょう。

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「リレーアタック」とは?

スマートキーの特性を利用した新しい盗難方法です。スマートキーは半径約1mしか届かない電波を常に出しており、車に近づきドアノブを触るとキーの有無を車が認識し、ドアの解錠ができる便利な仕組みになっています

その常に出ている電波を違法な中継器で増幅して受信機に飛ばし、スマートキーから出ている電波と同じ電波を受信機から出し、車のドアを解錠し、エンジン始動までしてしまうという盗難方法です。

当然ですがエンジンが始動してしまえばそのまま自走で盗まれてしまいます。電波を巧みに利用した犯行のため、車自体には傷をつけることなくものの数分でエンジンをかけ、そのまま走り去ることができる為、この手の犯行が横行しています。多くの場合、犯行グループは3~4人ほどで行動していると言われています。

「コードグラバー」とは?

コードグラバーとは、スマートキーの電波を傍受し、IDコードをコピーして車を解錠するという手口です。簡単に言えばスマートキーを複製してしまう行為となります。

この手口は、スマートキーのスペアキーを作成するために使用する機器を悪用したものだと言われています。

車の所有者が持つスマートキーの電波をキャッチして車両を解錠するリレーアタックと違い、コードグラバーは鍵そのものを複製してしまいます。

コードグラバーという名前の由来は、「Code=信号」を「Grabbing=捕らえる」という意味があります。

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【自動車盗難防止対策】リレーアタックやコードグラバーを防ぐ対策は?

このような事件が多発している現在、盗難防止対策について注目されてきており、様々な対策ができるようにはなっております。

<盗難防止>

  1. 駐車はなるべく屋内に行う
  2. ハンドルやタイヤをロックする
  3. スマートキー電波を遮断する
  4. スマートキーを節電モードにする
  5. ドライブレコーダーを付ける

<車を取り戻す>

  1. 車にGPSを付ける
  2. 専門業者で対策する

ただし完璧な対策はありません。一つの対策だけでなく、複数の盗難対策を実施し、盗難の可能性を少なくしていくしかありません!また盗難された場合でも、GPS等で取り戻せる可能性

自身の愛車を守るために、様々な対策を講じましょう!

駐車はなるべく屋内にする

盗難データが示している通り、屋内(自宅・契約駐車場)での盗難割合は全体からすると、かなり少なくなります。

ここでいう屋内とは、屋根があり、かつ4方向が壁やシャッターで囲まれている場所を指します。まず盗まれにくい場所に車を置くことで、盗難の確率はかなり少なくなります。犯人にとって、盗むのに時間がかかり、捕まるリスクが高くなるからです。なかなか難しいかもしれませんが、屋内の環境が整えられる方は、屋内環境を作った方が良いかもしれません。

後付けのハンドルロックやタイヤロックを活用する

原始的な盗難対策で、手間がかかるのが難点ですが、盗難対策として有効な手段です。必ずしも被害を防ぐ訳では無いものの、これらが付いていれば盗むまで、時間や手間がかかり、犯人が盗難を諦める可能性が高くなります。面倒ですが、防犯対策をしっかりしたい方にはオススメです。

ハンドルロックを選ぶ際は、自分の車のハンドル幅に合うかどうかは必ず事前に確認しましょう。ハンドルの上からかぶせるように固定するタイプであれば、対応可能なハンドル内径も確認しましょう。また、ハンドル操作ボタンなどのふくらみが大きいと装着できない場合もあるので注意して選ぶようにしましょう。

不審な動きを察知して警報音を鳴らしてくれる超音波センサーや、ガラスが割られた等のの大きな音に反応する騒音センサー、車への衝撃やドアのこじ開けなどに反応する振動センサーを内蔵したハンドルロックもありますので、より効果の高いものを選びたい方にはおすすめです。是非チェックしてみて下さい。

またタイヤロックもハンドルロック同様、破壊に時間がかかるので、単に鍵としての役割だけでなく、犯人が敬遠するという効果も期待できます。

ただし、「ハンドルロック」や「タイヤロック」はあくまで盗難の抑止力となるものであって、必ずしも被害を防ぐ訳ではないということを認識しておきましょう。

スマートキー電波を遮断する

リレーアタックを防ぐ対策として最も簡単な対策が、電波を遮断するケースにスマートキーを入れることです。車関連用品店舗では電波を遮るポーチや、スマートキー専用のケースが販売されていますので、活用して盗難を防ぎましょう!

スマートキーを節電モードにする(一部車種のみ適用)

スマートキーの「節電モード操作」を行うことで電波の発信が止まります。節電モードは、メーカーや車種などによって、搭載の有無や操作方法が異なるため、自身の車種のHPなどで操作を確認しましょう。

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車にGPSを付ける

車の盗難防止策の1つとして、GPS(Global Positioning System)発信器が注目されています。GPSは衛星測位システムのことで、衛星からの信号を受信器で感知して、現在の位置を知ることができるもので、現在ではお馴染みのものとなっております。

現在は、色々なGPSトラッカーが販売されていますが、多くはスマートフォンやパソコンからデバイスを追跡することができ、車に取り付けていれば車の位置追跡を行うことが可能です。盗難された車を取り戻せる可能性も高くなりますので、心配な方は設置しておきましょう!

専門業者で対策する

専門業者で有名なサービスとしては、「ココセコム」です。

車にココセコムを搭載しておけば、一定期間停止したこと、その場から移動したことを、専用アプリに通知します。車の移動に心当たりはないがご自身で確認に行けない場合は、要請により、セコムが車の元へ駆けつけてくれます。

より安心になりたい方は、位置検索機能に加え、車が一定の距離を越え移動した時点で、セコムへ通報する異常監視機能も完備したサービスもあります。セコムオペレーターが状況確認の連絡をしてくれ、要請に応じて、セコムが駆けつけるサービスです。

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ドライブレコーダーを付ける

走行中はあおり運転や飛び出しなどを記録に有効なドライブレコーダーですが、駐車中の車上荒らしなどを記録するには「駐車監視機能つき」の製品を選ぶ必要があります。

駐車監視機能付きのドライブレコーダーには、エンジンを切ってから次にエンジンを始動するまで録画し続けるタイプだけでなく、車に加わった衝撃を検知すると録画が開始される「衝撃検知型」のドライブレコーダーもあります。またドライブレコーダーの画角に、動く人や車が映り込んだときに撮影を開始する「動体検知型」のタイプもあります。

駐車中の監視方法や録画方法には複数あるため、タイプを理解してドライブレコーダーを購入しましょう。

もしも盗難された場合「どのくらい保険金」が支払われる?

出典:日本損害保険協会公式HP「第21回自動車盗難事故実態調査結果」

車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は、近年増加傾向にあり、今回は、401.4万円となっています。実際には保険会社に一度確認してみましょう!

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万が一の盗難被害に自動車保険は?

盗難に対する保険は基本的には「車両保険」です。

ただ自動車保険会社によっては、付帯でつけられるサービスもあるかもしれませんので、問い合わせしてみましょう!

車両盗難の場合は、車両全損と同じ扱いになり、契約時に設定した保険金額全額を受け取れると思われます。保険会社に金額と車内にあるものは保証の対象かどうかなども確認しましょう!

盗難にあった場合

  1. まずは110番で警察を呼びましょう!保険金の支払いには盗難届の受理番号が必要ですので、必ず警察に連絡しましょう。
  2. 契約している保険会社に連絡しましょう。車がなくなった事を確認するための調査が基本は約1~2ヵ月かかります。保険金の支払いはこの調査後になりますので、時間軸を頭に入れておきしょう。
  3. 盗難の場合は、基本は契約時に設定した保険金額全額を支払いされますが、実際には契約ごとに異なりますので、必ず自分の保険内容を把握しましょう。
  4. 保険法24条(残存物代位)により、保険金を支払い後、盗まれた車の所有権は損害保険会社に移ります。
  5. 盗難で車両保険を使うと、翌年の等級は1等級ダウンします。また、事故あり係数適用期間は1年加算され、保険料が上がりますので、把握しておきましょう。

流行りの新型SUV、ランドクルーザーや、プリウス、ハイエースなども車両盗難率はかなり高く、狙われています。現在、自分の入っている保険を再度確認してみましょう。

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まとめ

大切なものは自分で管理する必要があります。「何も対策をしていなかった」とも後悔してしまう前に納得いく対策をしておきましょう。

自動車は大切な財産です。

今一度、自分の大切な車に対して考え直すことをおすすめします。

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